2-5 進化
これは……いける!
勝利を革新し、一気に間合いを詰めると
エスガルドは【サンダーアロー】
雷の中級魔法を唱えてきた。
「マジックハント!」
それを今覚えた技マジックハントでハントした。
叫ぶ必要はないのだが……
そして【サンダーアロー】
をそのまま放ち、相殺させた。
レベルや威力はオリジナルのままだ
驚いた一瞬の隙を
『ハイパワー』で叩き込み、撃破した。
“皇帝“エスガルド組に勝利したのだ。
ハントが進化し、
新たな効果が増えた。
そして気づいた。
魔法が使えなかったのは
そのままコピーできるため、
そもそも必要なかったからではないだろうか。
魔法系アビリティはそのために
蓄積されていた。
どうやら今後も魔法系アビリティは
そのままハントして使えず、
経験値として蓄積され、
一定の値を越えればマジカルハントとして
進化するようだ。
魔法系とそれ以外のハントでは
かなりの違いがあるようだ。
僕のアビリティである、
『ハンター』を一つの棚とすると、
その棚には、
ハントとマジカルハントという
二つの引き出しがあり、
アビリティの種類によって
コピーできる引き出しが違う。
ハントの引き出しにしまわれた
アビリティはそのアビリティとして使える。
マジカルハントの引き出しにしまわれた
アビリティは経験値として蓄積されるようだ。
そしてマジカルハントは
あくまで魔法をハントする機能であり、
相手の魔法をそのままコピーできる。
『ハンター』というアビリティにとって
魔法系アビリティは
それを進化されるための糧でしかないのだ。
イワノフ組は
僕たちがエスガルドと戦っている間に
距離をとっていたが
『ハイパワー』で脚力をあげ、
一気に近づいた。
アリアが【アクアウェーブ】
水属性中級魔法を唱えてくるも、
【サンダーアロー】でかきけし、
『ハイパワー』で強化した腕で
二人に短剣を刺した。
マジックハントも強力だが、
『ハイパワー』が強すぎる……
一気に片付けられてしまった。
良いアビリティを手に入れた。
「やった!倒せたよー
魔法が使えるようになったみたい!」
「見てたかっこよかったよ
助かった……」
今の戦闘で体力も魔力もかなり
使ってしまったので残りは明日にすることにした。
最有力候補も倒したのでかなり楽になっただろう
ただし
有力候補が減った今、
疲れたところを狙って一気に来るかもしれないし
夜中狙われるかもしれない
注意が必要だ
昨日と同じように食材を集め、
ご飯を食べ終わった。
その間に襲われることはなかった。
「あとちょっとだねー」
「うん…」
今はエナ姫には休んでもらい『察知』
をかけている
これで何か問題がおきたら分かる。
分析はどちらかといえば
能動的なアビリティであり、
分析により敵襲を察知することもできるが、
長時間だとかなりの集中力を使ってしまうため
効率的ではないのだ。
改めて端末を見ると後10組になっていた。
“7部星“は
"超速"サミーと"大楯"のビーフペア
"雷公"ビリーのペアが残っている。
『砂塵』のペアも残っていた。
他のペアにも警戒は必要だ。
ここまで生き残ってきた組だ。
油断は禁物である。
ゆっくりしていたら作戦を練られてしまう
"皇帝"を倒した僕たちは警戒されているだろうし
バトルロイヤルという形式では
一時的に選手同士が組むこともあり得る。
そうなると厄介なのだ。
明日勝負を決めるつもりだ……
--次の日
姫が作ってくれていた朝御飯を食べると
早速『分析』をかけてもらった。
今日は一気に勝負をかける。
手の内が分からない"7部星"以外から
叩くことにした。
どうやら残り10組の内
6組は組んでいるらしい。
全員倒せたら最後に6組で戦って
優勝者を決める作戦だ。
確かに"7部星"の実力は凄まじいので
有力な作戦だ。
近くまできて、『分析』してもらうが
特に有力かスキルはなかった。
『ハイパワー』で木を一本引抜き、叩きつけた。
5組の敗退を確認すると、
次に向かった。
エナ姫に分析してもらっても3組しか
見つからない
端末で確認するとまだ残っている。
誰も倒していないようなので
今まで一度も戦わず逃げ切っているらしい
移動しながら『分析』を続けると
「見つけた……」
おそらく索敵から逃れられるアビリティ
なのだろう。
しかし
近づこうとすると逆方向に逃げられるらしい。
索敵能力も持っているようだ。
だが、こちらにも索敵能力はある
一気に駆け出し、距離を詰めることにした。
対象に対してアビリティなど詳しく
分析するには近づかなければならない。
エナ姫を背負い『ハイパワー』で脚力をあげ、
近づくと、『分析』結果が『リンク』に
よって頭に流れてきた。
しかし、戦闘能力はそこまでないようだ
ハントして一気に近づき、短剣を二人に刺した。
アビリティは対象を隠せる『隠匿』
そして周囲の生物の位置が分かる『サーチ』だった。
残るは3組だ。




