2-4 VS優勝候補
「エナリオンはどこにいる!」
バッコーン!!!
隠れる気もなく、木々をなぎ倒しながら、
暴れ回っている。
自信に満ちた表情のこの男が
“皇帝“エスガルドである
途中、参加者もなぎ倒しながら進んでいるのだろう
端末を見ると参加者が減ってきている。
このまままっすぐ進んでいくと
イワノフ組の拠点にぶつかることに気付いたので
そこで仕掛けることにした。
潰しあってくれる方が楽だからである。
「ん?
なんだこれは
フレア!燃やせ!」
「分かった!」
拠点に到着するや否や
一緒に歩いていた女性が
炎魔法を打ち込んだ
“ファイヤーメイジ“フレアだ。
さぁイワノフ組はどう出るか
普通に戦っては分が悪いだろう
すると、イワノフ組の拠点から
無数の剣が飛んできた
エナ姫の分析結果によると、
『ウエポンオペレーション』
というアビリティらしい。
イワノフの相方のアリアのものだろう。
しかしそれらの武器をエスガルドは
全て弾いた。
腕には籠手のような物をつけている
おそらく魔道具だろう。
エスガルドのアビリティは『ハイパワー』
超人的な力が出せるアビリティだ
シンプルであるが、かなり手強い
剣を全て叩き落とすと
瞬く間に拠点まで行き、破壊した。
勝負がつくのは時間の問題だろう。
今が好機とみて、
あえてエナ姫だけ『ステルス』をとき、
早速仕掛けることにした。
【アイスボール】!
エナ姫が氷魔法で仕掛けると、
【ファイヤーウォール】!
エスガルドの傍で控えていた
フレアに防がれた。
彼女のアビリティは『察知』
気配や攻撃を察知できるアビリティだ。
上級炎魔法も扱える。
これがエスガルド組の索敵能力である
アビリティについては分析してもらっており、
リンクで常に膨大な情報が流れ込んでくる。
この状態で魔法を出したり普通に
戦えてるのって、
エナ姫も相当化け物だなと思いつつ
なんとかハントを試みながら、
臨戦体制に入る
「おいおい今は取り込み中だぜぇ?
いきなり攻撃とはつれねぇなぁ
探したんだぜ?」
建物を破壊し、今度はこちらに向かってきてきた
エナ姫しか見えていないらしい。
圧倒的な攻撃力を持つエスガルドを倒すには
『ステルス』状態で仕掛け、なんとか
隙を突かないないと勝ち目はないだろう。
そのためにはまず、
フレアを倒す必要がある。
察知による連携でこちらの攻撃を
防がれてしまうからだ。
魔道具を短剣状にし、早速フレアに向かった。
『ステルス』をかけているため
目では見えない状態ではあるが、
察知で見えているのだろう。
杖のようなもので全て防がれた。
「透明になれる能力ね、でも私達には勝てない
【ファイヤーバーン】!」
炎の上級魔法辺りを燃やし尽くす魔法だ。
なんとか身をかわし、勝負に出る。
はやく決めないとエナ姫が危ない
『察知』で防がれるなら反応しきれないくらい、
攻撃を畳み掛ければいいのだ
中級魔法【ファイヤーウェーブ】を
仕掛けてきたタイミングで
『ステルス』を解き、間合いを詰めながら紙一重でそれをかわし、
短剣を投げつける。
杖で弾かれるが、『ハイパワー』で拳を叩き込む
「くっ【シールド】な、なによこの力…」
無属性中級魔法【シールド】
で防がれたが、壁はくだけ散った。
その瞬間『ウエポンオペレーション』により先ほど投げた
短剣を背後から首筋に刺し、フレアは消えた。
急いでエナ姫の元に向かうと、
氷魔法【アイスシールド】でなんとか耐えていた。
「お前がエナリオンの相方か
こんな弱そうやつと組むなんてな!
ぼこぼこにして後悔させてやるぜ!」
エナ姫は無視して攻撃を防ぎ続けていた。
「ほう、フレアは倒せたようだな
だがこんな大会そもそも俺一人で十分なんだよ!」
ハントしたものであっても
アビリティを同時に発動することは難しい。
そのため、他のアビリティが使えないので、
ステルス状態を維持しながらの
戦闘は難しい。
それでも相手からすれば急に消えたように見えるので、
効果は高いはずだが、
『ステルス』を織り混ぜて攻撃するも、見切られていた。
アビリティではないが殺気を察知されているのだろう。
籠手と短剣の応酬が続く
「ほう…なかなかやるようだな…
だが! 【ハイパーウインドウ】!」
風の上級魔法を扱ってきた。
「くっ」
『砂塵』で砂の壁をつくり、
防御してる間に『ハイパワー』で殴られる
魔法もアビリティも強いって
無敵かよ……近接も遠距離も隙がない
くそっ……
勝てない……
そんなとき、心の中に声が響いた。
<『ハンター』の新機能
マジックハントが追加されました。>




