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2-11 学長

--次の日授業が終わると、

教員から学長室に来るように言われた。


 学長室につくと、

そこには学長とエナ姫がいた。

二人は対面する形で座っている。


 僕はエナ姫の隣に座るように促され、

僕を案内した教員は帰っていった。


「さて……改めて

サーマント祭優勝おめでとう

君たちは我が学園の星だ」


 学長は僕たちを称賛すると、さらに続けた


「いきなり呼び出してすまなかったね

君たちを呼んだ理由については

おおよそ想像がついているかもしれないが

飛び級制度についてだ


本学園の飛び級制度について今一度説明しよう」


 飛び級制度の説明も交えた

学長の話をまとめると、

実技授業の結果や教員の評価により、

優秀なものはこの制度により

学年が上がっていく。


 規定の学年に達すると卒業できるが、

優秀なものは、それまでに

学年があがっていくものなので、

最高学年生以外の優勝は今まで前例がない


 ちなみにアオイは現在13の年であり、

僕が16、エナ姫は17だ。

飛び級はアオイが2学年分、

エナ姫は1学年分している。


 サーマント祭は名実共に

サーマント学園一位を決める戦いであり、

それだけ実力が必要で

小細工したところで実力が

なければ優勝は不可能だ。


 ということらしい。



「故にセプテンヴァー君

君のとった作戦は実に興味深くてね

他者の目を欺くため、

あえて実力を隠していた……


それも功を奏し、優勝した。

実に見事な戦略だ」


 そういうことになってるのか……

まぁ考えてみればそれも妥当である。


 何故なら冒険者等

魔法やアビリティを戦闘に使う職種に就く

そのために入学したはずなのに

卒業を目指していないことは考えにくいのだ。


 故にサーマント祭に懸けて

一発で卒業するために

学園中を欺いていたと思われたのだ。


 すごい戦略家みたいじゃないか……

当然そこまで考えていたわけではないが、

やる気がなかっただけですとは言えず

黙って話を聞くことにした。


「私はその作戦も踏まえて素晴らしいと思っている

実力を隠し通す……

言うだけなら簡単だがこの学園においては

相当な忍耐が必要なはずだ。


そういった評価を踏まえて、

本来は実績のない君を

二年以上もの飛び級で卒業させることは

難しいのだが、


私の一存で認めることにした。


ああ、エナ王女は

言わずもがな満場一致で卒業できるのだがね」


どうやら僕たちの飛び級を決める

職員会議のようなもので僕の卒業に関して

反対意見もあったが、学長がごり押しで認めてくれたらしい……

あざっす


「まぁ私のところにも情報は回ってくるからね

ある程度はリーベル王国についても聞いている


……まぁ 学園を出た生徒たちの活躍を

聞くのが私の生き甲斐だからね


出来ることは少ないが何かあれば

話くらいは聞こう

君たちは実に興味深いからね

いつでも歓迎しよう」


 学長……

あざっす


 さすがサーマント学園の学長だけあって

情報通なようだ。


 この世界は魔物を倒せる力が

重宝されている。

故にこういった学園は世界にとっても重要で、

学長はギルドマスターや国王とも

繋がりがある。


 さらにこれら3組織のトップは

大事に備えて、情報を共有している。

国家機密レベルのことも知っていたりするのだ。


 そんな重要人物だ。

なんか気に入ってくれてるみたいで良かった……


 そんなこんなで卒業が決まり、

早速僕たちの卒業式を開いてくれることとなった。


‐‐次の日


 僕の卒業が発表され、

クラスの皆も暖かく見送りの

言葉をかけてくれた。


 今まで友達が居なかったが

ここ最近で頻繁に話しかけられるのだ。


 優勝したとたんこれか……

と思うところもあるが、

サーマント学園は実力主義である。

深くは気にしないようにしていた。


 声をかけてくれたのは

何故か主に女子だったが、

僕がそういう性質なのかもしれない……


 三馬鹿が絡んでくることもなかった。

寂しく……はならないな




‐‐放課後 学長室にて

 僕たちは正式に卒業を認められた。

このままリーベル王国へ向かう手はずだ。


 その前に改めて挨拶をさせて

貰える機会を頂いた。

アオイが来ることは聞いている。


「では後はここを好きに使ってくれて

構わないからね。

それでは」


 そういうと学長は去っていった。

学長室だけどいいのか……



 学長室で待っているとアオイはやってきた。


「行ってしまわれるのですね……

私も……卒業したら是非手伝わせてください!

お兄様は少し……鈍感なところもあります故

お姉様は苦労が耐えないと思うのです」


「ん……ありがとう

さすがはアオイちゃん

よくわかってる……

冒険者としてでなくても

いつでも来てね

歓迎するわ」


 二人で何やらはなしているが

少しディスられている気もする……


 挨拶も終わり帰ろうとすると、

学長室の扉が開いた。

そして一人の男が入ってきた。


“皇帝“リーブ=エスガルドである。

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