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4-13 獣人王

 ララミィは獣人族のおじさんに近づくと

何かを語りかけた。

こちらからはなにを言っているかわからないが

恐らく、僕たちの本題についてだろう。


 獣人族のおじさんは軽い洗脳状態にあったらしく

それを『聖眼』で解いたらしい。

そしてララミィの話が通ったらしく、

ララミィはおじさんに僕たちを紹介した。


 おじさんに話を聞き、今後の計画を練った。

おじさんは協力してくれることになり、

夜に城に潜入することになった。


 おじさんの話によると、やはり

魔族が潜入しており、

獣人王も洗脳されている可能性が高いらしい。


 ララミィのアビリティにより、

獣人族に成り済ますことはでき、村に溶け込めた。


 しかし、さすがに場内はそう簡単ではないだろう。

この人数で正面から殴り込むのも得策ではない。


 話し合いの結果、

潜入は最小人数で為すべきという結論になり

アビリティを考慮した結果、

僕とララミィがその役目を担うこととなった。


 残りのメンバーは獣人族のおじさんと一緒に

街の仲間探しなど、サポートをしてくれるらしい



‐‐早速別行動をとり、僕たちは城の前まで来た。


 『ステルス』と『聖眼』を使えば潜入は容易い

ただ、絶対に感知されないわけではないので

周囲に気を付けながら迅速に目的を果たさねばならない。


 第一の目的は獣人王の解放である。

加えて獣人王派は味方になってくれる可能性が

高いので出来るだけ多く解放したい。


 城に潜入すると、城内の目的地とルートは

既に聞いているので一目散に向かう


 あのおじさんは昔兵士として

城で働いていたようで、城内にも詳しかったのだ。


‐‐

 労せずに王がいるとされている

王の間の前までたどり着いた。


 ここまでくると王の間に入れる1つだけの扉を

二人の兵士が守っているので、さすがにスルーできない


 戦闘は避けられないので、覚悟は出来ているか

互いに確認するように、僕たちは目で

合図を送り合ったあと、

『瞬足』で兵士を切りつけ、扉を開けた。


 『ステルス』状態で中に入るも、

獣人達は騒ぎに気付き、慌てている。


『聖眼』の効果範囲はそれほど広くないので

ここからは地道な作業になる。


 僕が『瞬足』と『ハイパワー』でできるだけ

多くの獣人族を無力化しながら、

ララミィを護衛する。


 そしてララミィができるだけ多くの獣人族の

洗脳を解く。


 実にシンプルな作戦である。

奇襲が成功し、何人か獣人族を解放しながら、

あっという間に王の前まで来れた。


 僕が他の獣人族を抑えている間に

獣人王とララミィが対峙し、

獣人王がララミィに襲いかかろうとしたところで、

獣人王の動きが止まった。


 おかしい……

獣人王には相当高度な洗脳がかけてあり、

洗脳が解けるには時間が必要である。


「うがぁぁぁぁ!」

獣人王は苦しそうな声をあげている


「獣人王様は自らの意思で洗脳と戦っておられます!そのおかげですぐに終わりそうです」


……

 獣人族の猛攻に

持ちこたえるのも限界を迎えてきた頃、

ララミィの言葉通り獣人王の洗脳が解けたらしく


 獣人王はまた、雄叫びをあげた。

すると、獣人族たちはその場で気を失って

ばたばたと倒れた。


 アビリティによるものだろう。

なんと強力な能力か……


 僕が驚いていると

ララミィは一人一人、気を失った

獣人族の洗脳を解いて目覚めさせていた。


 ララミィが周囲の獣人族をあらかた目覚めさせ、

その間に僕は初対面の獣人王に事情を説明していた。


 獣人王も理解してくれたようで

城で今後のことについて話し合うこととなり、【念話】で仲間達を呼んだ。


 ここにもう敵は居ないらしい


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