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俺の呼び笛と君の呼び笛  作者: アルフレイム
闇に堕ちた魂
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81話、日常が帰ってきた、だが傷は深すぎて


「普通の服、あってよかった」


砦の中には数日は旅ができる備蓄と服が何着があったから前に着てた服に似た服と、ミアはいつもの服を見つけて服をまじまじとみて


奥で着替えて出てきた


「そうだね、似合ってるよ」


「ありがとう、私もあのドレスよりこっちの方が良い」


「胸周りが、少しキツイ?気のせいかな?」


うん、なぜか服をわちゃわちゃするミアを見て懐かしさや嬉しいが込み上げてくる


「ミアは、何かシンア達の会話は覚えてる?」


「ううん、彼らが戦う時は私を抑えれないみたいで普段は暗い中でずっと耐えてた」


「見える時は左目の後ろから見えてたよ」


「頑張ったね」


「アキに比べたらまだマシよ」


ミアも頑張ってたんだから否定するなよ、苦笑いするな


「辛いに優越はないよ、ミアは頑張ったから今があるんだろ?」


「会った時から頑張り屋だったもんな」


「もう、前の話はいいでしょ!」


思い出して恥ずかしかったのか軽く叩いて、服の裏にミアが隠れたが


胸が、込み上げるような感覚があった


右手で胸を抑えたが、嬉しい...な


少しすると


ミアが用意が終わったのか、奥から出てきてこちらを向いて歩いてきた


くっそ、可愛いな


「どうしたの?」


「いや...」


顔が熱くなるのがわかる、ミアは左目が金色になったまま

下から覗き込むようにこちらを見てる


「素直に言いなさい?」


負けだ、負け


「可愛い、と思った」


「よろしい」


機嫌良く、出口に向かおうとするミアだが急に立ちどってこっちを振り向いた


「そういえば次に行く場所、決めない?」


忘れてたな?


しかし、次に行く場所か、確か実験室みたいな場所に日誌が何個かあったな


「俺さ、魂の宗教の実験室に行ってみたい」


「実験室?」


「うん、ミアや俺たちのことの書かれた日誌があって」


「そこにシンアの師匠の記述があった」


「気になるね、行ってみる?」


支度の終わったミアが考えだしたな、だがちゃんと聞かないといけないことがある


「行きたいが、ミア」


「何?」


「これから先、師匠の刺客とか何かがくるかもしれない。人を殺さないといけない」


「耐えれるか?」


「何いってるの?」


「え?」


首を傾げたミアは、当然のように


「だって、行かなくてもくるなら同じよ」


「そうだね、愚問だった」


「さぁ、出よう」


お互いに苦笑いながら部屋から出たが、出る横に武器倉庫があった


「ミア、ちょっと武器を選んでもよい?」

「この、ショートブレイドじゃダメなの?」


ミアが俺にショートブレイドを渡そうとするが

俺は拒否をした


「ショートブレイドじゃシンアに勝てなかった」


「それに、ミアは魔法が使えなかったり護身用に持っていて欲しい」


「...わかった」


ミアがショートブレイドに布を巻いた?


「ミア、もしかしてショートブレイドが怖い?」


頷くミア、それはそうか


この剣は、俺を刺した剣だ。怖くないはずがない


「デリカシー無くて、ごめん」


「俺が持つよ」


「ううん、私が持つ」


「大丈夫なのか?」


「うん、それに」


「アキが持つと、手を燃やしたのが浮かぶから」


どちらにしてもミアはキツイか、ならミアの判断に任せよう


外に出ると、外は夕方だった

夕陽に照らされたミアが俺に聞いてきた


「どっちの方向に実験室がある?」


「多分、あっちだね」

たぶん、形的には...あっちかな?


「ちょっと不安なんだけど」

指が迷ってるのがバレた、あってる


多分



「3日も走り続けたんだから多分あってる」


「行くしかないわね、行きましょう」


呆れたミアが歩き出したから俺も横を歩き出した


橋を抜け、しばらくして森が見えてきたが


「ミア」


「何?」


「いや、なんでもない」


「アキ?」


「ん?どうした?」


「なんでもない」


「なんだよ」


「お返し」


こんな会話ばかりして、ミアとお互いに笑い合ってる

落ち着くな、この空気


森を歩いていたら夜になった

前みたいに薪を集めたら息が荒く、火をつけないミアを見た


「どうした?」


ミアの横でミアを見たら手が震えていた

「火が、出ないの」


「ミア、落ち着いて」


思わず右脇に抱き寄せた、ミアが見えなくなったが指先は見える


「うん」


やめろ


「指先だけに集中して」


今のミアに


「わかった」


火を見せるな!


「ひっ....」


「火、出せない」


火が怖いんだ、なぜわかってやれない


俺の左目で見たミアの目は、青かった


「気づかなくてごめん」


「大丈夫、だよ」


ミアの手が震えてる


「ミア、今日はパンを食べよう」


「ごめんなさい」


ミアは謝らなくて良いんだよ


「大丈夫だよ、ほら」


「これなら暖かい」


震えるミアを脇に入れる、懐かしさより罪悪感が勝ってるがミアに見せるな


「うん...うん...」


「ミア?」


「ごめんなさい、ただ..嬉しいの」


「私、またアキの横にはいれてる」

ミアが、泣いてる


「ミア、俺もだ」


「ミア、今日は寝よう」


「そ、そうね...今日は足で寝たい」


「わかった、おいで」


ミアが崩れるように足に頭を乗せたけど

手が震えてる、これは...


船で出航する前の震え、じゃない


色々あったからな


最初は死ぬ気だったなんてミアが聞いたら、いや

言う必要はないな


頭をそっと撫でてあげると、震えが大きくなった


「ミア、逃げないから」


「うん」


「また、寝れないなら呼吸を合わせる?」


「あの時と違うよ」


「わかった、優しく撫でるがいい?」


「わかってるくせに聞くなバカ」


もっと安心できる方法は、手を繋ぎながら寝るとかどうかな


「ミア、左手を回すのやめて俺のお腹に持ってきて」


「ん、こう?」


お腹にきた手を軽く握ったら、ミアの手は思ったより冷たかった


「これも、悪くないわね」


「寝相悪いみたいになっちゃったかな?」


「むしろ、嬉しいからいいよ」


「おやすみ」

「おやすみ」


手と胸が、暖かい


ミアは、寝てくれたか


ダークナイトの時、セレンがいなかったらこうはならなかったな


ありがとう


刺客がくるか、警戒をしているとまわりが明るくなってきた


もう夜明けか


ミアと俺の手が、同じ温度になってるな


「おはよう」

「おはよう」


ミアが、銀の左目をしながらうとうとしてる


「寝なくて良いの?」


「うん、なんか眠気がなくてね」


「...わかった、ご飯食べよう」


ミアが、ドライフルーツを出してくれた

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