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俺の呼び笛と君の呼び笛  作者: アルフレイム
共に歩く為の一歩一歩
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87話、闇魔法の恐怖


嫌な予感がする

あの日誌が、三冊目以外なくなってる。

他は確か調査、実験結果の日誌だったはず

これは、シンアの手記みたいな形だから残されたのか?


そ は、闇  の  を使われ   ね


セレンの言葉が頭によぎるが大事な事を思い出しそうで、後一歩が届かない

ミアは三冊目を読んで顔色が悪くなっていっている


「アキから聞いていたけど、酷いね」

「私の前で自害させる計画だったなんて、許せないなぁ」


「ミア、もうその未来は終わった話だ。俺たちは生きている」


「そうね...」


ふとミアが棚の奥を叩くと、隠し扉が出てきた

開けた痕跡は...無いな


相  も、追 さ   の魔法  いますから

まただ、また何か思い出せそうで思い出せない

欠片の一個が足りない、もどかしい


「ねぇ、この本」

ミアが見つけたのは数字のみ書かれた二冊の本だった


「タイトルは、書いてないがナンバリングはされてるな...」


ナンバリングされている、文字だけ新しい

誰かが書き出したのかもな


「何かわかるかも、見てみるか」


ミアが一冊目を開けると、相当古い日誌のようだ


我が聖女が死んだ

何故聖女が死ななければいけなかったんだ

彼女を守れなかった

必ず彼女を生き返らせる、あの女を絶対許さない


「次のページからは魂の研究がこの後にびっしり書かれてるだけだ」


「なんだろうね、これ」


「もしかしたら、魂の宗教の創設理由かもな」


「それにしては、おかしい」


「数式魔法が、古過ぎる」

「古過ぎる?」


「うん、少なくても100年以上前の数式よ」


「100年前からの目的が生き返らせるか」


「だから魂の宗教なのかもね」


「そうだろうな、次を見てみるか」


二冊目


彼女の転生体を見つけた、なんとか見つけた

昂る気持ちを抑えて彼女と会ったが気味悪がれ、彼女は師匠として弟子を何人も輩出していた

今でも、罵倒が脳裏に焼き付いている。

認めたくなくて彼女を殺した、この彼女は俺の彼女じゃない

奴らが来る前に逃げなければ


世界は、よほど我が聖女が嫌いのようだ

俺も輪廻と運命が壊したいほど憎いから一緒だな


その為には俺が生き延びねば




「次ページからは世界を壊すには何をしたら良いかがびっしり書かれてる」

「抽象的過ぎて日誌なのかすらわからないな」


「愛が反転して世界を憎んでるのかな」


「まだ、ミアと関係無いような」


「そうね、読み進めてみましょう」


三冊目


道具を作らないと俺では目立つ、宗教をつくり奴らに全てを任せよう

感情の魔法使いが見つかったら、量産して身体を貰おう


その前に俺は新しい体を探さなければ、この身体ももう古い


感情魔法なら使い方を間違えなければ我が悲願、不老が完成するはずだ

一体目が無理でも試行錯誤して、何体でも試してやる


死にたくない、従者が感情の魔法使いを手に入れ、怨嗟の洞窟で全て終わり次第


従者は処分しよう


悲願が叶う


ミアが何も言わずに本を閉じた


「元々はこの人の計画だったのね」

「この人にとっては全てが道具、か」

本を閉じたミアが不安そうにこちらを見てる、無意識に優しく抱きしめていた


「ねぇ、アキ」

「...ちゃんと言っただろ?」

「言葉で欲しいな」


あー、胸元で甘えるミアは可愛いな


「俺が守る、この未来は来ない」

「うん」


安心した声を出すミア、可愛い

いや、敵は一体何処にいる?


警戒を更にしなければ


ん、唐突に目の前が少し黒くなった?

いや、この感覚は感じたことがある

古城で感じた、セレンが使った闇魔法...無警戒!?


「ねぇ、アキ...アリス、何?」

甘えるミアに俺はすぐにミアを離し構えた


「どうしたの?」


ミアは何が起きたかわからないようだが、今そんな事は言ってられない


「ミア!アリスを見えるようにして!」


「え、わかった。闇魔法、可視」


「アキ様!ミアリス様!」


「アリス!いまどうなってる!?俺の見立てでは無警戒を使われているぞ!」


「はい!私も言われて感じました!闇魔法です!」

「しかもこれは...黒渦も使われています!」


-それは、闇魔法の霧散を使われましたね-

-相手にも、追放された闇の魔法使いがいますから-


今、ここで放ったセレンの言葉が繋がった。


「って事は、相手が黒渦を解除した瞬間」


「はい、放置された死体がでてくるかもしれません」


考えうる限り最悪の事態だ、いつから無警戒が使われた?


なぜ、俺は入り口で気になる事を


まぁいいや


そんな事をなんて言った?


まさか...敵は無警戒の 濃度 を調整できるのか?

冷や汗が流れたと同時に、ミアが索敵をしたら何かに引っかかったようだ


「アキ、入り口に誰かいる」


「敵か?」

「少なくても」


もし、奴らに圧倒的に力があるなら


「友好的な色じゃない」


待ち伏せるより


「ダメ、私たちじゃ...勝てない」


袋小路に入った獲物の入り口を塞いだら良い


「そんなに強い?」


「うん、今まで戦った誰よりも強い」


「複数?」


「いや、一人」

「わかった、策を練りながら戦える場所に行こう」


「うん」


「最悪、不可視で逃げよう」


「そうね」


この不可視ですら、相手は使うかもだし

看破される可能性がある


闇の魔法、敵は何を出してくるんだ?

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