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第3期 第8話 新しい知らせ

挿絵(By みてみん)


全国ツアーが終わって一週間。


Luminous Fiveのメンバーは、久しぶりに都内のスタジオへ集まっていた。


「なんだか久しぶりだね。」


ミユキが笑いながらドラムセットに座る。


「毎週一緒にいたのに、不思議。」


マアヤもギターケースを開けながら笑顔を見せた。


アグリは鍵盤に軽く触れ、音を確かめる。


「ツアーで覚えたことを忘れないうちに練習したいね。」


イノリもベースを肩に掛ける。


「ライブを重ねたから、音の合わせ方も少し変わった気がする。」


「じゃあ、始めよう!」


アヤネの掛け声で、五人は演奏を始めた。



以前と同じ曲なのに、どこか違う。


息を合わせるタイミング。


視線を交わす瞬間。


自然と笑顔になる余裕。


全国を回った経験が、演奏そのものに表れていた。


一曲が終わる。


スタジオには静かな余韻が残る。


「……変わったね。」


アヤネが嬉しそうに言う。


「うん。」


イノリも微笑んだ。


「ライブを重ねた分だけ、みんなの音がよく分かるようになった。」



その頃、ユウキは会社で次の企画を進めていた。


「社長。」


スタッフが一枚の封筒を差し出す。


「音楽フェスの実行委員会からです。」


ユウキは封を開ける。


そこには、


**『大型音楽フェスへの協力依頼』**


という文字が記されていた。


全国規模で開催されるイベント。


出演者はプロからインディーズまで幅広い。


「これは……。」


ユウキは資料を読み進める。


「新しい挑戦になりそうだ。」



その日の夕方。


ユウキはLuminous Fiveのスタジオを訪れた。


「お疲れさま。」


「ユウキさん!」


五人が笑顔で迎える。


「ちょうど休憩中なんです。」


テーブルを囲み、お茶を飲みながら談笑する。


「ツアーが終わって少し寂しいですね。」


ミユキが言う。


「また行きたいな。」


「きっとまた行けるよ。」


ユウキは笑顔で答えた。


「そのためにも、一歩ずつ積み重ねていこう。」


「はい!」



ユウキはバッグから一枚の資料を取り出した。


「実は、みんなに相談がある。」


五人が真剣な表情になる。


「全国規模の大型音楽フェスから協力の話をいただいたんだ。」


「えっ?」


アヤネが驚く。


「出演するんですか?」


「まだ決まってはいない。」


ユウキは首を横に振る。


「でも、Luminous Fiveを推薦したいと考えている。」


一瞬、スタジオが静まり返る。


「私たちを……?」


イノリが小さくつぶやく。


「もちろん、最終的に出演できるかは選考次第だ。」


ユウキは穏やかに続ける。


「でも、今のみんななら挑戦する価値はあると思う。」


五人は顔を見合わせた。


そしてアヤネが力強く頷く。


「挑戦したいです。」


「私も!」


「もちろん!」


「頑張ります!」


最後にイノリが静かに口を開いた。


「今まで積み重ねてきたものを信じて、挑戦したいです。」



帰り道。


ユウキとイノリは並んで夜道を歩いていた。


「また新しい目標ができましたね。」


イノリは夜空を見上げる。


「うん。」


ユウキも星空を見上げる。


「夢って、一つ叶うと、また次の夢が見えてくる。」


「不思議ですね。」


イノリは微笑んだ。


「でも、そのほうが毎日が楽しみです。」


秋の夜風が静かに吹き抜ける。


全国ツアーを終えたLuminous Five。


その次に待つのは、さらに大きな舞台への挑戦だった。


新たな扉は、静かに開き始めていた。


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