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第4期 第8話 未来を描くキャンバス

挿絵(By みてみん)


年末が近づき、街はイルミネーションに彩られていた。


「NEXT RISE FESTIVAL EXTRA」は、今年最後の開催を迎えようとしていた。


会場は横浜のライブハウス。


一年間の締めくくりとして、多くの出演者が集まっている。


「もう今年最後なんだね。」


アヤネがスケジュール表を見ながらつぶやく。


「一年って早いなあ。」


ミユキも頷いた。


「ツアーに行って、フェスに出て、また全国を回って……。」


「本当に濃い一年だった。」


マアヤが笑顔を見せる。


イノリは静かに会場を見渡した。


「でも、まだ終わりじゃない。」


その一言に、四人が頷いた。



ユウキは会場に到着すると、スタッフから一冊のアルバムを渡された。


「社長、これまでのイベント写真をまとめました。」


ページをめくる。


初回のライブハウス。


全国各地のステージ。


出演者たちの笑顔。


Luminous Fiveのライブ。


新人アーティストとの集合写真。


どのページにも、挑戦する人たちの表情が写っていた。


「ここまで来たんだな……。」


ユウキは静かに微笑んだ。



リハーサル終了後。


出演者全員で簡単な交流会が開かれた。


その中で、一人の大学生バンドのボーカルが質問する。


「Luminous Fiveの皆さんは、落ち込んだとき、どうやって気持ちを切り替えていますか?」


アヤネは少し考えてから答えた。


「一人で抱え込まないことかな。」


「私たちは五人だから、誰かが落ち込んでも、誰かが支えてくれる。」


マアヤも続ける。


「ライブで失敗しても、『次はもっと良くしよう』って話し合うようにしてる。」


最後にイノリが穏やかに話した。


「完璧じゃなくてもいいと思っています。」


会場が静かになる。


「続けることのほうが、ずっと大切だから。」


その言葉に、多くの出演者が頷いていた。



夜。


イベントは大盛況のまま終了した。


Luminous Fiveのライブでは、一年間の感謝を込めたセットリストが披露される。


最後の曲が終わると、客席から大きな拍手が送られた。


「ありがとうございました!」


五人は深く頭を下げる。



終演後。


出演者全員がステージへ集まり、一人ずつ今年の目標と来年の夢を語る時間が設けられた。


「もっとライブを増やしたい!」


「オリジナル曲を作ります!」


「全国ツアーが夢です!」


若いアーティストたちが次々と未来を語る。


最後にイノリがマイクを受け取る。


「去年の私たちも、この場所で夢を語っていました。」


静かな拍手が起こる。


「夢は、叶ったら終わりではありません。」


「叶えた先に、また新しい夢が待っています。」


「だから、これからも一緒に歩いていきましょう。」


会場は温かな拍手に包まれた。



イベント終了後。


ユウキとイノリは、みなとみらいの夜景を眺めながら歩いていた。


観覧車の灯りがゆっくりと回る。


「今年はいろいろありましたね。」


イノリが静かに笑う。


「本当に。」


ユウキも夜景を見つめる。


「会社を始めた頃は、こんな景色を見る日が来るなんて思っていなかった。」


「私も。」


イノリは頷く。


「ライブハウスだけで活動していた頃は、大型フェスも全国ツアーも想像できませんでした。」


しばらく二人は黙って歩く。


冷たい冬の風が頬をなでる。


「来年は、どんな景色が待っているんでしょうね。」


イノリが空を見上げる。


「きっと、また新しい景色だよ。」


ユウキは穏やかに答えた。


「そして、その景色の中にも、新しく夢を追いかける人たちがいる。」


夜景の向こうには、無数の光が輝いていた。


一つひとつの光が、それぞれの夢のように見える。


その光を未来へつないでいくために。


ユウキとLuminous Fiveは、また新しい一年へ向かって歩き始めるのだった。


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