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お待たせいたしました。もうすぐ終わりが見えてきます・・・。多分。

真面目にとはいえ、この異様なお宅には、人の気配がないように見えますが。明らかに換気とかをしていないであろう、窓の冊子の土埃。昼間なのに、何の音もしない室内。


「探ってみましょうか・・・『てる』」


私の大切にしている子達の一人を呼びます。とても可愛い子ですよ? 怒らせると怖いけど。


『はいな~、主様♪ うちを御呼びなの~?』


あ、隣で昌磨さんがガクッとした気がします! でも、可愛い子がいいんですもの。大丈夫、実力は折り紙付きですよ!!


「中を探ってくれますか?」


『はいな~、お任せあれ~』


真っ白い鳥の姿のこの子は、調べるのに適してるんですよ。可愛いでしょう?

スーッと壁から中に入っていったので、ちょっとしたホラー映像ですけど、この子は式神と呼ばれる実態がない姿なので問題ないのです。本体を呼ぶ時は、ちゃんと御呼びしますし。勿論、普通の人には視えませんよ?


「どう? 千里、何か異変ある?」


昌磨さんが聞いてきます。式と術者は細いパスで繋がっているので、その式が見た事とかを、知る事が出来たりします。とはいえ、制限が付きますけど。


「・・・うーん? あまり変わった事はないようですけど」


あえて言うならば。


「空気が重苦しいような? まるで誰も居ないかのような・・・えっ!?」


「どうした!? 千里!」


急に声を上げたから、昌磨さんを驚かせてしまったようです。でも、確かに最後に視えたのは・・・・・。

中に居た式神である照も、直ぐに出てきました。偵察は途中までですが、でも。


「中に、人が、居たんですが・・・・・照を・・・視えてた?」


呆然としながら、私が言うと、昌磨さんも息を呑みました。当然です、だって、式神は普通の人には視えないのですから。勿論、例外もあります。でも、あの人。


「照を見て・・・笑ってた」


そう、呟いた瞬間。今まで感じた事が無いような、とてつもなく濃い瘴気が、家の中から立ち上がり、そして外へと飛び出していきました。瘴気が立ち上がった瞬間、一気に背筋が冷え、あわ立ちました。本能が危険と知らせてくるほどの、濃い瘴気です。

隣にいた昌磨さんも、外へ向かった瘴気の原因へ向けて、何かを放っていました。そして、私も。


「追いかけて! 『沙羅しゃら』」


別の式神に、追跡を命じました。現れたのは、スラッとした体躯を持つ、白い獣姿の式神です。その子は、足が一番早いので、追跡にはもってこいです。

勿論、直ぐに追いかけていきたいのですが、その前に。この家の家主が、どうなっているかが気になります。あの、照を見た姿が、どうしても気になったのです。


「千里、危ないから君は外に・・・」


もしも、この言葉が、もう少し違う状況だったなら、キュンキュンしていたはずですが、残念ながら今は緊急事態です。失礼とは思いますが、チャイムを鳴らしてから、礼儀正しく呼びかけます。やはり、応答はありませんでした。

恐る恐る、玄関の引き戸を開けると、そこは電気が付いていない、薄暗い廊下が続いていました。


『照』


『はいなー!』


「中に誰か居ないか、視てきて」


『お任せあれ!』


スッと飛んでいくと、間もなく台所から人が倒れていると報告が来ます。


「昌磨さん、台所です」


「分かった、引き続き捜索を頼むよ」


そういって、中に入っていく昌磨さんの姿に、仕事中とはいえ、キュンキュンしてしまいました。カッコいいです!!

・・・・・照から呆れた気配が来ましたけど、気にしません! 恋する乙女は強いのですから!!


「あれ?」


二階からも、人の気配がします。それも、・・・・・複数? この家には、見た感じ、大家族という印象はありませんでしたが。


「『照』、二階の様子を教えて」


そういえばこの辺りでは、行方不明者が複数人出ていました。学校で注意されるほど、噂になっています。ここがもしも、そうならば。辻褄が合うんです。


「千里、こっちに居る人は、命に別状はないけど、随分と精気が吸われてた」


「昌磨さん、二階にも反応があったんですが」


「分かった、千里は後ろに付いてきて」


何て、紳士的なんでしょう!! 昌磨さん、本当に素敵です!

・・・・・相変わらず、照から呆れて気配が伝わってきますが、今は仕事中です。キュンキュンするのは、後にしましょう。

そうして着いた二階には、ところどころに、人がまばらに倒れていました。手分けして様子を見ますが、皆さん、精気を吸われて気絶しているだけのようです。


「・・・・・これって、あの飛び出して行ったモノの仕業でしょうけど」


この惨状には、顔をしかめるしかありませんでした。とはいえ、我々術者には、公的機関に連絡することもあります。まさにこう言った現場では。特殊な案件ですから、恐らく同業者が数人、来るはずです。政府関係者の。・・・・・はあ。面倒ごとの予感がします。

お読みいただき、ありがとうございます!

あまり怖いようには書いていないつもりですが、皆さま、いかがでしょうか?

やっぱり怖い? それとも、登場人物が明るいから怖くない?

ホラーですが、R18には指定がいかないようにしております。なので、安心?してお読みくださいませ。

完結目指して、頑張ります!


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