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第5期 第11話 帰る場所

挿絵(By みてみん)


海外フェスティバルを終え、一行は日本へ帰国した。


到着ロビーを抜けると、見慣れた景色が広がる。


「帰ってきたね。」


ミユキが大きく伸びをする。


「なんだか安心する。」


マアヤも笑顔を見せた。


「海外も楽しかったけど、日本に帰ってくると落ち着く。」


アグリは小さく頷く。


「どちらも大切な場所になった気がする。」


イノリは静かに空港の窓から空を見上げた。


「また一つ、大切な思い出が増えました。」



数日後。


ユウキの会社では、海外フェスティバルの報告会が行われていた。


スクリーンには現地で撮影された写真や映像が映し出される。


「現地での反響も大きかったです。」


スタッフが資料をめくる。


「交流した運営団体から、来年以降も協力したいという連絡をいただいています。」


会議室に笑顔が広がる。


ユウキは静かに頷いた。


「嬉しい話だね。」


「でも、一番大切なのは、これからも挑戦する人たちを支え続けること。」


スタッフ全員が真剣な表情で頷いた。



午後。


Luminous Fiveはスタジオで海外ライブの映像を見返していた。


「この場面、すごく盛り上がってたね。」


アヤネが画面を指差す。


「みんな手拍子してくれてる。」


ミユキも嬉しそうに笑う。


「最初は緊張してたのに、一曲目が始まったら夢中だった。」


マアヤが懐かしそうに言う。


「音楽を楽しむ気持ちは、どこでも同じなんだね。」


イノリは静かに映像を見つめた。


「次に行くときは、もっと成長した姿を見せたい。」


その言葉に四人も力強く頷いた。



夕方。


ユウキがスタジオを訪れる。


「お疲れさま。」


「ユウキさん!」


五人が笑顔で迎える。


ユウキはテーブルへ一冊のアルバムを置いた。


「海外フェスの写真をまとめてもらったんだ。」


ページを開く。


ステージで演奏する五人。


現地アーティストとの集合写真。


笑顔で交流するスタッフ。


一枚一枚が、忘れられない時間を映していた。


「宝物ですね。」


アグリが優しくページをめくる。


「うん。」


イノリも静かに微笑んだ。


「この写真を見るたびに、また頑張ろうって思えます。」



夜。


ユウキとイノリは、初めて出会ったライブハウスの前へ立っていた。


営業前の静かな入口。


何も変わらない景色がそこにある。


「あの日も、この前を歩いていましたね。」


イノリが懐かしそうに言う。


「そうだったね。」


ユウキも笑う。


「まさか、こんな未来になるとは思っていなかった。」


しばらく二人は入口を見つめる。


「でも。」


イノリが穏やかに続けた。


「どんなに遠くまで行っても、ここが私たちの始まりです。」


ユウキは静かに頷く。


「帰る場所があるから、人は安心して前へ進める。」


夜のライブハウスには、柔らかな灯りがともり始めていた。


小さなステージから始まった夢。


その夢は世界へ届いた。


それでも原点は、いつまでも変わらない。


ユウキとLuminous Fiveは、その場所への感謝を胸に、物語の最後のステージへ向かって歩き始めるのだった。


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