表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺の呼び笛と君の呼び笛  作者: アルフレイム
死が漂う城壁都市セラス
65/98

幕間、ノルクス達の裏事情(ノルクス視点)

色々なトラブルがあったけど裏門から入った私たちは人命救助をし、黒十字のみんなが魔物を駆逐してる


私は城壁に登り、全体を見る為に上がったけどさ...


階段が長すぎる!顔は汗を拭けるけど人間は全身で汗をかくの!

服の下がどうなってるかを考えろよこの城壁はぁぁぁ!


息を切らしながら頑張った、息を整えて壁上から周りを見たら

北門以外、魔物は駆逐できたみたいね


良い感じだ、後は押し切れるだろう


む、第二波のスタンピードが見えた

あの数は私の力を使わないとダメみたいね


あら、下をみたら輪廻の剣と輪廻のバングルを上に掲げた二人が見えた。


顔はよく見えない...私はそこまで視力は良くない


やっぱセレン、この状況を見越したな?両手に光を集中し輪廻の剣と輪廻のバングルに光を送り声を出した


「輪廻の2つよ、審判の武具に変わりなさい」


光と闇は表裏一体、セレンの力が強ければ輪廻になり

私がいれば、一時的にだけど輪廻の剣と輪廻のバングルは変化する


目に見えるもの全てを消滅させる審判の剣とバングルになる


だから闇の郷では最上位の品として封印されていた

渡す人と、私の気分によっては世界のバランスが消える最悪の最高級品になるから


消滅は輪廻に帰れない、魔物はもとより魂は無いから魂を求めて人を襲ってしまう


魂の無い器が魂を求めているような物だから対話もできないし消すしか無いのよね


む、気配を感じて後ろを振り返ると闇から殴りたいと思っていた人が出てきた


けど殴れない、彼女の顔は俯いて後悔と怒りの顔をしていた

彼女は声を、悔しさを絞り出したような声を出した


「想定外です」

「セレン、逃げたのでは?」


セレンに私が問いかけるといつもの軽い口調では無く、真面目な声を出した


「貴方を怒りに来ました。私の予言だと2日は早く着くはずでした」

「そして、あの二人は英雄として輝かしい未来を歩むはずで」

「私達の来るべき切り札になるはずの未来が変わりました」


なるほど、セレンの予言も万能じゃ無いからセレン自身が動くのだけど


今回は上手くいかなかったのね


「闇の聖女の一人が犠牲になりました」


「誰が犠牲になったの?」

犠牲と聞いて喉が渇く、でも聞かなければいけない


「サラです、闇の聖女の中でも一番優しかったあの子よ。今回の首謀者であった魔族の怨嗟を全て引き受け、別の場所で怨嗟を全て浄化した後は輪廻に旅立ちました」


セレンも裾を握るぐらい悔しいのね、それもそうよね。仲間が死んだのだから


私だってそうだよ


「そう、サラが...」


サラは里では私の妹みたいな存在で、花が大好きだった印象の子

務めを果たしたのね、けど


居なくなるのは寂しいな


でも私は、私達に起きた事を説明しなきゃ

私たちは魂の宗教の連中が攻撃してきて死傷者が出たため到着が遅れたり、私たちにくる魔物の量が多かった


「魂の宗教が、何故か進行を妨害してきたの」

魂の宗教でセレンが何かを察したようね


「なるほど、今この土地で活動してるのはシンア達ですか、不味いことになりました」


「このままだと輪廻の剣とバングルが私達の最悪の手に落ちます」


「な、なんですって!?」

シンアの手に渡ったらマズイ、何が起きるかわからない

「その剣は、憎悪の剣に変わり...あの封印を壊します」


「最悪じゃない」

頭を抱えた、あいつらやりやがった


疑問も残る、何故アイツらは私達を妨害した?

偶然かもしれない、けど違うかもしれない


嫌な予感が走る


「私は、私の尻拭いをします」


「まだ間に合うけど、私も危険に晒されるし...理に触れるかもしれません」


セレンは闇の聖女の性質上、物理的に戦うには適していない

この状況にもどかしいと一番感じてるのはセレンでしょうね

私ももどかしいがセレンに任せるしかない


「貴方はこの街の対処を、街の人を審判の武具で助けたのにあの二人が責められてます」


「そして二人は街を去りました」


察した、あの二人がシンア達に何かをされて輪廻の武具が奪われる可能性が高くなったのか!


しかもセレンが言葉に感情が見えないで命令してきた時は本当にまずい時だ、取り返しがつかない一歩手前


過去に一度だけあった、あの時は世界が崩壊する一歩だった。

多大な犠牲もだした、考えたくないくらい酷かった


「わかった」


「あと、この街の状況整理が終わったら里帰りをしなさい」

「今アルダスリアに帰るとノルクス、あなたの魂を輪廻送りにしないといけない」


え?


「一部の強硬派が魂の宗教と繋がっていて貴方に牙を突き立てます」


え、私死ぬの!?そんなのアルダスリアを出る前には素振りすら見えなかったけどセレンが言うってことはマズイ状況みたいね


「シンアの裏にいる奴を消滅させなければ死にます」

「でも、里帰りしたら行くべき場所がわかります」


「つまり、あいつの位置がわかるのね」


久々の闇の郷に里帰りか。そう考えたら悪くないわね。行く場所がわかるってことはアイツらの尻尾が掴めたって事だしね


「そうね、護衛は今来てるパーティの添木を連れて行くといいかもね」


セレン、いきなりパーティの添木って言われても私は知らないのよ

下に行った時に聞いてみるしかないかな。


でも、やっと悲願が達成される


「やっと尻尾を掴んだのね、あいつを消すのは我ら三聖女の願いですからね」


「全ては、正しい循環の為に」


「循環の為に」


闇に消えるセレンを見届けてため息を出した


おそらく事態は、深刻を極めてる


ねぇ貴方は、どう思う?

空を見ながら思う


私たちのもう一人の聖女、慈愛の聖女


さぁ、降りなきゃ...またこの階段を急いで降りないといけないの?


すぅー...私は聖女、やるしかない!


急ぎ下に降りると、審判の剣とバングルを使った二人に対する罵詈雑言が飛び交っている

イライラする、私を見た騎士団が道を開けてくれる

全力疾走でこの歩きづらい服で頑張った自分を褒めたい

本当に転けなくて良かった


「穏やかじゃ、ないですね」

息を切らした声をだすな、私


「今、あの二人が力を出した理由は私の力です」

「それ以上でもそれ以下でもありません」

「して、その二人はどちらに?」


私は一歩ずつ内心は呼吸を整えながら、歩きながら喋ると銀色の鎧の騎士が私の問いに応えた


「いなくなりました」


セレンの予想通りね、目の前の人達を見たらこの人たち以外

自分の事しか見えてないようね


目でわかる


ただの八つ当たりだ


「そうですか、罵倒をしていた皆様は魔物と変わりませんね」

私の言葉に周囲が凍ったが気にしない


私は、私の事をするまで


「添木というパーティは居ますか?」

「はい、俺たちがそうですが...?」

スキンヘッドに筋肉質な男性

緑を基調にした大人しめの女性

小柄な女性とその女性の近くにいる男性

なるほど、バランス取れてるね


「あなた方は着いてきなさい、話があります」


「黒十字大隊、状況整理をした後」

「この街に駐留せずに去りましょう」


「ここには、ほとんど人間は居ません」


ここを守る価値は、私には見出せないから


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ