30話、俺は悪くないのに急激に温度が下がった
時間まで、保存食を買った
ミアはスープをまた作るために保存のやつを買ってくれていた
楽しみだけど、俺には勿体ない
待ち合わせ場所に向かうと、添木のメンバーは予想通りの装備で待っていた
ベイルは自分の筋肉がわかってるのがわかるくらいの大斧に緑の鎧、あの斧を近寄ったら嵐のように振り回すだろうから近寄れない。洞窟でそれは振り回せるのか?
レンは、ククリナイフ4本持ってる。後はショルダーバッグに鎧も付けてないくらい軽装だ。
俺みたいな軽装だな
フレイルは...本と杖だな
ミアはそういえば杖を使ってなかったな、なぜだろ
「おー、きたきた!こっちだよ!」
レンが凄い勢いで手を振ってる、、けど、、
レンよりベイルさんのが主張が強いよ!?手がベイルさんの顔くらいにしかないし!
「アーキ殿、少し元気になったか?」
ベイルさんはやっぱ俺たちは殿呼びなんだな
「そうかな?」
自覚はあまりないが、ミアが心配しなくなるなら良いかな
「でも、まだ不安定」
レンに不安定って言われてもわからんぞ
「集まった事だし、、行くぞ、人工洞窟に!」
ベイルの号令で俺たちはディープウッドを出た
「今太陽と山があそこだから、、こっちだね!」
レンは方角を見て進路をきめて進む
ミアが待ってる間に索敵魔法をしたようだ
「む、今の波長は、、索敵魔法か?」
ミアは気付かれたのに驚いてるがちゃんと答え出した
「はい、周囲の状況を知りたくて」
すごいな、ミア
フレイルさんが目を輝かせてるぞ
「素晴らしい!色々できるんですね!」
褒められて満更じゃないようで笑顔がでてる
方角が決まりミアにフレイルが話しかけたりしてるな、、
ズキッ
痛い抑えろ、我慢だ
先頭にレンと俺は先行し、ゲイルはフレイルのストッパー
後ろで賑やかな声がする、ミアはこんなパーティのが好きなのかな?
.......
「ふむ、、、」
「レン、なんだよ」
こちらを見ながら考え込んだレンが
「いや、いい事思いついた」
セレンと同じ、おもちゃを見るような、俺には絶対不利益しかないようなことをしますよって顔をしてる、嫌な予感しかしない
「ん?はぁ!?」
不意打ちで脇と左腕の間に入ってきて左腕に抱きついてきた!?
後ろからはマントで隠れてるが足とモゾモゾしてるのはわかるだろうって位入り込んでくる
な、何してるんだ!
「おー、いい腕!もっと触っていい?」
「許可してないが!?」
レンの意図がまるで目的がわからない、何故俺にこんな隙を見せる?
だがわかるのは意図的な行動。だが何のための?無理に離せない
いや、混乱するな。レンより問題が出来た
今、後ろの温度が下がってるよな?
だって、俺から冷や汗出てるから
しかもこの温度、一回体験した事あるかもしれない
あー、後ろから殺気?首筋がピリピリする!背筋がゾワゾワするような凄い嫌な感じ
「後ろ、見てみな」
腕を触りながらレンが、催促するが
「振り向かないと、ダメ?」
振り返りたくない、だってさ
この殺気は絶対、誰が出してるかわかるから
「ダメ」
うーん、この笑顔で死刑宣告をする犯人
泣きそうになりながら
刺すような視線が来てる後ろを振り返ると、
あぁ、俺死んだな。
髪の毛は逆立つようなのに
笑顔で左目がどす黒い、ミアがいた
そしてそれは間違いなく、あれは俺に向けられてる
周囲に居た2人もオーラが怖いと感じたのか、少し離れてる
「ねぇ、どうしたら良いと思う?」
犯人に泣きそうな顔で問いかける
「頑張って」
この確信犯が!どうしてくれる!
すぐに離れたレンを責めれずに夜になる、ずっと左目が黒いミアをなんとか機嫌良くさせなきゃ
「野営の準備をするぞ!」
ベイルの指示で、ベイルは薪を、レンは保存食をミアは索敵を、フレイルは火を起こしてる
あれ、俺は何をしたら良い?
立ち尽くしてしまった、何かしないと
2人の時は自分の役割があった。ここでは全員が勝手に動いてる。俺の入る場所が、ない
ベイルが声を出した
「アーキ殿、薪を手伝ってくれー!」
「わかった!」
久しぶりに声を張ったな、ベイルの手伝いをした
そして、みんなで料理を囲う、料理!その名は!
干し肉、、のみ!
俺たちは木に寄り添いながら干し肉をかじる
「ミア、普通の食事ってこんな感じなのか?」
干し肉をかじりながらミアに聞いてみる
「普通はそうかも?」
ミアもかじりながら言ってきたが、ミアは経験者なんだろうな
よし、現実に向き合うか
「あの、ミア?」
「なぁに?」
「あの、なぜ左腕にずっとしがみついてるのですか?」
「だめ?」
ハイライトがない、目が戻って無いんだよなぁ
「いや、いいよ」
何故か無性に口ずさむように
「ミアのスープが飲みたい」
心からの声が出た
「明日私担当だから明日ね」
おや、左目が戻った?
「向こうは向こうで話してるな」
「うん」
短い返事をしたミアがうとうとしだしてるのがわかる。いつもならミアは寝てるもんな
「アーキ、今日はここで寝かせて」
膝枕してと指を指す、断れないのがわかるし俺が足を伸ばすと
腕から足に降りてミアは頭を俺の太ももに乗せてこちらを向いて寝だした
なんか、初めてだなこんな事
ミアの頭が思ったより軽い。服越しに呼吸してるのがわかる、俺の心臓によろしくない
髪が太ももに当たる感触も俺が緊張する要素になってる。
緊張してるのがミアに伝わってないか心配になるな。
ミアの顔を見せたく無いからマントで隠す
「ミア、おやすみ」
「アキ、おやすみ」
さて、1人で考えるのは嫌だから3人を観察するか
「なぁ、さっきの俺の肉、少なくなかった?」
フレイルさんがレンに抗議してるな
「少なくない、均等だ」
「そんなの言ったら俺の筋肉はもっと肉を欲してるぞ!」
ベイルさんは思ったより暑苦しいのかもな
干し肉で争ってるのか、気づいたら笑ってしまう
あれ、今の笑い...作ってない?
「確かにそうか、レンにも渡さないとずっとひんそうぐはぁ!」
あ、フレイルを吹き飛ばした後、目が笑ってないレンがククリナイフを抜き出した
「なんだよ、お前は前から知っていたが私のナイフ投擲の的になりたいならもっとわかりやすく言ってくれないとわからないじゃないかぁ」
「まて!レン!ククリナイフはまずい!落ち着け!」
「はなせ!女の敵はお灸をそえなければぁぁ!」
ベイルさんがミアを止めてる。
なぜか、やり取りは物騒なのに
(今日は泣かないんだな?)
(はぁ!?)
俺たちを見てるようで羨ましい
羨ましくないだろ?なぜ羨ましいと感じるんだ
あいつらは殴り合っても壊れない。俺とミアは、まだそれをしてない。からか?
いや、それだけじゃないだろ
なぜか、隠してるミアの頭を、優しく撫でて
うるさくないように耳にそっと手を当て
騒がしくて起きないように耳を塞いだ
じゃれあい疲れたのか3人は息を切らして寝だした
「さて、寝るか」
「後は任せたよ」
「わかった」
レンと、俺以外は寝た
ベイルとフレイルは離れて寝てるようだ
「騒がしかったならごめんな?」
朝に関わってきたノリでレンが謝ってきた
「大丈夫、ミアは起きてない」
ミアの睡眠を妨げるわけにはいかないからね
「ミアは途中で起きた事は?」
「ない」
それを聞いた瞬間、レンが
「なら、私があなたと問答できそうだね」
焚き火の音しか聞こえないこの状況でレンの気配が変わった。さっきまでの陽気さが消えて、ギルドで見た、何かを見透かすような目になってる




