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第4期 第13話 未来へ続くアンコール

挿絵(By みてみん)


冬の澄んだ空気が街を包む頃。


「NEXT RISE FESTIVAL EXTRA」二年目の全日程が終了し、ユウキの会社では一年を締めくくる報告会が開かれていた。


スクリーンには、この一年の記録が映し出される。


全国開催都市。


出演アーティスト。


ライブ写真。


笑顔で並ぶ集合写真。


どの一枚にも、それぞれの挑戦の瞬間が残されていた。


「皆さん、本当にお疲れさまでした。」


ユウキがゆっくりと頭を下げる。


会議室には大きな拍手が響いた。


スタッフの一人が笑顔で口を開く。


「社長。」


「最初は続けられるか不安でしたけど、本当に大きなプロジェクトになりましたね。」


ユウキは静かに頷いた。


「みんなが支えてくれたからだよ。」


「来年は、もっといいイベントにしよう。」


「はい!」


力強い返事が部屋いっぱいに広がった。



その日の夕方。


Luminous Fiveは年内最後のワンマンライブを迎えていた。


会場となったライブホールは満員。


開演前から客席は期待に満ちた空気に包まれている。


控室では五人が円陣を組んでいた。


「今年最後のライブ。」


アヤネが仲間を見渡す。


「一年間の感謝を全部届けよう。」


「うん!」


マアヤが力強く頷く。


アグリは深呼吸をして笑った。


「いつもどおり楽しもう。」


ミユキはスティックを握り直す。


「最高の締めくくりに!」


イノリは静かに全員の手へ自分の手を重ねた。


「今日も、私たちらしい音を届けよう。」


「おー!」


五人の声が重なった。



ライブが始まる。


照明が落ち、大きな歓声が響く。


「こんばんは!」


アヤネの歌声がホールいっぱいに広がる。


代表曲。


全国ツアーで育てた楽曲。


大型フェスで披露した曲。


そして、今年制作した新曲。


一曲ごとに、この一年の思い出がよみがえってくる。


客席には笑顔があふれ、自然と手拍子が広がっていった。



ライブ終盤。


イノリがマイクを握る。


「今年は、本当にたくさんの景色を見ることができました。」


会場が静かになる。


「全国ツアー。」


「大型フェス。」


「そして、たくさんの新人アーティストとの出会い。」


少しだけ言葉を止め、客席を見渡した。


「でも、一番嬉しかったのは、またここで皆さんと会えたことです。」


温かな拍手が響く。


「これからも、私たちは一歩ずつ前へ進みます。」


「皆さんも、それぞれの夢を大切にしてください。」


その言葉に、客席から大きな歓声が返ってきた。



アンコール。


会場全体が一つになって歌う。


最後の音が鳴り終わると、拍手はいつまでも鳴りやまなかった。


五人は何度も頭を下げる。


「ありがとうございました!」


その笑顔は、初めてライブハウスへ立った頃よりも、ずっと自信に満ちていた。



終演後。


楽屋には、ユウキが花束を持って訪れた。


「お疲れさま。」


「ユウキさん!」


五人が笑顔で迎える。


「一年間、本当によく頑張ったね。」


ユウキは花束を手渡す。


アヤネは嬉しそうに受け取り、深く頭を下げた。


「ありがとうございます。」


イノリが静かに言う。


「今年は夢が叶った一年でした。」


「でも、不思議と終わった気がしないんです。」


ユウキは穏やかに微笑む。


「夢は、一つ叶うたびに新しい夢が始まるからね。」


イノリはゆっくり頷いた。


「はい。」


「私たち、もっと遠くまで行きます。」


「その景色を、また一緒に見届けてください。」


「もちろん。」


ユウキは力強く答えた。



ライブホールを出ると、冬の星空が広がっていた。


ユウキは立ち止まり、夜空を見上げる。


会社を立ち上げた日。


初めて音楽イベントを企画した日。


Luminous Fiveと出会った日。


すべての出来事が、今日という一日につながっていた。


遠くでは、ライブホールの灯りがまだ輝いている。


その灯りは、新しい夢へ向かう道しるべのようだった。


Luminous Fiveは、さらに大きなステージを目指して歩き続ける。


ユウキもまた、多くの夢を支える場所を守り続ける。


アンコールは終わった。


けれど、本当の物語はまだ終わらない。


新しい出会い。


新しい挑戦。


新しい未来。


そのすべてが待つ**第5期**へ――。


**第4期・完**


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