57話、元パーティと、共闘
二つのパーティが、二匹のミノタウルスを別々に相手をしていた
ミアが震えた?
「あれは、クリムオースのメンバーよ」
「ミア、大丈夫か?」
少し震えたがミアが気合を入れ直したようだ
「大丈夫、みんなに加勢しよう」
「私はクリムオースを援護してくる」
「わかった、俺はクレストの所にいってくる」
それぞれの元パーティに向かう為に走る、クレストは奥にいる為にクリムオースの近くを通ろうとすると声が聞こえる
ミノタウルスより少し離れた場所で、女性の赤い服の魔法使いが震えてる
魔法を出そうとして、出せない
「くっ、私では」
「しっかりしなさい!クリムオースの新しい魔法使い!」
ミアの声が戦場に響いた。魔法使いがミアを見るために振り返る。剣士も振り返った
「ミアリスなのか!?何故ここに!?」
剣士が驚愕の顔をしてる
「アルドリック、そんなのは後!魔法使い、名前は?」
「セリウスです」
「そう、得意魔法は?」
「炎魔法です!」
ミアが笑った、何かを閃いたみたいだ
「なら、合わせなさい。あなたにはその実力があるのでしょう?」
「はい!」
ミアが杖を横に構えた。左右から炎と強化魔法が同時に放たれる
強化は赤い服の魔法使いにしたみたいで光ってる
俺は通り過ぎ、クレストが相手をしているミノタウルスに向かう
混ぜるだけじゃなくて二つの魔法を同時に発動ができるようになったんだな
ミノタウルスの顔に二人の炎混じり、直撃し
顔が吹き飛んだのが振り返ったら見えた
少しして俺も、クレストの四人の前に滑り込む様に構えた
「クレストの斥候さん、だよな?」
茶色で身を包んだガタイの良い男が頷いた
「名前は?」
「シータだ」
「ちょっとの間だがよろしく」
シータさんに挨拶をして
クレスト4人で相手してた中に俺が混じる
あえて後ろにいるセドリック達を見ない
「合わせられるか?」
後ろから聞こえるセドリックの声に、俺は合わせるように
「当然、右足を俺はやるぞ」
「なら、拙僧は左足だな」
俺に呼応する様に喋ったシータさんは左足か、変わった自分の呼び方だな?
「私は目を狙うね」
「変わったとこを見せてね、アーキ」
イオナとニラの言葉、何故かテンションが上がる
「おうよ!セドリック、トドメは任した」
「わかった」
俺とシータさんが駆けて突っ込む、奴の斧はどちらを狙う?
振り回しか!
それなら俺らは当然、回避しない!何故なら!
ミノタウルスの目にニラの矢が刺さるからな!
奴は痛みで上を向いたから斧も俺たちの上を通り過ぎた
俺とシータさんは同時に足元に滑り込みショートブレイド、シータさんは見た事ない片刃剣で膝裏の腱を切る。
当然、体勢を崩すよな。
前に倒れた瞬間に、両手で身体を支えたようだが、その位置はな
セドリックが一番得意な高さだ!
風魔法を使うセドリックが得意なのは自分の身体ごと飛ばして着く突進技
本人が血塗れになるから嫌ってるがこのタイミングなら
もちろんするよな!
飛んで来たセドリックの剣が脳天を貫き、後頭部まで突き破ったのが空中にいるからわかる
その勢いのまま、俺たちの前にセドリックが着地したからな
ミノタウルスは、力が抜けて動かなくなった
ここは俺たちの勝ちだが
キルゾーンにはまだまだ敵が見えてるし、門の鉄格子を落としているから開けたら連戦だ
まだ戦いは続くな...南側から重低音?
後ろを向いたら白銀の騎士団らしき人物達が背景白の黒い十字架の旗を背負ってこちらに向かって来ている
「我ら神聖教和国、アルダスリアの黒十字大隊だ」
「すでに他は助けた、後はここだけだ押し切るぞ!」
援軍だと、ありがたい
ベイルさん達も到着した
「遅れた!すまん!」
ベイルさんが斧を担いで走ってくる。レンとフレイルさんも後ろにいる
「ベイルさん、無事だったんですね」
ミアの言葉に、ベイルさんが筋肉にポーズをとる
「これくらい、いつもの筋トレより軽いくらいだ」
「俺たちもまだいける」
「私も戦える」
レンとフレイルさんもやる気十分だな
「やろうぜ、みんな」
「あぁ、アルドリック兄さん」
え、セドリックとクリムオースのリーダーは兄弟だったの?
そんな考えを尻目に他の皆はアルドリックさんの言葉に士気が最高潮になり
キルゾーンから来る残った敵にみんなで突っ込む!
まずい!周りが俺たちより早い!
「ミア!転けたら洒落にならないからキルゾーンに入ったら右に避けるぞ!」
「う、うん!」
ミアも転けそうになったから支えて、キルゾーンに入った瞬間に右側に避けると
人の波が敵を飲み込んでいっている
あー、セドリック達
止まったら後ろに押し潰されるから必死に切り捨てながら走り、魔法使う人は左右に分かれたな
ここまで血気盛んに行くとは聞いてないから後を任せた
無理して人間に踏み潰されて死ぬのはごめんだ
しばらくすると、キルゾーンから抜けた人達が戻ってき出した
魔物の気配も、戦う音も無くなった
あったのは、叫ぶ前兆
「全滅報告!北門区画、敵殲滅!」
壁上で叫ぶ伝令の声に、周囲の兵士と冒険者から歓声が上がる
横にはミアがいた、ミアが涙を我慢してる
キルゾーンから一緒に下がり
みんなが街に戻ってくるから俺たちも街中に戻り道端に避けた




