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俺の呼び笛と君の呼び笛  作者: アルフレイム
共に歩く為の一歩一歩
99/99

89話、覚醒、俺の横に立つミア



-おい、動け-

-ミアを守るんだろ?-

-まさか、まだへたれたままか?-


俺の、声が聞こえる


-筋が痛いくらいなんだ、動けるんだろ?-


うるさい


-そこでミアが攫われるのを見てるだけなんてお前に惚れたミアが可哀想だな!-


うるさい!


右目で見たら、アリスが奴の闇魔法に対抗しているのが見えた


闇の剣が、脈動しだした


奴の剣を止める!痛みを無視して走る、不恰好でも良い

奴を止める為に走る

奴はこちらに気付き、驚きながらも剣を抜き

こちらに構えた


「ほぅ、筋が動かないはずなのに」

「ふむ...何故動ける?なるほど」


奴は何を理解したのか、急に距離をとった

ミアは、呼吸できるのか今は苦しく無いみたいだ

槍も消えている


奴には言わないと、気が済まない

奴に向かい突っ込む、何故か奴は闇魔法を使わない

何故だ?だが関係ない、闇の剣を振ると奴は弾き返した


闇の剣をみている?だが、それよりも叫ぶ



「俺の、女に何しやがる!!」



キンッ!


-言えたな、任せたぞ-


「絶対にミアを守る、俺のトラウマなんか知るか!」


キンッ!


-そうだ、最初からそうだよ-


「死んだらおしまいなんだよ!これ以上俺は俺を嫌いにならないし!」


キンッ!


-お前は何も覚悟してなかった-


「全て背負ってやるよ!」


キンッ


闇の剣の刀身が伸び出した、それより目の前の奴だ!


キンッ!


-そうだ!覚悟したら前を見れる男なんだよ!-


何言ってる、お前も行くんだよ!


-そうだな、俺!もう自己犠牲の魔法はいらないな!-


ミアを!惚れた女を守る!-守れ!-


ガキィン!!

奴の剣が折れた瞬間に奴は拳打をしてきた

避ける為に後ろに飛び跳ねたら、闇の剣が少し重くなった


剣を構えて、敵と剣を視界に入れたら剣が白い光を出しながら黒かった刀身が伸び

中心から真っ二つに白と黒が分かれた剣になった

頭に響く、これの名前は


覚悟の剣か、なんでも願えば切れるが相手を切った瞬間に切った相手の痛みが自分に来るのか


何か、頭の中に知らない声がする。剣からか?


-敵を斬る覚悟できたか?-


あぁ!もちろんだ!


両手で剣を持ち、突っ込む

奴は折れた剣で構えた

奴に真上から斬り落とす様に振ると、身体は逸らして剣だけ当ててきた

折れた剣が反動もなく切れたのを見て奴は俺の頭を掴もうとしてきた、まずい!

剣が地面に当たっている


思わず首を逸らし避けると引く手で後頭部を掴まれ引っ張られ

そのまま上体を手前に倒され、目の前に奴の膝が来て顔面を蹴り上げられた


「ぐあっ」


脳が、揺れる!


身体が反り上がり、意識が飛びそうになる

ダメだ、敵の次を見ろ

これ以上ダメージを入れ....

そう考えた瞬間には、奴の回し蹴りが俺の腹に入り飛ばされた


蹴りの勢いが強すぎて転げ回った。息がっ、出来ない...


「げほっ!げほっ、ぐっ...くそっ!」


奴が近寄ってくる


「見たところ、切れ味は凄まじいが」

「お前自体が強くなったわけじゃないし」

「使いこなせなければ意味がない」

「輪廻の剣から何の剣になったか観察しようと思ったが、警戒するほど大した剣じゃなさそうだ」



動け、動け!立ち上がり、なんとか構えたが

足が震えて剣で身体を支えるのが精一杯か!


奴が、折れた剣を捨てて腰についていた剣に持ち替えてこちらに来る


「まず、先に死んでもらうか」


奴が剣で斬れるくらいまで近くに来た、覚悟しても倒せないのか?


「怒りの闇魔法、焔」


ミアの詠唱?


奴が何かを見たのか急に横に飛び


距離を取ると俺の後ろを青い炎が通り過ぎた、熱くは無かった。


飛んできた炎の方向を見ると、ミアが泣きながら構えていた。けど、泣き顔でなく


力強い顔だ、左目は白い


「全く、アキにそんなこと言わせて」


「動けないじゃあさ...情けないよね」


ミアの杖から赤い炎が出ている


「私だけ、怖くて火が出せないなんて。アキの横に立てないよ」


ミアが一歩、また一歩とこちらに寄ってくる


「私も、私を否定しない。このショートブレイドと炎を見て怖がらない!」


叫び、出した赤い炎が、青い炎と混ざり


完全な青になったかと思ったら


黒かったバングルが白と黒が分かれた色になった

ミアが奴に杖を向けて、構えながらこちらに寄ってきた

奴を見るとミアを警戒してるのか考えてる様だった、動く気配が無い


ミアを警戒しているのか、こちらの出方をみているのかも


だが、そんなことより


ミアが寄って来てくれたから、少し呼吸も整った

立ち上がると、ミアが左に来て並んだ


「アキ、もう大丈夫...同調、できるよ?」

ミアが聞いてきたら、そりゃあさ


するしかないよな


「大丈夫なら、極限集中をするしかないな」


頷くミアに笑いが出た、絶対勝てる気しかしない


極限集中、始めるぞ


「闇魔法、同調」


炎を杖に溜めたままのミアが同調を使ったからミアの呼吸になって感じる、高揚する


目の前の敵は倒せる


「ミア、行こう」


「うん、この人を倒す」


ミアの右側で剣先を落として突っ込む構えを取る、背中をミアに向けたらミアも右手を前に出しながら背中合わせで構えた


「私の愛情のバングルは後で説明するけど、短期決戦用よ」


「なら、良いじゃないか」


「いくぞ、みんな!」


「うん!アリスとアキリスも行くよ!」


アリスが右目で頷いたのがわかり、アキリスは震えた


さぁ、リベンジマッチだ

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