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ハナミズキ
私の部屋は二階にある。
窓から見えるのは、ハナミズキ。
「あなたと同い年よ」
教えてもらったのは、いつだったか?
不思議なもので、物言わぬ一本の木に愛着が湧く。
薄桃色の花。
ただ、そこに在って。
何ごとにも、動じず。
何を言われても、気にしない。
春には美しく。
秋には小さな赤い実をつける。
私には、真似出来そうにない。
日曜日の夕方。
ベッドの上。
胡座を組んで感傷に耽る。
一日、寝間着のまま。
腹の虫がなる。
「夕食の時間ですよ!」
大きな声が階下で響く。
一斉に鳴るドタドタした足音。
私もそれに倣う。
私はどこまでも人間で在り続けたい。




