31 発作&美味しいご飯!!
「…はっ…苦し…」
僕はにぃにを待っている最中に発作を起こし、苦しんでいた。
「せんせ…!!」
ダメだ。今のボクの声じゃ届かない。
「先生。優ってこっちでしたっけ」
「そうそう」
扉の向こうからにぃにと先生の声が聞こえた。
「に…に」
「優!!」
「そこの君!!今すぐ吸入器を!!」
「は、はい!!」
先生は通りがかった看護師さんに指示を出した。
「優。優。大丈夫だよ。…落ち着いて」
「秋くん。吸入器!!」
にぃには投げられたそれを片手で受け取ると僕の口元に近づけた。
「ごめんね。用事なんて放っておいて優と一緒にいればよかったね。苦しかったよね」
「…ううん…大丈夫。ボクが…弱いせい…だもん」
「優のせいじゃないよ。…本当なら神を呪ってもいいくらいなのに」
「おいおい。相変わらず秋くんは過激だな」
「優のためですから」
にぃには僕を抱き上げた。
「…さ。おうち帰ろうか。母さん達が待ってる」
「うん!!ママのご飯食べたい!!」
「「ただいま」」
「おかえりなさい。ご飯出来てるわよ。…あら?優はお兄ちゃんに抱えられてどうしたの?」
「ちょっといつもの発作を起こして…病院だったからまだ良かったけど…優、吸入器持ってなかったよね?」
「う…カバンの中に入ってたの」
「…これからはポケットに入れるようにしようね。カバンだともしかしたら手元に無いかもしれないし」
「うん!!」
僕達は手を洗い、席に着いた。
「はい。今日はハンバーグよ」
「チーズ入ってる?」
「もちろんよ。優のはチーズin&onハンバーグよ」
「やったぁ!!」
僕はすぐにフォークとナイフを手に取った。
「いっただっきまーす!!」
「どうぞ。…いつも優はみんなが揃うの待てないのよね」
「お腹すいたんだもん」
「優。お家ではいいけどお外ではダメだよ?失礼に値するからね」
「はぁい」
僕はハンバーグを切ってパクッと口に入れた。
「ん〜!!」
「ちょ…なんでふーふーせずに食べたの!!」
「…はふい…けどおいしい…」
「…火傷してない?痛いとこは?」
「ないよ。ママ美味しい!!」
「よかったわ。ちゃんと付け合せも食べるのよ?」
「…はぁい」
僕はちらっと付け合せを見た。
あれ…ボクの嫌いなのない。ポテトとにんじんのグラッセだ!!
「ママ優しい!!」
「だってこうでもしないと優はお野菜食べないでしょう?」
「…全く…母さんは優に甘いんだから」
あむあむと僕はグラッセを口に放り込んだ。
甘くて美味しい♪




