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第5期 第2話 再会のステージ

挿絵(By みてみん)


「NEXT RISE PROJECT 5th ANNIVERSARY」開催まで、あと一か月。


ユウキの会社では準備が佳境を迎えていた。


「出演者全員のスケジュール確認が終わりました。」


スタッフが資料を手渡す。


「全国から三十組以上が集まります。」


ユウキは一覧を見ながら静かに頷いた。


「五年間で、こんなにも仲間が増えたんだな。」


資料には、初年度に出演した高校生バンドの名前もあれば、今ではワンマンライブを成功させるまでに成長したアーティストの名前も並んでいた。


それぞれが、自分の道を歩き続けていた。



数日後。


Luminous Fiveはリハーサルスタジオに集まり、記念ライブへ向けた練習を始めていた。


「セットリスト、どうしよう?」


アヤネがホワイトボードを見つめる。


「五年間を振り返る内容にしたいね。」


マアヤが提案する。


「最初の頃によく演奏していた曲も入れたい。」


アグリも頷いた。


「今の私たちなら、あの頃とは違う表現ができると思う。」


イノリは静かにメモを書き込む。


「昔から応援してくれている人も、新しく知ってくれた人も楽しめるライブにしたい。」


「決まりだね!」


ミユキが笑顔でスティックを鳴らした。



その週末。


記念ライブへ出演するアーティストたちとの合同リハーサルが行われた。


会場へ入ると、懐かしい顔が次々と集まってくる。


「お久しぶりです!」


「あのイベント以来ですね!」


かつて「NEXT RISE FESTIVAL EXTRA」で共演したバンドのメンバーたちだった。


「あのとき高校生だったよね?」


アヤネが笑う。


「はい! 今年で大学二年生になりました。」


以前イノリに相談していたベーシストも、堂々とした表情で挨拶をしていた。


「また同じステージに立てるなんて嬉しいです。」


「私も。」


イノリは優しく微笑んだ。


「続けてきてくれて、本当に良かった。」



合同リハーサルが始まる。


出演者全員で演奏するフィナーレ曲。


何十人もの演奏者が一つの音楽を作り上げる。


最初は少しタイミングが合わなかった。


それでも何度も繰り返すうちに、少しずつ音が重なっていく。


演奏を終えると、自然と拍手が起こった。


「すごい迫力……。」


ミユキが目を輝かせる。


「本番が楽しみだね。」



休憩時間。


ユウキはステージを眺めながら静かに立っていた。


そこへイノリがやってくる。


「どうしたの?」


「この景色を見ていた。」


ユウキは客席を見渡した。


「五年前は、一つのイベントを成功させるだけで精一杯だった。」


「今は、たくさんの人が集まっていますね。」


「みんながこの場所を育ててくれた。」


イノリはステージへ目を向ける。


「ここには、それぞれの物語があります。」


「初めてライブに立った人。」


「夢を諦めずに続けてきた人。」


「そして、新しい夢を見つけた人。」


ユウキは静かに頷いた。


「だから、この記念ライブは過去を振り返るだけじゃない。」


「未来へ進むためのライブなんだ。」



帰り際。


出演者たちは「本番で会おう!」と笑顔で手を振り合っていた。


その光景を見ながら、Luminous Fiveの五人も自然と笑顔になる。


五年間で生まれた出会い。


支え合い、励まし合いながら歩んできた時間。


そのすべてが、一つのステージへ集まろうとしていた。


記念ライブまで、あと三週間。


ユウキとLuminous Fiveは、これまでで最も特別な一日へ向けて、最後の準備を進めていくのだった。


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