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出来上がりましたー!

続きも出来上がりしだい、上げますのでお楽しみに!

「本当に、早く付き合ってくれ・・・・・」


小さく、本当に小さく、呟いたのは、紛れもなく本音だ。

千里は、俺の兄、昌磨が好きなのだ。・・・・・そして、俺の兄、昌磨も千里が好きだったりする。いわゆる、両想いってやつだな。兄貴が本家行きを決定したのも、千里に少しでも相応しくなるためなんだ。その為に、兄貴は俺に、千里に悪い虫が付かないようにと、厳命までしていった・・・・・。あれはマジの目だった。

千里は気付いてないだろうが、兄貴が優しくする女の子は、千里だけだ。女性には手厳しいからな、兄貴。

ついでに、兄貴は、千里に内緒で、千里のご両親や兄姉にも、根回しをしてる。数々の妨害は、主に男連中だけど、それらも全て千里の為に華麗に解決する手腕を持ってる。我が兄貴ながら、敵に回したくない人だ。女性陣はすっかり、兄貴の味方だし。

まあ、その所為で、俺には、千里の男親、兄貴たちに、俺の兄貴同様、悪い虫が付かないように!! と、こちらからも厳命された・・・・・。何故か、目が血走っていて、マジの目だったのが、記憶に新しい。愛されてるな、千里。

なんて考え事してたら、校門についた。


「それじゃ、放課後に」


「うん、じゃあね!」


ここからは別行動だ。クラス違うしな。

ただし、何かあったら、言うようには千里に言ってる。昔、告白してきた男子から、危ない目にあったことがあったから、その手の事には気を付けてる。

ーーーーーまあ、千里に言い寄った馬鹿は、千里の家族と兄貴によるオハナシアイがあったらしいが。何があったか知らないが、転校したから、それなりに何かあったんだろう。

んで、クラスに入ったら、やっぱり皆に驚かれた。何故だ、解せぬ!

眼鏡姿、おかしいのか・・・・・?

ちょっと、本気で凹んだ出来事だった。早く新しいコンタクト買おう。


◇◇◇◇◇


クラスに入ったら、皆が私をガン見してきた。

え? そんなに変かな?


「千里、どうしたの? 普段は眼鏡だよね?」


仲のいい子から質問されて、朝の出来事を話したら、同情された・・・・・。

だよねー、うっかりで大事な眼鏡を壊されるとか・・・・・、滅多に起きない事だもん。でも、何か視線がうるさいんだよねー。だって、修行のお陰で、気配に敏感になってるから、視線も、もろに感じるんだもん。特に男子!

早く、放課後にならないかなー。

なんて、朝は考えてたけど、お昼休み。珍しく、違うクラスの拓真から連絡がきた。


『お前、噂になってるから、気をつけろよ』


うわ・・・・・、何? どんな噂だよ!?

因みに、私も送ったけどね。


『拓真も噂になってる、美少年はツラいね~(笑)』


でも、それ以外は特に何も起きなくて、約束の放課後が来た。因みに、私と拓真は、実家の手伝いがあるから、部活は免除されてる。まあ、この学校事態、部活は任意だから入る必要がない子は、入らくてもいいのだけれど。


「拓真! ごめん、待った?」


今日に限って、ホームルームが長引いて、遅れてしまった。まぁ、内容が内容だから、顔が引きつりそうだったけどね! 内容が、今日の依頼の事だったから。

もうそれなりに噂になってたみたいで、担任から気を付けるようにと、厳重に注意を促された。


「いや、俺も今来たとこだから、気にすんな」


眼鏡姿の拓真は、何て言うか、やっぱり美少年なんだけど。紳士的なふるまいを自然にしちゃう辺り、モテる部類に入ると思う。


「何だよ、俺の顔、何かついてるか?」


ジッと見てたら、不機嫌になったので、慌てて言いつのる。


「ごめん、何だか普段眼鏡すがたを見ないから、違和感があって」


「しゃーねーだろ? コンタクト、落としたんだし」


自然と、今日の依頼人が待つ場所へ向かい、歩き始める。

眼鏡を付けると、やっぱり兄妹だからか、昌磨さんに似てるんだよね、拓真。それが嫌で、普段コンタクトにしてるのは、幼馴染だからお見通しだ。拓真は、お兄さんである昌磨さん並みに優秀な少年だ。だから、お見合いとかの話をよく聞くけど、本人は全部断ってる。-----好きなひとがいるから。


「なあ、ホームルームで言われたか? 依頼人とこの近くの話」


「うん、失踪人が出てるから、気を付けるようにって」


「関係あるよな、今日の依頼と」


「うん、十中八九関係あると思う」


二人そろって、ため息を吐く。本当に、早めに言って欲しかった。被害が出る前に。


「あそこを右に曲がった、突き当りを、更に左だとさ」


そこが今日の依頼場所で、事件の起きてる場所。そして、あの人との、待ち合わせ場所。


「まだ、来てないみたいだな、兄貴」


見渡しても、やっぱり居ない。ちょっとがっかりしたけど、準備は始めていく。目に慣れない、コンタクトを外し、視界をクリアにする。隣で、拓真も眼鏡を外して、ケースに入れてた。

非日常の世界を、視界に映すと、案の定というべき事が起きていた。


「拓真、これって・・・」


「あぁ、残骸・・・だろうな」


視界に真っ先に映ったのは、黒い煙。我々は、瘴気と呼んでいるもの。それが、この辺り一帯に、漂っている。


「こりゃ、報告以上の事が起きてるかもな・・・」


珍しく、拓真の堅い声が聞こえた。

読了お疲れ様でした!

ようやく物語が動き始めました。これから、まだまだ動きますからね☆

次回も宜しくお願いします!

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