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俺の呼び笛と君の呼び笛  作者: アルフレイム
死が漂う城壁都市セラス
52/88

48話、決死のキルゾーン突破

ベイルさんの斧が数匹の魔物を吹き飛ばし、塵と消える


おかしい、数が多いし今日で3度目の襲撃だから呼吸が荒くなる


ショートブレイドで突っ込んできた犬型の魔物を捌きながら周囲を見る。


なんかセラスが近くなるにつれて襲撃が増えすぎてる


レンがククリナイフで犬型を仕留めて次をすぐに探してるがレンも汗がやばいな


後方にいるミアの炎が魔物を薙ぎ払ったがもう魔法を回数が多くて炎の頻度が下がっている


フレイルさんは光魔法でレンや他の人の援護に入ってる。冒険者達も必死に戦ってるがやはり見た限り動きが悪い


「連戦は、やっぱきつい」


俺の近くにきたレンが背中合わせで息を切らしながら言う。全員が消耗してきてる


「あぁ、きついがもう少しだ」


他の冒険者が止めを刺すのが見えた、どうやら最後の一体が倒れたみたいだ

ようやく静かになるがみんな疲労の色が出てる


指揮者が周囲を確認してる

「余力のある斥候はいるか!?」


俺の同業者の冒険者が先に手を挙げた。

俺はいけるが少し休みたい


「俺はまだいけるぞ」


「セラスの偵察を頼む!」


「わかった!」


冒険者が走っていったのを見て指揮者が後方に叫ぶ


「余力のある魔法使いは索敵を!」


ミアが索敵を始めた、けど無理をしてるな


「ミア、無理するなよ?」


「大丈夫、他の人の方が大変だから」


周りを見たら腰を下ろして下を見たり

怪我人を治す人に別れてる、みんなキツそうだ


「周囲、反応がありません」


「わかった、しばらく休憩するぞ。魔力回復に努めよ!」


「ミア、魔力ってどう回復するんだ?」


「基本は落ち着いたり、息を整えて仮眠かな」

あー、ミアの言葉で言いたい事はわかった


「言いたい事はわかったからおいで」


俺が座ると、ミアも俺の脇に座り

呼吸を整えて、俺の身体に預けて目を瞑ってる


遮るようにミアを隠して周囲をみたら

似た奴らが多い、馬車で恋人になった人達じゃねーか

なんならレンとフレイルさんもくっついてるし


ベイルさんは...俺は何も見なかったことにした


しばらく、待機していると偵察に出た斥候が息を切らして戻ってきた


「偵察、戻りました」


「セラスの様子は!?」


「セラスらしく、凄い泥臭い持久戦をしてる!城壁周りに魔物よけの群生地やキルゾーンを使って持ちこたえてるけど、魔物の数が多い!」


指揮者が腕を組んで考え込む。正面から突っ込んだら魔物の大群に挟まれるだろうし、最善を考えてるのか


指揮者が閃いたみたいだ、顔があがった


「ふむ、それなら...我らは奇襲部隊として、裏から敵に突っ込む役割をするぞ!」


起きてる人達も納得したようだが正面突破よりは賢い判断だと思う

だが、無作為に行っても死ぬから指揮者の判断次第になる


「セラスに知らせねば、ふむ...」

指揮者が周りを見渡す。通信手段を考えてるのかな


「焚き火だとこの距離ならこっちが襲われる可能性があるな...」


「斥候で、潜入に長けたものは居ないか!?」

俺と寝ぼけ眼のレンが手を挙げようとした瞬間、脇で目を瞑っていたミアが先に声を出した


「私とアキなら行けます」

「どうやって行く?」


ミア!?俺も予想外だぞ!?絶対俺はキョトンとした顔になってるって


「私のオリジナル技があります。ですので大丈夫かと」


疑心ではあるがミアは自信をもって答えるから指揮者は信じたみたいだ


「今から向かいます、なんと伝えますか?」

ミアの言葉に指揮者が考えた後にこちらに発言をする


「こちらの人数と現状待機の報告の後、指示を仰いでくれ」

「襲撃された場合は逃げるように」

「了解」


俺たちは走り出すと、少しして小高い丘からセラスが見えてきた。城壁の外には魔物がうごめいている。だがセラスの防衛は噂通りだった

まず俺たちは状況を確認する。

思ったより近いな


話す前に聞かないとな


「ミア、なんであんなことを?」


「不可視の魔法を使えるようになったのと、私に出来ることをしたかったし」


「私が決めたかった」


ミアの目が何か、覚悟をした目をしていた

何かはわからないが、俺も自分で気になってる事をミアに言おう


「たしかに、俺たちは自分たちで決めれてないしな」

「なら、逃げる?」


いや、ここまで来てさすがにそれはないな


「いや、偽善かもしれないが今度は俺の手で助けたい」


「言われたから来たとしても街の人を助けれるなら、微力でも助けたい」

俺も、覚悟が決まったし。俺の手で人を助ける


「そっか、なら私も手伝うよ。」

ミアは笑いながら肯定してくれた、のかな


「ありがとう」


「どういたしまして、でもさ...キルゾーン前はやはり魔物が多いね」


ミアがセラスの方を見ながらこっちに聞いてきた


「うん、あそこはまずいね」

「でも、ほかに入れそうな場所がないなぁ...」


セラスは見た限り、街に入る城壁の前にわざと闘技場のような空間が作られている。魔物が入り込むとそこに集中攻撃が続くし


あれは効率よく敵を倒す作りをしてる


不可視は人の目を欺けても、魔物の感覚は欺けないし匂いや気配で気づかれる可能性があるからどういくべきが


「ねね、よく見たら魔物が近づいてない場所がある」


「多分あれは、さっき言っていた魔よけの草を溝に敷き詰めて群生させてるところだな」


「あの上を歩けばいけるかな?」


「問題はあそこまでどうやって向かうかだね」


「うーん、他に考えれるのは反対の門から回るか、裏門を開けてもらえるかな?」


「いや、多分難しいだろうね。反対の門から魔物が押し入って総崩れはしたくないだろうしね」

ミアを見たら、顔色が悪くなってきたな、何を言うか察したな?


「なら、まさか...」


「キルゾーンに無理矢理入って、負傷兵の振りをするか」


キルゾーンの入り口の門は観察していると勢いよく鉄格子を落として敵を殺すように出来てるようだ


しばらくして、上がる間にまた落とすを繰り返している

あの間に入るか?行けるかな


「門付近に近づいてから、鉄格子が空いた瞬間に走るよ」


「ちょっと、あの量が入る瞬間って難しくない!?」


「いや、入った瞬間に魔法を解いて攻撃をしたらいけると思う」


「...合図はまかせるけどさ」

ミアは嘘でしょうみたいな顔してるけど仕方ないよな、壁を登れる高さじゃないしな


「壁まではどういく?」


魔物を見ていたら、隙間を見つけた

「サソリの魔物が列を作ってるが、尻尾が垂れ下がったりあがったりしてる箇所がある」


「あの間をいくの!?」


「行こう、手を強く握ったら動くなの合図ね」


「あー、もう!わかった、歩調は合わせるし覚悟を決めたわ!闇魔法、不可視!」

ミアはどうにでもなれみたいな声を上げて詠唱をした。ミア、闇魔法を着実に使えるようになっていってる


風下から手を繋ぎながら裏門に接近する。魔物を観察すると、奴らは色々な種類がいるが何かに統率されてるように同士討ちをしない


近くによると、やはり魔物は尻尾近くには居ない


ミアの手を引っ張る、ミアは確実に俺の横にいる位置で転けないようにした

サソリの尻尾が上がった瞬間に壁に向かって走る!


次のサソリの尻尾が下がった、根本に少し歩くと

さっき俺らが居た付近も含めて尻尾を振り回しまた上げた


急いで走ると、尻尾を避けるを繰り返して魔よけの草の群生地に飛び込んだ


壁には着いたが寝転んだ状態になった

ミアの手が胸に当たっていたから手を重ねたらミアが震えてる


「手を上げるんじゃなかった、二度としない」


放心しながら言ったであろうミアの声が


一瞬、聞こえたのか虎型の魔物がこちらに耳を向けた。思わず息を殺してミアの手を強く握った。

動くな、という合図をおくる


虎型が首を傾げて、また城壁の方を向いた。助かった

まて、人みたいな奴らも混じっている。ゾンビか?


こちらに気づいてはいないようだがほとんど腐ってないのが気になった、それより立ち上がり目的の場所に向かおう


「走るよ」

「わかった」


小声で合図した後、手を繋ぎながら

そこから一気に壁沿いに門まで走った。心臓が破裂しそうだった。かなり長かったから多分息を切らしてる。


「ミア、大丈夫か?」


「うん、強化の魔法を使ってるからまだまだいけるよ」

小声で話しかけたが大丈夫で良かった。


「わかった、次に門が開いたら行くよ」


門が空いた瞬間に雪崩れ込むように動き叫ぶ


「ミア!」


「わかった!闇魔法、可視!」

「闇魔法、同調!」


手を離したと同時に俺は極限集中をしてミアが門前に炎を出しながら道を作りつつ、門に侵入した、焼けて倒れた魔物の群れのスペースに入り込むが正面からくる矢を弾く


正面の敵を切り伏せ、魔物の後ろを追いながら入り口に入った、闘技場から来る矢を弾きながら向かうが

左後ろにいた俺ぐらいのサイズはある蜘蛛型の魔物がミアに近づいたから走るミアと立ち止まって構えた俺が間に入る形で蜘蛛の顔をきる


ミアは俺に気づいて振り返る際に、バランスを崩しそうになったが後ろ足を踏ん張ってなんとか体勢を立て直して右手で持ったロッドから使って蜘蛛の足に炎をお見合いして俺たちは下がる、なんとか鉄格子は抜けた!


1秒が惜しい、蜘蛛がのたうち回ってる間にセラスの防衛隊が出す集中砲火から避ける為に壁際をミアと走ろうとした


先頭を走るミアに矢が飛んで来る、マズイ!ミアは反応できない!


ミアの横に、並走するような形で走り


矢を切った、切った間にミアが端を走り出し、俺も追従する


俺たちを魔物と思ってるであろう魔術師からこちらに魔法が飛んでくる、目標は俺かもしれない


止まり、構えようとしたらミアが炎の球を出して氷を相殺した!

それをみて、前を走るミアを見たら


私だって守られてばかりじゃないんだから


なんて声が聞こえる顔をしていた



なぜか俺も口角があがりながら壁を沿うように走ると、残った魔物と戦って殲滅してる騎士たちの横を駆ける。


どうやらキルゾーンを抜けたみたいだ、攻撃が来なくなったが


後ろから騎士たちの悲鳴が聞こえた


「あぁぁぁぁ!ごめんミリーシャぁぁ!」


悲鳴の方向をみたらゾンビになった女の剣士の首を抱えながら叫ぶ剣士に違和感を感じた。

まさかゾンビがいたから気になってはいたが敵に死体を操る奴がいるのか?


今はそれより後方に回復術師が居たから走りながら話しかけるのに集中しよう

まさか俺たちは無傷で行けるとは思わなかった


「ディープウッドからの救援です!指揮官に会わせてください!」


「は、はい!」


ミアの声に回復術師が驚いた顔をしたが、すぐに中に通してくれた


走りながら見たセラスの街は、あちこちが傷だらけで、建物は入り込まれてはいないから無傷だが、通りには兵士が並んでいる。何人かの目は死んでいたが。

しぶとく、生き延びてきた人達は目つきが違う


中にいる兵士に聞くか

「司令部はどちらですか?」


「司令部...?あぁ、ギルドだよ。案内します」


司令部まで案内してくれたが、街の中心みたいだ

案内が終わると持ち場に兵士が戻ったみたいで、入ると中は指揮官と伝達兵で溢れてる


受付は、生きてるか

ミアが前に出た、喋りたいようだからいかせようかな


「受付さん、今ディープウッドから来ました。至急ギルドマスターに会わせてください。」


俺たちを見た瞬間に血相を変えた受付は急ぎ立ち上がった


「こちらです」


足早に二階に案内され、扉の前に受付が立った


とんとん


「ディープウッドからきた使者を連れて来ました!」


「入れ」


扉を開けられ、俺たちは部屋に入った


前にはギルドマスターが指揮官らしい、目の前には身なりの良い白髪の老人が座って状況確認をしていた


見直して誤字があったり変なところがあったら修正します

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