49話、作戦を聞いてどう出よう?
下を向いていた白髪の老人がこちらを思い出すように見てくる
そして思い出したようだ
「君たちは、見たことあるな...まさか元クレストのアーキに元クリムオースのミアリスか!?」
白髪の老人が鋭い目でこちらを見た。他の街のギルドマスターでも俺たちのことを知ってるのか
「俺達はディープウッドの救援に来ました」
「おぉ、して他は何処に?」
「西の森にて精鋭50名、奇襲部隊として待機中です」
ギルドマスターの目がかわったな、何か作戦が浮かんだ顔だ
「素晴らしい報告をありがとう、ならあれが使えるな」
「指揮者に伝えてくれ、明日に風向きを見て西側に白の煙を出す。次に黒の煙が出たら突入してくれ。」
「乱戦になったらこちらも打ってでる」
俺たちに伝達をだしてくれたギルドマスターの声に熱が入る
「あと、これも指揮者に伝えてくれ。」
「敵にエルダーウィスプがいる。絶対に死者を出すなと」
ミアの顔が苦虫を噛み締めたような顔をして、声を上げた
「わかりました。では伝えてきます。」
「頼んだぞ、出る方法は決まっているか?」
「まだです、ロープを使おうかなと」
俺の声にふむ、と考えてるギルドマスターが俺たちに提案をしてくれた
「それなら、キルゾーンの反対側の城壁から川に降りると良い、非常用の経路があるし降りる際は援護射撃をする」
「ありがとうございます」
二人で礼してギルド後を出る、外はもう夕方になっていた
ミアに聞きたいことができたな
「エルダーウィスプって知ってるのか?」
「うん、ダンジョンに基本居るんだけど」
「死体を操る悪霊よ、あいつは意志を待っている」
意志を持つ魔物か、嫌だな
「タチが悪いな、切れるのか?」
「切れはするけど、すぐ逃げるから倒したことはないの」
「ゾンビの対処法は?」
「首を切ったら大丈夫」
ミアが、いきなりトーンが落ちたな。戦ったことがあるのかもな
「でも、もう二度とこんな潜入はしたくない」
「俺もだよ」
お互いに笑うが、苦笑いだ
今なら笑えるが笑えない作戦だしな
二度目のキルゾーンは俺も勘弁だし俺もしたくはないな
城壁の人に話しかけて今日だけロープを下ろしてもらった
「どうやって降りるの?」
「革手袋を使って、降りるよ」
「わかった、でも革手袋はアキの分しかないよね?」
「うん、ミアは俺に抱きついてな」
「わかった」
さぁ、降りるか。ミアが横に俺の胸に抱きつく
しまった、この体制はダメだ!
胸当たってる、意識するな
「ミア、悲鳴あげたらダメだからね」
「私は高いところは平気よ?」
「手は、俺のズボンを握ってな?」
「う、うん?」
今からすることをたぶんわかってないミアを尻目に肩から脇にロープを回し
さぁ、楽しい自由落下の始まりだ
「降りるよ」
「わかっ...えっ? 」
周りの魔物に悟られないように一瞬声にならない悲鳴をあげるミアを知り目にジャンプしながら飛び降りる
背中と革手が熱い、熱が急激に手のひらに集まりだし火傷が起きるかもしれない
二人分はやっぱ限界が早いけどミアを落とすわけにはいかない!
上を見ると魔物に煙幕や炎が飛んでいくのが見えた
なんとか川に降り、地面に降りた瞬間に来たものはミアの八つ当たりだった
かなり肩が痛い、手も背中も痛い
トンネルはあれか、真後ろにあった穴に入ると、中は資材搬入用の防空壕のようだ。真っ直ぐに光が見えたから2人で歩くと、外に出た。
周りには、敵はいない。ミアの顔を見れない
「敵はいない」
怒った声で索敵したミアの顔を見るか
俺の覚悟は決まった
ミアの顔を見たら相当ご立腹だ、やばい
時間たったのに涙目で今にも殴りそう
左目が赤黒い、声を出せるとわかったら叫びだした
「馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿!」
「ごめんって!」
「先に言いなさい!」
「いや、あれが早かったから」
バシバシ叩かれてしまうか仕方ない、本当にあれが早かったんだから
「次から本当に言いなさいよ?怖かったんだから」
「わかったよ、ごめん」
「ならよし、手を見せなさい」
手を見せたら、火傷になっていた
「他に火傷は?」
「背中とミア?」
ミアに熱中してるって意味で言ったつもりのこの一言は
「私の体重のせいって言いたいわけ?」
この受け取り方はやばい!
「流石にそれは言い切らないよ!?」
「そうなるけど?デリカシー無しの馬鹿」
左目が金色になってる、あれ?これ
「ミア、からかってる?」
「わかったか、バーカ」
ぐっ...クソ
左目が銀色になったミアに治療を急いで森で待機してる指揮者たちと合流したが、辺りは夜になっていた
それでも、指揮者やみんなが喜んで迎えてくれた
「来たか、報告は?」
「明日に白の煙で敵に煙幕を出したら黒の煙をみてキルゾーン辺りを奇襲せよ。との事です」
「あと、敵にエルダーウィスプがいる為必ず死者を出すなと言われました」
指揮者は難しい
みんなは知ってたのか?嘘だろって顔してる
え、知らなかったのは俺だけ?
「了解、聞いたな。前衛は付近で待機!偵察隊は襲撃に備え。半分は休息を」
指揮者の声を聞いて、ベイルさんが近寄ってきた。真面目な顔だ
「なぁ、2人とも」
「どうやって街に入った」
「キルゾーンから」
俺が淡々と答えると
ベイルさんの顔が凍り
レンは言葉はわかるが何を言われたから理解できないようで放心
フレイルさんはバカなのかと頭を抱えてる
「うん、私でもそんな顔するよ」
ミアが苦笑いしてる。まぁ、普通はあそこを走り抜けないよな。他に方法が思いつかなかったんだから仕方ないと思うんだ
今日の更新はここまで
次の話はこの街やアーキにとって大事な場面になるので
ほぼ、戦闘シーンのみですり




