34 にぃにとパパのお話。
「はむっ」
もぐもぐもぐ。…あ、にぃにピクルス抜いてないっ!!むぅ…。
僕はキッとにぃにを睨んだ。
「好き嫌いはダメだよ」
「…きらいだもん」
「嫌いでも食べるの」
だってにぃにも嫌いなのあるもん!!ねぇねの作る甘い卵焼き嫌いでしょっ!!
「秋。優にはまだ無理だろう。まだ7歳なんだ」
「…かもね。でも学んでおいて損は無いよ」
「ふぇ?」
僕はポテトを口に入れたまま首を傾げた。
んぐっ。…ジュース飲も。ちょっと口の中がパサパサする。
「…優はエリートになりたいみたいだし。今の学園の系列大学に進むか外部進学するか…どっちにするんだろうね」
「内部進学でもそれなりにレベルは高くなるからな。優ならどちらでもいいだろう」
なんか話してるけどよくわかんない。
僕はただひたすらポテトを口に入れ続けた。
「ポテトだけじゃなくてハンバーガーも食べなよ?」
「分かってるよ」
「優は将来何になりたいんだ?」
パパ…なんでそんな簡単なこと聞くの?ボク、いつも言ってるでしょ?
「パパみたいになるの!!目指せえりーと!!」
「…私のあとを継ぎたいのか?」
「んぅ?」
…あとを継ぐ?どういうこと?
「…父さん。優にその話は無理だよ。まだ会社の序列さえも分からないんだから」
「私みたいになるとは言っているが何をしているのかも知らないだろうしな」
「優ではまだ理解出来ないんだよ。高校の勉強が精一杯ってとこ」
むぅ。馬鹿にされた!!ボクは頑張ってるもん!!
「頑張ってるもん!!」
「じゃあ今日の問題難しくしても大丈夫かな?」
「…あぅ」
…むむむむ…数学わかんないし…でももっと頭良くなりたいし…。
僕はテーブルに額をついた。
「…無理…」
「ほらね。…会社を持つって結構な重荷なんだよ?今の優には任せられないな」
「…ボクが…会社を持つ?」
何?それ。ボク、そんなのになる気は無いよ。パパみたいになるの。




