85話、闇関連のデメリット
新しい仲間も出来たし、休憩しながら歩くと気になったことができた。濡れ血の剣がそうだったがデメリットがある武器だった
なら、闇の剣とバングルにはデメリットは無いのか?
真面目に考えると、ミアがこちらの様子に気づいたようで覗き込んできた
「どうしたの?」
「いや、気になった事があって考えてた。アリス、質問がある」
「なんでしょうか?」
ミアの肩にいたアリスがふわふわっと俺たちの前に飛んで、質問に答えてくれるようだ
「アリス、闇魔法と武具について聞きたいんだが闇関連ってデメリットの付いた武器が多いのか?」
「はい、闇の剣とバングル以外は全てデメリットがあります」
この闇の剣とバングル以外は、デメリット付きだと?
「そうなのか?」
「はい、闇の剣と闇のバングルはそのままならシンプル故にデメリットがほぼ無い最上級品です」
「デメリットが無いのが最上級?」
ミアの言葉に当たり前ですよ?みたいな顔をしてるアリスに俺たちの認識の違いを感じる
「原型の闇の剣だけでも世界に干渉できる挙句、人によって姿が変わる剣がデメリット無しは最上級と言えますよ」
まるで価値を覚えろと言わんばかりに言ってくるアリスに笑いがでてしまう
「あと、本名は輪廻の剣、輪廻のバングルです」
「馴染みがないな」
「そうね」
ミアは俺につられ笑いしたみたいでお互いに笑ってしまう
「闇の剣はセレン様が言った愛称ですから!」
「確かに、シンアは闇の剣を持つと形が違ったよね。確か憎悪の剣と言っていた」
「そうです、本来は持ち主によって変わるのです。闇の剣とバングルだったら力は半分しか出せてません」
ちゃんと説明してくれてるアリスに疑問を覚えつつ、闇の剣を触った
まだ、お前は力を残してるんだな
「じゃあ私たちのはまだ変わるって事?」
「はい、私はその方法もわかります」
ミアの質問に疑問が確信に変わったから聞いてみるか
「なんで今まで言わなかった?」
あ、アリスの額に青筋?
まるで怒髪天を付くように髪も逆立ち
「あなた方が!」
「私に!」
「ご親切に名前をつけてくれたから!」
「わかったのですよ!?」
本気でブチギレたな、なるほど
バングルの守護者になったからわかったのか
「なるほど、それなら名前を付けてよかった」
あ、アリスが頭を抱えた
「あぁぁぁ!皮肉が通じないぃぃぃ!」
暴れながら叫び散らすアリスに俺とミアは笑いが止まらない
ん?闇の剣も断続的に震えた
「アキリスも笑うなぁ!」
速攻でアキリスを叩きに行ったアリスのやりとりを見てミアが更に笑ってる
「一気に賑やかになったね」
「そうだね、この空気も好きだな」
「この空気も?」
「2人の時の空気も好き」
「馬鹿、私もよ」
ミアに叩かれたのに音だけ響いて痛くない、ミアを見たらミア笑顔だ
そうだ、闇の剣とバングルって言いにくいし名前で呼ぶか
「あと、バングルと剣も名前で呼ぶか?」
「構いません、もう闇の剣じゃなくてアキリスであり闇のバングルはアリスと言う別名を授かりましたから」
「改めてよろしくね、アリスにアキリス」
「よろしくです、あー...アリスが全世界の共通語になると思うと胃がないはずなのに胃が痛い...」
アリスの言葉に道中が、一気に明るくなって笑顔で歩いていたがアリスが急に真面目トーンになった
「ミアリス様、そろそろ不可視を使ってください。私はバングルに戻りますから」
「ずっと可視を使ったらダメなの?」
色々使ってだがずっとはダメなのか、知らなかった
「はい、可視と不可視もずっと使うとあまり良くないですから」
「不可視や可視もデメリットがあるんだな」
俺の疑問にアリスが真面目に答えてくれる
「当たり前です、闇魔法は数式魔法と違って世界に干渉する魔法ですから」
「闇の聖女様みたいに闇の精霊を経由しないで世界に干渉して無傷なんて都合が良い魔法なんて、この世にはありません」
「闇魔法、同調も超軽微ですがデメリットありますよ」
「教えて」
ミアの言葉に俺も凄く気になる
「呼吸で相手の気持ちがわかるくらいです。ですが呼吸をするのは普通の事を無理矢理に他者の呼吸にしますから」
「それを逆手にとって、相手を刺したり疲れて呼吸が荒くなった人に同調を使えば酸欠にできたりもできます。自発呼吸が出来ませんからね」
魔法は使い方によって変わるを体現化してるな
「そろそろ、不可視を」
「わかった、闇魔法、不可視」
俺からはアリスが見えなくなったな、面白かったがデメリットがあるなら仕方ないな
「見えなくなったな」
「賑やかにやってるよ」
ミアが笑いながらアリスがいるであろう場所を撫でてる
...少し、俺は嫉妬した?
「じゃあ、見えない分ミアに甘えようかな?」
「どうやって甘えるの?」
「はい」
左手でミアの右手を軽く触れる
「なるほどね、悪くない」
「俺は嬉しいよ?」
「私も嬉しい」
手を繋いだら、またミアが左手を宙に振ってる
「また茶化されたな?」
「うん、アキに聞こえないのをいいことに言いたい放題よ」
「何言われたんだ?」
「恥ずかしいから言わない!」
耳まで赤くなったミアを見て、察した
キスじゃもう赤くならないしなぁ...つまり
「つまり、そういう夜の事か」
頷くミア
「ミア、思いっきり掴んで投げて良いぞ」
「わかった!」
満面の笑みで空中を掴んだミアは思いっきり振り落としたな
わかるから面白い、やっぱり好きだなこの空気
しばらくして夜になった
ミアは焚き火ならだせるようになったみたいでちゃんと一人で調理できてた
「うん、晩御飯も美味しい」
食べ終わるとミアが少し震えながらショートブレイドを出した、時間だな
「アキ、共有をなしでやってみよう」
「そうだね、おいで」
俺の言葉にミアが言葉と共に寄り添って来て、お互いにショートブレイドを握ったまま見つめる
ミアは呼吸が落ち着いてきてる、剣に慣れてきたみたいだな
「呼吸が落ち着いてるね」
「うん、私はだいぶ見れるようになってきた」
「俺も剣が少し怖いし、少し眠い」
「そっか、気長に行こうか」
ミアの言葉で、ミアが寄りかかってきた
「そうだね、おやすみ」
「おやすみ」
幸せ過ぎて涙が、少しでた




