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3-11 エルフ


……話し合いは続き、

一旦パティの話がおわると

エナ姫が念話で話かけてきた。


(話はわかったけど……

何女の子連れ込んでるのよ……)


(いやこれには深い訳が……

って別にあんまりエルフって知られるとまずい

みたいだから呼んだだけで……)


(……まぁ、良い……

今度じっくり聞くから)


 エナ姫がこちらを見て笑ってる……

でも何故か目は笑ってない

怖いんですけど……



 そして、エナ姫はパティに言った。

「うーん……

こちらが呼んだのに申し訳ないんだけど

今はなにも出来なくて……


ただ近いうちに魔族が攻めてくるみたいだから

その時助けて頂けるとありがたいです……」


 エナ姫はパティを信用したようだ。

魔族のことも伝えた。


 そしてパティも

「分かった。

そのために来ているからな

魔族は我々にとっても敵だ。

個人的に助けてもらった恩もある。

必要であればさらに援軍を呼ぼう」


 ほとんど本からの情報なのだが、

魔族は世界征服を狙ってあらゆる種族に

ちょっかいをかけているらしい。


 人間とも昔やりあったとか

やりあってないとか言われているが、

実際は過去のことなので、分からない。



「そこまでは良いです……

ありがとう」


 パティの申し出をやんわり断る。

たしかによほど、まずければ

お願いするかもしれないが、

大昔の盟約のためにそこまで

お世話になれないとの判断だろう。


 エナ姫が勝手に決めているようだが、

王族であり、国の内情を知っている

彼女であるので、もちろん王に報告は

するが、この内容なら

事後報告でも問題ないようだ。


 結局今は魔族側の動きを待っている状況

なので、また待機することになった。



 エナ姫にはパティが襲われていたこと

も含めてピエロゴブリンについて伝えた。

魔族が送り込んだ可能性があるからだ。


 時折、このように情報交換をしている。

現状絶界探索のために、A級を目指していることまでは伝えていた。


 今回のクエストの結果により、

僕はA級になれるだろう。


 エナ姫も今後のために絶界に

行けるようになれば、できることは増えるが、

問題は彼女が今自由に動けないことだ。


 王宮で魔族の尻尾を掴むまで下手に動けない。



 そしてパティをどうするかも考えなければならない。


 決戦まで特にすることはないが、

パティとしても里から任務を受けて来ているわけだ。


 本人も協力してくれる意志があるようだし、

彼女のためにも

何もさせずに帰す訳には行かない。



 そこで、名案が浮かんだので【念話】で

提案してみた。


(決戦になったときのために

仲間は多い方がいいし、パティと

パーティー組んで力つけとこうかな……

信用もできそうだし……)


 ホーリーエルフがそういう種族なのかは

分からないが、彼女は義理堅く、信頼に足る性格であることは今までのやりとりでなんとなく分かっていた。


 それはエナ姫も同じだろう。


(は?……馬鹿なの?

しかもなにもう愛称で呼んでるの?)




(え?)


 めちゃくちゃ良い案だと思ったのに

何故か却下されてしまった。

愛称も呼びやすいという理由でしかないのだが……


 そして彼女はまた難しい顔をしていた。

何かを考えているようだ。


 この間、パティにはレイラと遊んでもらっている。

レイラは普段拠点で自由にさせている。


 今はエナ姫と密談中であるため、

パティには構えない。


 しかし、レイラはこういうときに役に立つ

猫は可愛い。

可愛いは正義なのだ。



 考えがまとまったのか

エナ姫は【念話】で話しかけてきた。


(分かった……

しょうがない……

私もすぐ合流するから……)


 パティも協力的な姿勢であったし、

仲間も増え、修行にもなるし

連携もとりやすくなるのでかなりの名案

だと思ったのだが、

何故か相当渋られている気がする。


 しかし、了承してくれたようだ。


 早速レイラと戯れているパティに

その旨を伝えた。

「ということで、パティさん

僕は今決戦に備えて

冒険者としてクエストを受けて

魔族の情報を集めながら、

力を蓄えているんだけど


いつ決戦になるか分からないから

合流できないかな?


一緒に闘ってもらえるなら

そっちの方がありがたいんだけど……


ごめんね?お願いばっかりで……」



「構わない……

こちらも任務で来ているからな


それに冒険者というものにも興味があった。

よろしく頼むぞ!レイ!」


 僕たちはパーティーとして活動することになった。


 パティにも一時的な拠点が与えられた。


 来客用に貸し出せる家が何件か余っているらしい。

さすが王族……


 パティも自分の拠点を与えられ、

喜んでいた。


 僕とパティは明日からパーティーを

組むことになり、話がまとまったので、

解散することとなった。

もし少しでも「面白い」「続きが気になる」と

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