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俺の呼び笛と君の呼び笛  作者: アルフレイム
共に歩く為の一歩一歩
92/97

83話、共有と、過去の言葉が牙を向く

刃物と睡眠欲がない...?

ミアの手が震えてる


「ほら、私は凄い怖い。あの刺した感覚がくるのに」

「アキからは怖いって感情が、ない」


顔も怯えている、確かに感じはしなかったがないまでは...


「何か心当たりない?」

「いや、それは」


....心当たりしかないな、寝ないで走ったり刺されても死ななかったし

なんなら斧を食らう前提って動いたし、寝れなかったからなぁ


「共有で感情だけでも知るよ?」


バレる前に、言う方が良い!慌てたら変な気を使わせてしまう

「ダメ、言うけど先に言うね。怒ったり罪悪感禁止ね?」


「まさか、ダークナイトの後遺症?」


言う前にバレた、頷くとミアが下を向いた

左目が青かった


「ごめん..」


「ミア」


「俺は、ミアを助けられたから後悔してないし」


「多分、治せる」


「え?」


「寝る前に共有したら、眠いが出るかも」


「確かに、ご飯食べたらしよう」


ミアが火を起こし焚き火の準備をした


よし!


「作るね」


「うん、見てる」


「ミア、美味い」


満面の笑みのミア、左目が金色に輝いている

「ずっと、聞きたかった」

「明日も聞けるから美味しいの、作ってね?」

「うん....」


目が、金色に輝きながら涙を流すミアの頭を優しく撫でるとミアが寄り添ってきたから支えてあげる


しばらく堪能したし、ミアも満足みたいだから共有を使ってもらうか


「よし、やるか」


ミアも、やることに気づいたな


「剣を見てるだけでいいと思う」


「うん」

「闇魔法、共有」


怖いが流れ込んでくる、凄い恐怖だ

確かにダークナイトになって、何回刺された?

今思うと、少し怖いな


ミアから温もりと恐怖が和らいだのがわかった


ミアが、眠いみたいだ


俺まで眠くなってきた


「ミア、眠たい..」


「うん、闇魔法、非共有」


意識が、飛ぶ


目が覚めたらミアが右肩に頭を寄せて寝てるみたいだ


右側が見えないのがもどかしい..


んー、しかし一緒に寝てしまったか


「おはよう」


「おはよう」


今日もミアが居てくれるのが嬉しい


「初めて、一緒に寝たね」


「うん、そうだな」


「ミア」


あれ、可愛いって言えない?


「何?」

なんで、なんで可愛いって言えない?


「なんでもない」

「ふーん、顔で答え出てるんだけど?」

ミアがからかってくる、なんだこの可愛いって言葉が恥ずかしくて言えない感覚は!?


「わかってるなら、言わせるな馬鹿」

精一杯、頑張って出した言葉がこれだった

ミアはすごい左目がキラキラした金色になっていた

「アキも可愛い」

ニヤニヤしながら言うミアに抵抗ができない

「....ありがとう」


顔、見れない..なんだこれ

う、お腹が空いたな


「ご飯、食べよ?」

「うん、何作ってくれるの?」

支度するミアに嬉しくなる、やっぱ良いなぁ


「もちろん、朝用のスープよ」

焚き火ぐらいなら大丈夫になったミアが、白いスープを作ってくれた

優しい味に涙が出そう


「甘くて美味しい」


「嬉しい」


「昨日と同じでまた、アキに美味しいって言ってもらえた」

まだ左目が金色になってる


「昨日も、明日も言うよ」

「うん」


食器を片付けて目的地に歩き出したらミアが俺に話しかけてきた


「ねぇ、最初にダークナイトになった理由って私への復讐?」


不安そうにミアが聞いてきたが、ミアには恨みはないよ

「いや、ミアは全く関係なかった」

「むしろ、恨んですらなかったなぁ」


「あんな事をしたのに!?」


驚くミアに、正直に思ったことを言ってみるか


「うん、むしろ闇の剣が震えた時に多分無意識で」

「シンアに対する怒りの方が凄かった」


「笛も落ちてたのを拾ったけど捨てる気が起きなかったから、多分」

「ミアを信じていたんだと思う」


「そっか、私があんな事をしちゃったのに気持ちは死んで無かったんだ」


すごく安心した顔で、目が銀色に輝くにミアにうんって言おうとしたら


うん、って言えない。まずい、すぐに出た言葉を出したが


「言わない」


あれ?


「なんでー?」


揶揄いながらこちらを上目遣いするミアに泣きそうになりながら明後日の方向をむいたが


「負けた気がするから」


この言葉しか出なかった、なんだ?すごい変な感じだ


「ふふっ...」


今の会話は俺が言っていた会話な気がする


違和感を感じながら歩くと、ミアが声を出した


「ねぇ、セレンさんとずっと一緒だったの?」


「うん、近くにいないとダークナイトが解除されるって言われたからね」


「変なことされてないよね?」


「変な事なんてされっ」


いかん、胸を押し当てられた感覚を思い出した!あっ...


ミアの空気が、冷たくなった

目が、細いし...左目が赤黒い


「ふぅーん...隠し事は無しなんだよね?」


隠せない...ミアがダブルキャストロッドを、右手で触れながらこちらに来る


「いや、相応の罰を喰らったと言いますか」


あっ、細めた目が無感情になり...こちらにゆっくりと詰め寄ってきた


「何、されたの?」

左目は赤黒いまま


「いや、」

彼女は一歩、俺に近寄り


「何、されたの?」

上着を軽く左手で握り、顔を近づけ


「あの...」

声が、出ない

「私は、質問してるのよ?」

ミアの抑揚がないのに怒気がわかる声に観念するしかなく、力を抜いて声を出した


「デリカシーないことを言って、大惨事になりました」


「オブラートに包まない、何があったの?」

あぁぁぁ、ミアが凄く怒ってる

言うのが怖い!


「怒らないで聞ける?」


「うん」


「いや、左目が怒ってる時の目をしてるが!?」


「時間はゆっくりあるから、私が機嫌悪くなる前に言ってね?」


もう機嫌悪いよ!?言葉と行動が乖離してない!?


「もう機嫌悪いよね!?」


「悪くないわよ?」


これ以上言ったらダメだ、正直に言おう

降参だ


「う、セレンをおんぶしたら思ったより軽いと言ってしまって」


「胸を背中に押しつけられた後に死なないのをいいことに、刺された傷口を開けられたまま走らないといけなくなりました」


ふふっと左手を離したミアが吹き出しそうになってるのを俺は見過ごさないぞ?


「なんだよ?」


「アキらしい、おおかた胸より激痛の方がひどかったんでしょ?」


「うん、酷かった」


「それは仕方ないわね、アキ」


ミアの目が赤いまま、納得した後


「おんぶして」

「今?」

「うん」


否定できない空気を作ってる、右手に浮気制裁棒を構えたミアに嫌と俺は言えない

「わかった」


構えると、ミアが後ろに乗ってきて俺は歩き出した。後ろから声がした

「ねえ、アキ」

「どうした?」


「私って思ったより軽い?」


まて、それはもう学習したから言えないよ!?

確かに、いやこれ以上は考えるな!

わかってる地雷には踏み込みたくないんだよ!


「ノーコメントでお願いします」

「セレンに言ったんだから私にも言えるよね?」


圧が、背中の圧が重たい!!

「気持ちは重たくて好きだよ」


「言わないんだ?」


ふーん、みたいな声を出すミアに考えをいう

「わかってる地雷を踏み抜く馬鹿はいないよ」


「そう、ちなみに」


「どう当てられたの?」

え、それを聞くの?まぁ良いが


「抱きつく感じで」

「こう?」


ミアの胸が背中に押しつけられた!?

セレンほど大きくは無いが、しっかり主張してる


「うん、あの..ミアさん...何してるの?」


「上書き」

「嬉しい?」


上書き?いや、これはまずい

「嬉しいさ」


「闇魔法、共有」


嬉しいかまで確認してきた!?そこまでする!?


「よろしい、闇魔法、非共有」

落ち着いたみたいでよかった、けど...


「あの、ミア」

「何?」

気づいてないのか!?

好きな子に胸を当てらるとさ、その...


「ずっと当てられてたら、その...」

「....」


起き上がったミアが背中を叩いてきた!?

「痛い!なんで!?」


グーで連打されるしかなり痛い!

「うるさい!アキのせいよ!」


しばらく、理不尽な背中へのドラミングが鳴り止まなかった

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