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4-7 祠

 実家に帰り、話をした後、

母が手料理を作ってくれた。


--料理が完成し、早速頂く。



 久々のお袋の味だ。

王宮で食事を頂いたこともあるが、

これはこれで美味しい。



 食事も終わり、夜も更けてきたので、

みんなで泊めてもらうことになった。


 食事も終わり、みんなを部屋に案内した後、

手伝ってもらうことがあると言われて

僕たち兄弟だけリビングに呼ばれた。



「お前達に伝えておかなければ

いけないことがあってな。」

 そして、おしゃべりの母ではなく、

寡黙な父の方が口を開いた。

そういえば、家族間で重要な話があるときは

いつもこうだった。


 そして父は単刀直入に本題から入った。

「お前たちは私達夫婦が生んだ

実際の子供ではない」



「!?」

 アオイとは血が繋がってないことは

薄々感付いてはいた。


 見た目もそうだが、性格の面でも

アオイと僕は全然違ったのだ。



 でも僕にとってそんなことは重要ではなかったし、

アオイはずっと僕の妹だと思っている。


 だから僕が両親の子供ではないことは驚きはしない。


 ただ、まだ小さかったので詳しいことは

覚えていないが、アオイは僕より年下である。


 つまり、赤ちゃんの時から知っているわけで

少なくともアオイは両親の子供だと思い込んでいた。


 だから家のことはアオイに任せた部分もある


 僕たちは黙って話を呑み込んでいた。

アオイも思い当たる節はあったのだろう。

そこまで驚くことなく話を聞いていた。



 そして今度は母が話を続けた。


「この近くに

祠があるんだけどね

そのね」

 母の話によると、この近くの森の奥に

祠があり、

その祠は祈りを捧げると

子供を授かるという伝説があった。


 何故そんなものがあるのかは誰にも分からないが、

別の世界から巡ってきた命が

何かのきっかけで、この世界に迷い混み

命をもたらす

その場所の1つがこの祠であるという。


 しかし、伝説はあくまで伝説だ。

多くの夫婦が祈りを捧げたが実際に

子供を授かることはなかったらしい。



 子供に恵まれなかった

両親はすがる思いでこの祠に祈りを捧げた。


 すると魔力の繭のようなものが2つ現れたのだという。


 家に帰るとすぐに1つの繭が音をたてて割れ始めた。

そこから生まれたのが僕であり、

3年後にもうひとつの繭から生まれたのが、

アオイだそうだ。


 にわかに信じがたい話だが、両親の神妙な様子から、とても嘘だとは思えない。


「私達は神様が子供を授けてくださったと

それはもう喜んだわ

でもそんなこと他の人に知れてしまったら

普通の人生を送れないかもしれない。

だから私達夫婦の秘密にしたの」


 お母さん……お父さんもそうだが、

優しい両親でよかった。


「あなたたちはやけに成長が早くてね

子供なのに考え方も妙に大人びてたし

私より大人なんじゃないかと思ったくらいよ」


 祠の伝説では、

別の世界から命が巡ってくるという。


 つまりは別の世界で一生を送ったものが、

この世界にやってくるということで、

前世の記憶も残っている可能性は高い。


 たしかに、自分のことなので周りに

どう思われているかは分からないが

人生経験はあまりないはずなのに、

何度も人に裏切られたかのように何故か、

経験として、人を心の底から信じられない

感覚があった。


 そこまで気にしたことはなかったが

言われてみれば思い当たる節はいくつもあった。



 アオイに関しても、そこまで教えてもないのに

挨拶もきちんと出来たし、

小さい頃からしっかりしていた。



 そうだったのか……

言われてみて合点がいく部分がある

これから何かのきっかけで前の人生を思い出すこともあるかもしれない。


 ただ、1つだけはっきり言えることがある。


「僕たちは2人の子供だよ

それだけは間違いない」


「はい……私もそうです

それに……2人が両親で本当に良かったです!」



 うちの両親は放任主義なところはあったが、

逆に言えばそれだけ自由に育ててくれた。

愛情も充分に感じているし、

両親もアオイも本当の家族だと思っている。


 それはアオイも同じだろう。


……


 短い沈黙の後、母は口を開いた。

「ありがとう」

 母の目にはうっすら涙が浮かんでいた。

「大きくなったら伝えようと思っていてな……


何があっても君たちは僕たちの子供だ

いつでも君たちのことを愛している。


君たちの幸せが僕たちの幸せなんだ

だから自由に生きて欲しい」



……

ヤバイ僕も泣きそうだ

普段寡黙なのも相まって効果は絶大だ……



 アオイは隣で大泣きしていた。



その後も久しぶりの家族の会話を楽しんだ。





 話し込んだ後、僕たちもそれぞれの部屋に帰り、

就寝することとなった。

次回より更新ペース落ちます(._.)

申し訳ないです

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