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アルパカの騎士

 天空を駆けるアルパカに乗った騎士がとある町に現れた。


 アルパカに生えた翼は白く美しく、アルパカの毛色と完璧に調和していた。


 騎士はアルパカをひとしきり愛でると、その長い首に縄をかけて繋いだ。長い首はこんな時便利である。


「騎士さま、そのアルパカはどこで手に入れたのですか?」


 町の人間が騎士に話しかけた。

 

「ああ、このアルパカはアル・パカ王から授かったアルパカでな。3日で世界を横断する事ができるほどの巨大な魔法の翼を持った竜がその翼を落とした時、偶然地上に居たこのアルパカが翼を受け継いだのだ。そして空飛ぶアルパカになってしまったのだ」

「すごいですねこのアルパカ!」

「そうだろう」

「ところでこれからどこに向かわれるのですか?」

「いや、実はな。その翼を落とした竜が翼を失くしたショックのあまり、悪い竜になってしまったのだよ。だからこれから討伐に行く所なのだ」

「でもアルパカを連れていくのは危険なのではないですか?」

「大丈夫、このアルパカは魔法使いに頼んで、火を吐く事もできるようにしたのだ」

「すごいですねこのアルパカ!」

「そうだろう」

「でもアルパカは言う事を聞くのですか?」

「大丈夫、このアルパカは魔法使いに頼んで、話す事もできるようにしたのだ」

「すごいですねこのアルパカ!」

「そうだろう」

「ではご武運を」

「うむ。では行ってくるとしよう」


 アルパカはそれから半日もせずに竜の巣に辿り着いた。

 翼を失くした竜は怒り狂っていた。


「ガアアアアアアアアア!」

「竜め、今懲らしめてやるぞ、さあアルパカよ!火を吐くのだ」


 アルパカは口を開いた。

 

「毛が燃えるから嫌です、ご主人様」

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