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第4期 第1話 新たな約束

挿絵(By みてみん)


大型音楽フェスから、一か月。


Luminous Fiveの五人は、以前にも増して忙しい毎日を送っていた。


ライブ出演。


ラジオ番組。


雑誌の取材。


初めて経験する仕事が少しずつ増えていく。


「今日は雑誌の撮影か。」


アヤネがスケジュール帳を見ながら笑う。


「ライブ以外のお仕事も増えてきたね。」


ミユキが嬉しそうに頷く。


「最初は緊張したけど、少し慣れてきたかも。」


マアヤはギターケースを肩に掛けながら言った。


「でも、一番好きなのはやっぱりライブ。」


「私も。」


イノリが穏やかに微笑む。


「ステージで演奏している時間が、一番私たちらしい気がする。」



その頃、ユウキの会社では大きな会議が開かれていた。


「社長、新しい企画書が完成しました。」


スタッフが一冊の資料をテーブルへ置く。


表紙には、大きくこう書かれている。


**NEXT RISE FESTIVAL EXTRA**


「EXTRA?」


ユウキは資料を開く。


「今回はフェスだけじゃない。」


スタッフが説明を始めた。


「全国のライブハウスと提携して、一年を通して若手アーティストを紹介するプロジェクトです。」


ユウキは静かに頷いた。


「一日限りのイベントじゃなく、継続して挑戦できる場所を作る。」


それは以前から考えていた夢だった。


「これなら、もっと多くの人にチャンスを届けられる。」



数日後。


Luminous Fiveの五人がユウキの会社を訪れた。


「こんにちは!」


アヤネが元気よく挨拶する。


「今日は相談があるって聞きました。」


「うん。」


ユウキはプロジェクトの資料を広げた。


「新しい企画を始めようと思っている。」


五人は真剣な表情で説明を聞く。


「ライブハウスを回りながら、新人アーティストを紹介するんですか?」


アグリが興味深そうに尋ねる。


「そう。」


ユウキは頷く。


「みんなにも、ゲストとして出演してほしい。」


「私たちが?」


ミユキが驚く。


「大型フェスへ出演した経験を、次の世代へ伝えてほしい。」


部屋が静かになる。


イノリは資料を見つめながら、小さく微笑んだ。


「私たちも、たくさんの人に支えられてここまで来ました。」


「今度は、私たちが誰かの背中を押せるなら。」


アヤネが力強く頷く。


「ぜひ参加したいです!」


「私も!」


「もちろん!」


五人全員の返事が重なった。



打ち合わせを終えたあと。


ユウキとイノリは会社近くの川沿いを歩いていた。


春の風が水面を揺らしている。


「少し前までは、自分たちのことで精いっぱいでした。」


イノリが静かに話し始める。


「でも今は、誰かの夢も応援したいと思えるようになりました。」


「みんなが歩いてきた道が、きっと誰かの希望になる。」


ユウキは穏やかに答えた。


「ライブハウスから始まった物語だからこそ、伝えられることがある。」


イノリは空を見上げる。


「初心を忘れないようにしたいですね。」


「うん。」


ユウキも笑顔で頷いた。


「夢が大きくなっても、最初の一歩は変わらない。」


夕暮れの川沿いを、二人はゆっくり歩いていく。


新しいプロジェクト。


新しい出会い。


そして、新しい夢。


第四章は、自分たちが受け取った希望を、次の世代へつないでいく物語として静かに幕を開けた。


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