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長らくお待たせいたしました!

完結目指して頑張るぞー!! そして早く完結させるぞー!!

「ハックション!」


盛大なクシャミをした俺に、少し引き気味の清一さん。失礼な、態度に出すなよ。


「その、大丈夫かい?」


それでも、手にはポケットティッシュを持ってる辺り、本当に悪い奴ではないんだよな。性格がちょっと、残念なだけで。


「大丈夫ですよ、多分、誰かが噂でもしたんでしょ」


千里の可能性が高いが・・・兄貴に余計な事、言ってないよな?


「そ、そうか? ならいいが・・・ん?」


俺たちの前、道路から、異様に濃い瘴気が立ち上っていた。先程の比ではないが、かなり濃い。それに、ついさっきまで、本体がここに居たのかもしれない。


「どうやら、当たりはこっちだったみたいですね~」


「呑気に言ってる場合か! すぐに浄化しないと、こんなに濃い瘴気じゃ、何か寄ってくるぞ!?」


冷静に分析する俺と対象に、感情を露わにする清一さん。だから、坊ちゃんて、呼ばれるんですよ? いかなる時も冷静に。それが、俺たちが所属する術者会の掟である。じゃないと、寿命が縮みかねないから。


「清一さん、祓ってもらえます?」


「勿論だ!」


すぐに祓いの準備を始めるあたり、実力はあるんだが。如何せん、経験不足は否めない。本家で厳しい修行をしてるんだが、実践経験が少ないのだ。大抵、分家が片を付けてしまうし。


「そうですか、俺はこっちを相手しますから、さっさとお願いしますよ」


軽口をはさみつつ、背中合わせに、俺は刀印を組む。気配を感知したからだ。


・・・ズズッ・・・ズズッ・・・・・ズズッ・・・・・


『・・・う・ら・・め・・・しい・・・』


這うように、近づいてくる、女性らしい霊。悪霊の類なんだが、ハッキリ言って、タイミングが悪いだろう。


「わりーな、さっさと冥途にいきな」


俺の八つ当たりに巻き込まれんだから。そう、俺はかなりイライラしてる。本体に逃げられたこともあり、何より、後ろでマゴマゴしてる彼に、失礼だとは分かるが、イラッときてるんだ。


『急々如律令!』


一瞬にして浄化され、キラキラした粒子となり風と共に消えていく。既に集まりつつあるなら、気を付けなければ。後ろを見れば、やっと浄化が終わった清一さんの姿が。どや顔してる場合じゃないだろ。まだまだ探してやらないといけないのに!


「拓真くん、終わったかい? 周りには居ないようだし、先に行こう」


内心、イラッとしたけど、我慢だ。相手は本家の人間。俺は分家の人間だ!


「そうですね・・・・・、次も場の浄化をお願いします、俺じゃ何ヵ所も出来ないんで」


これは本当だ。力の強さ的に、俺は何度も出来ないからな。今回は、粗は目立つが清一さんにやってもらうしかない。こんなんでも、本家のお坊ちゃんだけあって、力は俺より何倍も強いんだ。将来を嘱望されるエリート坊っちゃんだ。因みに兄貴も、エリートコースを走ってる。主に、千里の為に。・・・・・愛されてるな、千里。早くお前ら付き合えよ。俺は近くで、自分の兄と、幼馴染みの恋愛を見せられてるんだぞ? 自分の恋愛そっちのけでさ!!


「しかし、近場でこれでは、あの家の神様方も落ち着かないだろうね」


「そうですね・・・・・」


そう、神様達はまるで警戒するかのように、俺達にも姿を見せてた。近場とはいえ、ここは少しだけ離れた場所だ。それなのに、警戒し過ぎやしないだろうか?


「どうしたんだい?」


「いえ、ちょっと気になる事が・・・」


それに、兄貴もあの場を異様に気にしていた気がする。・・・何かを見逃したか?

考えていたその時、突然、背筋に冷水をかけられたかのように、一瞬であわ立った。


「拓真くん!」


「マジか!?」


俺らがいる場所より、少し先。そこに“何か”が居る。この場からも分かる程の、強い強い妖気。それに混ざり会う瘴気。更に間の悪い事に、直ぐに上がった、甲高い女性の悲鳴。


「チッ、いきますよ! 清一さん!」


「あ、あぁ!」


全力で走っていくが、如何せん、清一さんて足が遅かったらしい。あっという間に、俺と距離が空いていく・・・。頑張れ、坊っちゃん。


◇◇◇◇◇


私と昌磨さんは、並んで件の家のご近所さんを視て回っています。昌磨さんの隣、凄く緊張します。でも、頑張らないと! 良いとこ見せて、ほ、惚れてくれたり・・・。


『千里、君の戦い方は何て綺麗なんだ! 私とどうか・・・』


うん、これはちょっと複雑です。妄想は、所詮、妄想でしたか・・・。


「どうしたの? 千里」


「な、何でもないです!!」


全力で誤魔化しました! こ、これは知られたら駄目なやつです!!


「そう? さて、隣はなんともないみたいだから、そのお隣に行ってみようか?」


「はい!」


左右のお隣さんは、特に変化もありませんでしたが、さて、そのお隣さんはどうでしょうか? 例え、普通に見えていても、視たら分かりませんからね。


「あれ?」


「これは・・・」


私と、昌磨さんが、同時に声を出します。例のお宅から見て、一軒挟んだ二階建てのお宅。寂れた壁が目立つ、やや古い家。そこが、酷く歪んで視えました。


「千里も視えた?」


「はい、何か居るのか、もしくは空間に関する部類かは分かりませんけど・・・こんな近所ですし、関わり合いがないとは思えないです」


「・・・だよなー」


神様が近くで見てるんです。真面目にお仕事しなければ・・・。

お読みいただき、ありがとうございます!

4日も開いてしまいました・・・。というのも、普段更新の方を優先しておりました。毎週水曜日お昼に、作品のどれかを更新してるんですが、そちらのストックが切れました・・・。

うん、こっちを優先しつつ、普段も書こう。大丈夫、時間を多めにとれば、何とかなるさ!


次回も宜しくお願いします。

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