表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
23/65

第2期 第10話 初めてのミュージックビデオ

挿絵(By みてみん)


秋の風が少しずつ涼しくなり始めた頃。


Luminous Fiveは都内の映像制作スタジオを訪れていた。


「今日はよろしくお願いします!」


アヤネがスタッフへ元気よく挨拶する。


今日は、自分たちで制作したオリジナル曲のミュージックビデオを撮影する日だった。


「MVなんて初めてだから緊張する……。」


ミユキが苦笑すると、マアヤも頷く。


「ライブなら慣れてるけど、カメラを意識すると難しいね。」


イノリは静かにステージセットを見回していた。


シンプルな白いスタジオ。


スポットライト。


何台ものカメラ。


「この映像を見て、ライブへ来てくれる人が増えたら嬉しいですね。」


その言葉に、アグリも笑顔で頷いた。



今回の撮影には、ユウキも制作協力という形で立ち会っていた。


「ユウキさん!」


五人が笑顔で手を振る。


「今日は応援に来たよ。」


「ありがとうございます!」


撮影監督が全体説明を始める。


「まずは演奏シーンから撮影します。」


「その後、メンバーそれぞれのソロカットを撮ります。」


五人は真剣な表情で説明を聞いていた。



「本番、お願いします!」


カメラが回り始める。


イントロが流れる。


ライブとは違い、何度も同じ演奏を繰り返す。


「もう一度お願いします。」


「今度はギターをアップで。」


「次はボーカルを中心に。」


最初はぎこちなかった五人も、撮影が進むにつれて自然な笑顔を見せるようになった。


「いい感じです!」


監督の声に、現場が少し和らぐ。


休憩時間。


ユウキが飲み物を差し入れる。


「お疲れさま。」


「ありがとうございます。」


イノリはペットボトルを受け取りながら微笑んだ。


「ライブとは全然違いますね。」


「映像作品は細かい積み重ねだからね。」


「勉強になります。」



夕方。


最後のシーンを撮り終える。


「オールアップです!」


スタッフの拍手がスタジオに響いた。


五人も思わず顔を見合わせる。


「終わった!」


ミユキが大きく伸びをする。


「長かったね。」


アヤネも笑顔だ。


監督が近づいてきた。


「皆さん、お疲れさまでした。」


「完成は三週間後になります。」


「楽しみにしています!」


五人は一斉に頭を下げた。



撮影を終えた帰り道。


ユウキとイノリは最寄り駅まで歩いていた。


「今日は新鮮な経験でした。」


イノリが夕焼け空を見上げる。


「ライブでは伝えられない表情も、映像なら残せますね。」


「きっと新しいファンにも届くよ。」


ユウキは穏やかに答えた。


「そうなるように頑張ります。」


イノリは小さく拳を握る。


「ライブだけじゃなく、いろんな形で私たちを知ってもらいたい。」


その言葉に、ユウキは笑顔で頷いた。


「夢は、一歩ずつ形になっている。」


イノリも笑った。


「はい。」


夜空には、少しずつ秋の星が輝き始めていた。


初めてのミュージックビデオ。


それはLuminous Fiveにとって、新しい未来へ向かう大きな挑戦となる。


そしてユウキもまた、その挑戦を一番近くで見守る応援者として、彼女たちと歩み続けるのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ