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お待たせいたしました!

早めの完結を目指して、ガンガンつき進んでいく予定です(笑)

「拓真~、気を付けてね、今日の依頼、忘れちゃだめよ~?」


「うん、行ってきます」


玄関から出て、うちの隣にある境界線のブロック越しに、ちょうど同じタイミングで、千里が出てくるのが見えた。多分、千里、だと、思う・・・・・。

いや、だって、眼鏡じゃないんだ。普段は真面目を絵に書いたような細いフレームの可愛らしいピンク色の眼鏡姿なのだ。

なのに今は、眼鏡をしてないから、別人に見える。髪型とかはいつも通りなのに、眼鏡がないだけで、ここまで違うとは。


「千里?」


思わずガン見したうえに、問い掛けてしまった。相手も気付いたらしく、こちらを見たけど、何故か怪訝そうな顔をされた。おいおい、そんな顔をしなくても。


「えっと、どちら様?」


控えめなその話し方に、逆にこっちがビックリした。マジか、俺が分からないとか!!


「・・・・・俺です、拓真です」


「・・・・・はっ? 拓真!? 嘘っ!?」


「いや、マジだけど」


すんごい驚かれたけど、そんなに別人みたいだろうか? 俺、普段はコンタクトだから、気付かなかったけど。眼鏡つけると、別人に化けたりするんだろうか?


「ん? でも何で眼鏡姿なの? 拓真は普段、コンタクトだよね?」


ハハッ、それを聞くか。聞いちゃうか。


「朝、お隣から聞こえた大声に、うちのマロンがビックリして飛び掛かってきて、新品のコンタクトを落としたから、眼鏡になったーーーーー以上、説明おわり」


学校に向かう為に、隣同士で歩きながら、そんな説明をしたら、千里の顔が微妙なものになった。そりゃそうだ。お前が原因だと、遠回しに言ったんだからな!


「・・・・・ごめん、お兄ちゃんに眼鏡壊された時だわ、それ」


「はっ? なに、上のお兄さんがやらかしたのか? 久しぶりだよな、やらかすの・・・・・」


普段はしっかり者なんだが、上のお兄さん、たまにやらかすんだよなー。今回の被害者は、千里になったのか。だから、眼鏡じゃなくて、コンタクト、と。因みに下のお兄さんでない理由は、基本的にしっかり者だからだ。こんな凡ミス、絶対にしない。いわゆるインテリってやつだ。


「仕事、大丈夫か? 眼鏡なしで」


「大丈夫、コンタクトはどうせ外すし、拓真こそ、眼鏡で大丈夫なの?」


「ま、同じく外すからな、仕事の時は」


俺たちの仕事、家業扱いだけど、今は見習いだからバイトみたいな扱いだ。放課後しか手伝えないからだけど。

現代では、映画や小説などで有名になった職業、陰陽師。

それが、俺たち二人がやってる仕事だ。霊感が強い俺たちは、幼い頃から修行させられ、今では立派に仕事を任されるようになった。俺は、ある家の分家の人間。千里は、俺とは違う家の、本家の人間。流派が違うから、扱う術も微妙に違う。だが、俺たちは幼馴染故に、勝手に相棒として組まされている。いい加減、千里には、別の奴を相棒にして欲しいんだが。-----俺の兄貴とか。


◇◇◇◇◇


朝からビックリした。まさか、拓真だったなんて。

普段はコンタクトなのに、今日に限って眼鏡とか・・・・・。

ま、理由を聞いたら、私の所為だったんだけど。正確には、うちのお兄ちゃんだけどね! 拓真はうちの事情知ってるから、すんなりしたものだったけど。

今日の仕事には支障がないみたいで、本当に良かった。

わたしも、そして拓真も、実はつけなくてもいいくらい、視力はいいのだ。

でも、着けないといけない理由がある。それが、”見鬼けんきの才”と呼ばれるものを持つこと。

つまりは、お化けが見えてるってこと。これは、普段の生活に、思いっきり影響が出てしまうので、我々、視える人間は眼鏡やコンタクトを付けて、視えなくする。ガラスを通すと、あまり視えないんだよね。他の人には視えないから、何もないところで一人呟く怪しい人になっちゃうからねぇ。


「ねえ、拓真、今日の本家の人って、拓真のお兄さんだよね? ね?」


これは聞いておかないといけない。だって、私の憧れの人なんだもん! 会えるのが楽しみなんだよね。


「あー、確かメール来てたわ、今日の依頼は俺たちと一緒だってさ」


「やったー! 昌磨しょうまさんと仕事~♪」


私が喜んでたら、何故か呆れた視線がくるけど、しかたないでしょ!? 嬉しいんだから!


「そんなに嬉しいなら、いい加減、兄貴に告白でも何でもして、付き合っちゃえよ・・・・・」


うっ・・・・・。それが出来たら、どれだけ嬉しいか! 本家に呼ばれる程の才能を持つ昌磨さん。私も本家の人間だけど、昌磨さんにはいつも優しくしてもらってるけど、それは、違う流派の本家の娘だからで、拓真の幼馴染だから。それくらいは分かってる。


「無理だよ、昌磨さんにだって、好みはあるだろうし、優しくしてくれるのは、拓真の幼馴染だからと、私が本家の人間だからだよ、それくらいは知ってるもん」


・・・・・昔みたく、素直に甘えられる子供だったら、こんな気持ちにならなくて良かったのに。

自己嫌悪してたら、後ろで、拓真が何か呟いた気がしたけど、小さすぎて聞こえなかった。


「拓真、何か言った?」


「いや、物分かりがいいのも問題だなって思っただけだ」


「何それ?」


「気にすんな、ほら、のんびりしてっと遅刻するぞ?」


急に早歩きになって、私の前を歩く拓真。本当は拓真の方が歩くのが早いのに、毎朝、私に合わせてくれる、紳士的なところもある幼馴染。私の気持ちを知っていて、協力してくれたりもする。本当に出来た幼馴染である。

・・・・・今度、何か差し入れしとこう。甘党のこいつには、これからもお世話になるんだから。


読了、お疲れ様でした。

秋月の小説を読み慣れてる方は、物足りない長さではないでしょうか? 大丈夫かな?

実は、早さを取るため、普段は4000文字を書くのですが、こちらだけ2000文字弱としています。お陰で、思った以上の早さで出せて、ビックリしてます。

他は普段通りの投稿にしてますから、こちらだけですね。お間違えありませんように(笑)

次回も宜しくお願いします。

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