表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
47/48

4-12 潜入

 カルカムンド王の話は続いた。


 カルカムンドとしては、

攻め込まれる前に戦力を確保するため、

敵国に忍び込む必要がある。


 それを実行するのが僕たちだという。


 こっそり忍び込む必要があるので、

騎士団を派遣行くわけにも行かず、

諜報専門の組織がいるわけではない。

かといって戦闘の心得があり、国の内情を知るものが不可欠である。


 聖女の中には攻撃魔法も得意な者もおり、

回復魔法が使えるため、

騎士団と共に戦闘に参加することもあるようで、その聖女の中でも実力者である“聖母“ララミィは今回の潜入に適しているということらしい。


 そしてどうやら修行先で報せを受けたララミィは

『ステルス』によって突然消えた僕を見て、

この潜入に使えると思ったようだ。

他にも声をかけた理由はあるだろうが、

確かに透明になるアビリティは潜入にはうってつけであろう。


 今日はもう夜なので休ませてもらって

明日潜入することになった。


 今日は1日移動していたので、

魔力はさほど使っていないが、

疲れはかなりきている。




 僕たちは王宮に泊めてもらうことになった。


 当初の予定とは大きく変わり、

しばらくはカルカムンドに滞在することになりそうだ。



 明日ビーキンに侵入し、内情を探ること

にもなったので三人で軽く話し合い、今後の計画を練った後、就寝した。


 到着するなり、巻き込まれてしまったので

ゆっくりできるのはもう少し後になりそうだが、

獣人族には会ったこともないし、

獣人族の国には興味がある。



‐‐夜が明け、朝が来た。


 早速ララミィ達と5人でビーキンに向かう

レベッカも付いてくるようだ。

修行中の身ではあるが、問題はないらしい。


 国内を馬車で移動し、未界を抜けた先にビーキンはある。

……またかなりの距離を移動することになりそうだ。


 エナ姫は昨日口には出さなかったが

かなり疲れているようだった。

パティは慣れているのか、平気な様子だった。


 終わったらゆっくりしよう……

王族でここまで動くことはないだろうし

僕たちは修行に来たわけでもないのだ

終わったらのんびり観光でもしよう


 そう心に決めると、

「着きました

ここから馬車移動です!」


……今から馬車と徒歩でほぼ1日かけて向かう。


‐‐未界の入口に到着した。


 ここから徒歩移動だ。

魔物が出ることもあるらしい。


‐‐問題なく、ビーキン付近に到着した。

このまま入国しようとしても襲われるだけだろう。


 そこで、ララミィのアビリティの出番である。


『聖眼』オリジナルアビリティであり、

看破、偽装、光属性魔法強化などができる。


 この効果をララミィはさっそく発動する。

光に包まれたかと思うと、僕たちは耳と尻尾が生え獣人族になった。


 ただ、これは実際になったわけではなく

錯覚のようなものらしい。


 それに何故か全員猫の獣人になっている。

ララミィのイメージが元となるためだろう。


 僕たちはあっさり門を通過することが

できた。


 いちいち詳しく調べられることはないようだ

……ザルだな

そう感じつつ、何食わぬ顔で通過すると、

街は静かで獣人もあまり見当たらなかった……



 いきなり城に入るわけにもいかないので

カルカムンドと取引をしていた

行商人が出す店に向かった。

情報が得られる可能性が高いと踏んでのことだ。


‐‐店に着くと、やつれた様子の犬のおじさんのような獣人族がいた。

 


「いらっしゃい……」



 ララミィの『聖眼』は心をも見通す能力があり、

僕たちが買い物をしてると見せかけてその間に

心を覗いてもらう作戦を実行した。


 そして【念話】で僕たちにも教えてくれた。

(カルカムンド王様のお考え通り、

この方も獣人王は洗脳されていると

お考えのようです。

どうやら彼のような獣人王派の方も洗脳された

今の獣人王様によって

大部分が捕縛されてしまったようです……

ここは私に任せてください)


 【念話】で僕たちにそこまで伝えると

彼女は動いた。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ