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遅くなりました。次回も出来上がりしだい、投稿しますね。
拓真も、この異様な光景に対し、緊張していた。
懐から護符を取り出し、とりあえずは場に呑まれないように、結界を張る。勿論、千里の分も忘れずに。
「二人とも、お待たせ」
そこに、待ちに待った、兄貴が来た。兄貴が来た方を見れば、少し先に警官らしき人達が居たから、話を付けていてくれたんだろう。めんどいからな、こういう問題は。
「今日の依頼は、この場の浄化と、この家の問題を解決すること」
爽やかな兄貴に、すっかり夢中の千里には悪いが、弟の俺からしたら、違和感バリバリだ。千里の前だから、優しい雰囲気だが、普段は切れ味抜群の刀身みたいな空気出してるんだぞ!? 家族の前では、少しまともだが、関係ない人たちなら、容赦ないからな。実際に、遠目で見ても、警官の方々の顔色が悪いし。千里との空気の差に、微妙な顔をしてた。
「兄貴、先に浄化しちまおう、ここ気持ち悪い」
俺に促される形で、兄貴が札を取り出す。様になってるのが、我が兄ながらカッコいい。因みに、俺が千里の近くに居る事ができるのは、俺が無害な存在と、周りが知ってるからだ。だって、千里は恋愛対象じゃないからな。完全に幼馴染枠なんだ。俺が好きな人は、------まあ、秘密だ。
『我が声は神の御声、我が息は神の吐息、我が願いにより、悪鬼を祓い給え!』
兄貴の呪文で、道路に残ってた残骸は、きれいさっぱりと消え去り、普通の道路が姿を現した。相変わらず、見事の一言に尽きる。
「さて、中に入る前に、少しだけ待ってくれるかな? もう一人来る予定なんだ」
兄貴の、苦虫を潰したかのような、顰めた顔で、何となく察した。兄貴は本家に居るくらい優秀だが、頭が上がらない人達も居るんだよ。んで、今回のこの依頼に付いてくる人物といえば、そんなに居ないし、大抵の本家の人を兄貴は尊敬してるから、それ以外とくれば、なんとなく察しはついた。
「もしかして、清一さんでも、来る?」
俺が聞けば、千里と兄貴が揃って嫌そうな顔をした。千里は苦手から、兄貴はそんな千里の姿を知ってるし、何よりも清一が千里を口説くのが許せなくて、嫌ってるからな。はあ、人選が最悪すぎるぞ?
「よく分かったな、拓真・・・俺も嫌だったんだが、当主様の命令だ・・・・・はあ」
最後のため息に、色々と漏れてる気がする。当主様、つまりは清一さんの親になるわけだが、兄貴の気持ちも、千里の気持ちも、息子である清一さんの気持ちも知っていて、こんな人選するんだから、中々にたちが悪い。どうせ、中々くっつかない二人をくっつけようとして、わざとなんだろうけれど。もう少し、考えて欲しかった。主に、俺の胃とか! ここには、二人の間を取り持つ俺がいるんだよ!!
「あ、来たみたい・・・」
警官の方を見ていた千里の呟きに、兄貴の殺気を感じた。どんだけ嫌いなんだよ、兄貴。そして千里、頼むから清一さんを睨みつけないでくれ。あっちはこの微妙な空気を知らないんだからな!?
「こんにちは、皆さん、今日は宜しくお願いします」
いいとこのお坊ちゃんをそのまま姿にしたかのような、爽やかな挨拶。イケメンで、お金持ち、性格も悪くない非の打ち所がない正真正銘のお坊ちゃま。それが、清一さんだ。
まぁ、空気が読めないとこと、千里に片思い中さえなければ、こんな微妙な空気にはならないんだろうけど。
今日の依頼、何事も起きなければいいんだが・・・・・。
◇◇◇◇◇
久しぶりに会った、昌磨さんはとーっても、かっこ良かったです♪
道路に漂っていた瘴気を、あっさりと浄化する姿は様になっていて、本当に素敵です! 紳士的で、かっこよくて優しくて、はぁ、もう同じ空気を吸えるだけでも幸せです♪
でも、その幸せな空気を壊す人が来るなんて思わなかったんです・・・・・。
何でよりにもよって! 清一さんが来るんですか!!
苦手なんですよ、この方!!!
「今日は千里さんに会えて、本当に嬉しいです、お互い頑張りましょう! 昌磨さん、拓真さん、お二人も宜しくお願いします」
礼儀正しくて、悪い方ではないんですよ?? ただ、どうしても、爽やかで、真っ直ぐ口説いてくる、雰囲気が苦手なんです。
「よ、宜しくお願いします」
顔が引きつりそうになりながら、何とか挨拶は出来ました。昌磨さん、拓真も、苦笑気味に受けていました。
悪い方ではないからこそ、対応に困るパターンなんですよね。
「さて、揃ったし、仕事を始めよう」
昌磨さんの言葉に、場の空気が変わります。
「昌磨さん、詳しい説明をお願いします」
清一さんが促すんですが、昌磨さんの眉がピクッと動きました。あの仕草って、確か不機嫌な時にする仕草でしたよね?
「・・・・・今回の依頼は、場の浄化は終わってるから、家の問題解決だけですよ」
そうは言っても、警察が居る時点で、かなりの問題ですよね?
私たち、無事に解決出来るんでしょうか・・・。
お読みいただきありがとうございます。
やっと山場に到着? いや、始まった? これから、彼らの活躍が始まります(笑)
遅いとは言わないで下さいませ。これでも、かなり削ったのですから。
次回も宜しくお願いします!




