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4-6 帰省

--次の日

さっそく僕たちは王様の元へと向かった。

そこには、王妃様もいた。


 いつもはエナ姫一人で報告していたが、

今回は違う。


 エナ姫が単刀直入に本題に入った。

「私達、旅に出るから

しばらく帰れない……

レイくんの実家にアオイちゃん送って

パティのことも送ってく……」


「何ぃ!

そんなこと許さんぞ!

貴様ちょっと認めてやろうと思ってたのに

エナをたぶらかしおったな!

実家に連れ帰るなどなんたることか!」


 いや、そこでこっちに矛先を向けないで下さい……

しかも実家は別に通過するだけです……

パティもいるのに

面倒臭いモードに突入してしまった……


「あら

昨日はレイ君にならエナのこと

任せても良いって言ってたじゃない」


「うるさい!ならんものはならん!

帰ってきたばかりだというのに……」


 あれ……一年一緒に住んでたような

まぁエナ姫はめちゃくちゃ可愛いから

気持ちは分からんでもない

なんか罪悪感湧いてきたな……

ここはなんとか穏便に済まそう


「エナ姫は僕が絶対に悲しませません!

どうかエナ姫を僕に下さい!」


……あれ?なんか旅に出たいことを

伝えたかっただけなのに変なこと言ってね?


 エナ姫は顔を真っ赤にし、

パティも少し驚いている

王妃様はニヤニヤしながらあらあら……

と呟いている。


「ぐ、ぐぬぬ……

親としては娘の幸せは願わなければならぬ

どうしてもエナが旅に出たいというのなら

認めてやらんこともない

しかしだな……」

 王様もなにやら一人でぶつぶつ言っている。


 そこで王妃様は言った。

「あっ認めてくれるってよかったじゃない

元気でね

レイ君もご両親にもよろしくね

パティちゃんも今回は本当にありがとう

そっちで何かあったら私達も駆けつけから

遠慮なく言ってね

たまには帰ってくるのよ」


 王様の一人言を切り取って強制的に

話を終わらせた。


「は、はい」


「ありがとう」


「うん……

絶対帰ってくる

ありがとね……

行ってきます」


 僕たちはそれに返答する。



「ま、待たんか!話はまだ!」


 王様は何か言っているがエナ姫はスルーした。

そして僕たちもそれに続き王の間を後にした。

パティは終始驚いていた。


 たしかにあのままだと話は進まなかった

かもしれないが王様の扱い……

まぁ王妃様とエナ姫が終わらせたので、

問題ないのだろう。



--気を取り直してまずはアオイの元へ向かう。

アオイも王宮に泊めてもらっていたのだ。


 アオイは既に別れの挨拶を済ませているようだった。

僕たちとも軽く朝の挨拶をかわすと、

さっそく馬車に向かう。


 僕たちの実家やサーマント学園がある

ペスカリア地方は、リーベル王国の隣に位置し、

方角で言えば西に向かった先にある。


 エルフの里はそのさらに、西

人が住む国をいくつか越えた先にあるようだ。


 基本的に馬車は絶界や未界は避けて通るため、

魔物に遭遇することはない。


 馬車で移動後は、徒歩で移動しなければならない。

なかなかの僻地だ。



--長時間の移動で疲れたが、何事もなく実家に到着した。



 実家に戻ると、両親が出迎えてくれた。

一応貴族ではあるが、使用人はいない。

「二人ともおかえり

あら、お友達?どうぞどうぞ入って入って」


 軽く挨拶を交わすと、お母さんに促されて

中に入り、今後の話をする。


 手紙である程度は伝えている部分もあるが、

二人とも既にサーマント学園を卒業しており、

アオイが、家に残ること。


 リーベル王国の王女であるエナ姫と

仲良くさせてもらっており、

一緒に旅をしているエルフのパティをこれから里に送り届け、そのまま旅を続けるつもりであること。


 世間話や下らない話も交えて話し込んだ。


「そう……

二人とも立派になったわね……

レイも王女様なんてどこでひっかけたのかしら

学園?

婚約はしてるの?

こちらは当然オッケーよ

ねぇお父さん

こんな可愛い王女様が貰われてくれるなんて……

奇跡だわ」


 マシンガントークがすごい……

ひっかけたって……

「婚約はまだだけど

あちらのご両親には許してもらえた……のかな?

まぁ今は気ままに冒険したいなぁって感じで……」


「あらあらすごいじゃない!

お父さんも若い頃はね……」


 また始まった……

エナ姫は黙って母の話を聞いている

パティもだ。

そもそも人との関わりが薄いので接し方が

分からないのか黙って人の話を聞いていることが多い。


 まじめだなぁ……

お母さんなんかほとんど聞く意味もないような

話しかしてないのに……

まぁ彼女の話は面白くはあるのだが……


 母のターンは尚も続く。

「アオイも別に家にずっと

いなくても良いのよ?

家のことはどうとでもなるし、

そもそもこんな辺境の貴族なんて

もはや貴族かどうかも怪しいし

無くなっちゃってもご先祖様は何も言わないわ」

「お母様……ありがとうございます

でも私が帰りたくて帰るだけですので……

ご心配には及びません。

それにやりたいことは

ここで見つけるつもりなのですが、

また、家を出させて頂くことになるかも

しれないですし……」


「あら、そう?

良いのよ

好きにしてちょうだい

それよりあんた達お腹すいたでしょ

ご飯作ったげるから待ってな」


 そう言うと母はキッチンに向かった。

父はその後も少し話した後、自室に戻っていった。

歓迎はしてくれたが父は寡黙で

人見知りなところもあるのだ。

 

最後の方の母の発言

ご飯作ったげるから待ってな

の部分に誤字報告を頂きました。

ご報告ありがとうございました!


ただ私としてなんというか

おかん感を出したくて敢えて

待っててではなく

待ってな

と表現させて頂きました。

ご了承頂ければ幸いです。


私の表現力不足、実力不足により

違和感を抱かせてしまったと考えているので

今後も見やすい、面白い文章が書けるように精進致します。

暖かく見守って頂ければ幸いです(._.)

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