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第12話 ワンマンライブへのカウントダウン

挿絵(By みてみん)


「あと一週間か……。」


ユウキはデスクの上に置かれたチケットを見つめていた。


Luminous Five初のワンマンライブ。


ライブハウスでの活動を続けてきた五人にとって、大きな挑戦となる一日だ。


スマートフォンにはアヤネからメッセージが届いていた。


**『チケット、あと少しで完売です!』**


ユウキは思わず笑みを浮かべる。


**『本当にすごい。みんなの努力の結果だね。』**


すぐに返信が届く。


**『当日は最高のライブにします!』**



ライブ前日。


ユウキはリハーサルの見学に招かれ、ライブハウスを訪れた。


ステージでは照明の確認や音響テストが行われている。


「社長!」


ミユキが元気よく駆け寄ってきた。


「見に来てくれたんですね!」


「もちろん。」


アヤネも笑顔を見せる。


「今日は最終リハーサルなんです。」


五人は本番と同じ流れで演奏を始めた。


曲と曲の間のMC。


照明のタイミング。


ステージ上での立ち位置。


細かな部分まで何度も確認を繰り返していく。


演奏が終わると、ユウキは拍手を送った。


「前よりも一体感がある。」


「ありがとうございます!」


マアヤがほっとしたように笑う。


「まだ少し不安もありますけど。」


「緊張するのは、それだけ本気だからだよ。」


ユウキの言葉に、五人は静かにうなずいた。



リハーサル後。


近くのカフェで軽く休憩を取ることになった。


今日は五人全員がそろっている。


「ワンマンライブが決まったときは、本当に信じられませんでした。」


アグリが温かい紅茶を手に話し始める。


「いつかできたらいいね、って夢みたいに話していたので。」


「でも、その夢が現実になった。」


ユウキが言うと、アヤネは力強くうなずく。


「はい!」


イノリも穏やかな表情で続けた。


「ここまで来られたのは、応援してくださる方が少しずつ増えたからです。」


「そして、イベントで新しい景色を見せてもらえたことも大きかったです。」


ユウキは首を横に振る。


「きっかけは作れても、その先へ進んだのはみんな自身だよ。」


その言葉に、五人は自然と笑顔になった。



店を出たあと、駅へ向かう途中でイノリがユウキの隣に並ぶ。


「最近、考えることがあるんです。」


「どんなこと?」


「夢って、一つ叶うと終わりじゃないんですね。」


イノリは夜空を見上げた。


「ワンマンライブが決まったら満足すると思っていました。でも今は、その先の景色も見てみたいって思っています。」


「その気持ちは大切だね。」


ユウキは穏やかに答える。


「目標ができると、人はもっと成長できる。」


「はい。」


少し照れたように笑うイノリ。


「ユウキさんにも、そのライブを見届けてほしいです。」


「もちろん。」


ユウキは迷わず答えた。


「客席から、みんなの最高のステージを応援するよ。」



帰宅後、ユウキはワンマンライブのチケットをデスクの上に置いた。


初めて出会った、小さなライブハウス。


そこから始まった縁は、今では五人の夢を後押しするほど大きなものになっている。


一週間後。


Luminous Five初のワンマンライブ。


そのステージが、彼女たちにとって新たな未来への扉になることを、ユウキは心から願っていた。


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