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闇夜に蠢く挑戦状  作者: 大和ラカ
第四章 悲嘆に蠢く狂願
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尾行

皆さんお久しぶりです。

資格試験が終わり、落ち着いたので投稿を再開します。

ご迷惑お掛けしましたm(*_ _)m

***


 私と隼は署に戻り、今日のことの報告を済ませた。

 隼は資料室で調べ物をするとの事で別行動することになった。

 昼間気になった仙道を尾行すべく再び病院に向かおうと考えていると、新田と影崎が戻ってきた。


「お疲れ様です。冬月先輩たち戻るの早いですね」


「やること無くてさっさと帰っただけだろ。ほっとけ」


 影崎の冷たい言動に私は少し頭にきた。

 隼の頑張りを知っているから、どれだけ真剣に捜査に挑んでいるか知っているからこそ影崎の態度には前々からよく腹を起てていた。


「……私たちは向こうでやるべき事はやりましたよ。それに早めに戻ったのは先輩がこっちで調べるものがあるからです」


 影崎を睨みつけ、そう言うも気にも止められずそのまま荷物を持って部屋を出ていった。


「冬月先輩すみません。影崎さんずっとあんな感じなんですよ」


「いつもの事だもんね。隼先輩が何したって言うんだろ……」


「分からないっすね……」


 一体隼と影崎の間に何があったのだろうか。

 隼が恨みを買うようなことをする人とは到底思えないが……


「そうだ、新田くんこの後って何するの?」


「え? 報告書を纏めるだけですけど?」


「ちょっと手伝って欲しいんだけど、私を魚川総合病院に連れてって貰えない?」


「構わないですけど、何をしに行くんですか?」


 新田は頭に疑問符を浮かべてこちらを見ていた。

 それもそうだ、既に今日の捜査を終えて戻ってきているのにもう一度行こうとしているのだから。


「仙道萌の尾行よ。私は彼女が怪しいと思ってるの。犯人かどうかは分からないけど事件に関わってることは間違いない」


「わ、分かりました……じゃあ車用意してきます」


 そうして、新田と共に再び魚川総合病院へと向かった。

 普段結んでいる髪を解き、マスクと変装用のメガネを付けて病院の中へと向かった。

 新田には車の中で待機してもらい、何かあったらすぐ動けるようにしてもらった。


 調合室の近くで見張っていると30分もしないうちに仙道が現れた。

 仙道が出てきたことを確認すると向かう方向を目で追う。

 恐らく更衣室だろう場所に入っていき、しばらくすると私服に着替え出てきた。


 物陰に隠れながら後を追っていると職員用出口へ向かっているようだった。

 これから帰宅だろうと踏んで、私は新田の車へと戻った。


「新田くん、エンジンかけて。もうすぐ仙道が出る」


「え、あ、はい。分かりました」


 そう言って新田はエンジンをかけ、いつでも出られる用にした。

 私も助手席に座り、車がどのように動くか辺りを見渡した。

 すると、既に外を走っていた仙道らしき人物が運転している車を見つけた。


「新田くん、出して! 裏から出てたみたい」


「は、はいっ!」


 新田は慌てて車を発進させ、すぐに仙道の乗る車の後を追うことができた。

 車間距離は少し空けさせ、怪しいと思われないようにしないといけない。


 しばらく追っていると商店街の近くへやってきた。

 仙道は近くのコインパーキングに車を止めると商店街へと向かった。


「ごめん、その辺で待ってて。私は追跡してくるから」


「わ、分かりました。気をつけて下さいね……」


 小さく頷き、仙道を追って商店街へと歩みを進めた。

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