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俺の呼び笛と君の呼び笛  作者: アルフレイム
死が漂う城壁都市セラス
51/88

47話、闇魔法を使った戦闘

「なぁ、これどうなってるんだ?」

指揮者が周囲を見渡してる。俺たちの馬車から降りた冒険者達が思い思いに野営の準備をしてるが、やたらと二人組が多い

「大体あいつらのせい」


合コンを進言した元凶が恋人に寄り添いながら俺たちを指差した。お前らだよな!?


「俺たちは悪くないぞ」

ミアと並んで座ってる俺が言ったが説得力はない


「いいや!お前らが悪い!」


ベイルさんの悲痛な叫びが森に響いた。カップルだらけの野営地で独り身のリーダーは辛いだろうな


「それは、、素直にごめん」

「なぁ、何で奴は泣いてるんだ?」


近くの冒険者がベイルさんを心配してる

「聞いてやるな、これから先が彼にとって地獄だからな」


フレイルさんがレンの肩に手を置きながら哀れみの目で見てる。マジでお前が言うな

というかレンとの関係を隠す気はもう無いな?


夜になり薪を集めに行ったベイルさんが、一人で大木を三本担いで戻ってきた。ストレス発散だろうな。誰も触れなかったし俺も触れれない。


翌朝、ミアの索敵魔法が反応したようでミアと索敵をしていた他の人が叫んだ

「進行方向から多数の反応です!」

「戦闘準備!」

指揮者の号令で全員が武器を構える


「おおぉ!」

ベイルさんが真っ先に飛び出した。大斧が唸りを上げて魔物の群れに突っ込んでいく。昨夜の鬱憤を晴らすかのように、斧が振り回されるたびに魔物が吹き飛んでいく


「闇魔法、同調」


ミアの声が聞こえた瞬間、俺の呼吸がミアのリズムと重なる。左のこめかみにデコピンをする。極限集中に入る


呼吸ができる極限集中。視界は鮮明で、呼吸はミアが支えてくれてる。今までとは全く違う

前方の魔物三体。右から回り込んで一体目の首筋を切る。二体目が飛びかかってくるのを下に滑り込んで腹を裂く。切れ味が良いから魔物は俺の上を通り過ぎた

次は三体目を見た瞬間に横からミアが出したであろう炎が飛び


三体目に直撃して倒れた

俺が切り開いた道をミアの炎が焼き、ミアの炎で逃げた魔物を俺が仕留める。言葉を交わさなくても動ける。笛すら要らない


ミアの周りには敵はいない、問題ない

ミアは他の魔法使い二人と背中合わせで三面を見ながら戦ってるようだ。


集団戦だと助かるな


こちらが片付き、俺が周囲を見渡すとレンがククリナイフで周囲の冒険者を援護しながら、フレイルさんの光魔法が遠距離の敵を片付けていく


しばらくして最後の一体が倒れた

「スッキリした!」

ベイルさんが斧を肩に担ぎながら叫ぶ。顔が晴れやかだ。完全にストレス発散してたな


「死傷者は!?」

「重傷者1、軽傷者15」

「回復術師により死傷者0です」

返り血を浴びつつ報告を聞いた指揮者が感心した顔をしてる


「あの数で0って、ディープウッドのギルドは優秀のようだ」

右のこめかみにデコピンをして極限集中を解除する。ミアが隣にきた

「うん、周りに敵なし。杖、凄かったね」

「アキも凄かったよ」


ミアの左目が金色だ。お互いに息が上がってるのに、なんか笑えてくる


後ろから声をかけられた

「なぁ、お前ら」

振り返ると、見覚えのある顔がいた

「もしかして、元クレストのアーキとクリムオースのミアリスか?」


心臓が一瞬跳ねた。でも不思議と、逃げたいとは思わなかった


「あぁ、そうだ」

「だいぶ、雰囲気が2人とも変わったな」


「なんというか、バランス?いや、空気がよくなった?」

「そうかもな」


ミアが俺を見ながら小さく笑った


「私も、かな」

ミアの左目が金色のまま、穏やかな声で言った。以前のミアなら「悪い?」と壁を作っていたはずだからね

段々、シリアスになるかもです

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