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俺の呼び笛と君の呼び笛  作者: アルフレイム
深林の街、後編
33/97

32話、斥候問答、アドバイスと自爆

「...」


「...」


気、気まずい


「ねぇ、アキ」


ん、どうした?ミアが右手の甲を俺の左手に当てた


「手を」


また当てて来た


「うん?」


「私から言わせる気?」


強めに当てられて気づいた、なるほど!

握って欲しいんだな


ミアの手首を回すのは申し訳ないな


「手...あぁ!」


俺がミアの腕を回す様に手を回して握ってあげた

あれ、ミアが下を見た


「アキ!そこまでしろと言ってない!」


「え、じゃあ離す?」


「離さない!」


強く握られた手から、暖かさが伝わってきてる

胸の冷たさが、少し減ったな


後ろの3人は見ない様にするか、道を間違えたらレンが来るだろ


握ったまま夜になった、3人が役割分担をして行ったから

昨日と同じで俺は薪を取りに行こうと手を離そうとしたらミアから強く握られた


「ねぇ、アキ」


「ミア、どうした?」


「お願い、側にいて」


まるで懇願するような目だった、そんな目をされたら手を振り解く気にはなれない


「何もしなくてもいいの?」


「うん、いて欲しい」


ミアが手を離して横で料理を作りだした、俺は横に座って見てるだけだ

いつものようにミアがスープを作る、良い匂いがする

何もしてない俺が飲んでいいのか?


まだ、目が青い。何が悲しいのだろう


スープが出来た、ミアは真っ先に皿についで渡してきた


「1番に、食べて欲しかった」


ミアの言葉に何故か、涙が出た


「あれ?」


「ごめん食べるね」


受けった皿のスープを飲むと、ちょっとしょっぱいが優しい味。おいしい


「ありがとう、美味しい」


あれ、なんで涙。拭かないと、ミアに見られたら心配する。早く止めないと


スープの味で涙を拭いて笑顔を作ると、俺を見たミアは、喜んだ表情と左目が金色になった


「みんなー、ご飯できましたよ!」

ミアの声が心無しかテンションが高い


添木の3人がもどってきた、3人はスープを見ると

戦争が目の前で始まった


目を輝かせてガツガツ食べて取り合いになってるし

あ、フレイルが吹っ飛んだが皿は空だったようだ

「まだありますから、大丈夫ですよ」

ミアの言葉に更に食べるスピードが加速してるよ!


「これうまい」

「言葉にならない」

「いつの間にか、すぐなくなった」

「「「おかわり!」」」

順番でも争う3人、わんぱくすぎない?


「ミアは、凄いな」

このスープを作ったミアに対して心からでた。それに比べて俺は...いや、この考えは良くないよな


「私は、凄くないよ」

ミアは嬉しそうだったが、焚き火の光のせいか

影を落としてるように見える


「本当に、アキが言ったダグスと2人で会うながわかる」

まるで自分に語りかけるように言うミアに、俺は言葉が見つからなかった


「そっか」


何故か、ミアの目が伏せられた

ご飯を食べ終わり、また3人はいつものように騒ぐ

それを俺とミアが見守る

「賑やかでわるくないね」


「あぁ、そうだな」


しばらくすると眠くなったのだろう、ミアがまた言いづらそうに言ってきた

「アキ、今日も...してもらっても良いかな?」


眠たそうにしたミアが膝を指差す

「あぁ、おいで」


ミアが横になり、昨日と同じ体勢になって

しばらくしたらベイルとフレイルが寝て、昨日と状況で同じく寝なかったレン


そしてまた、問答が始まった


「なぁ、アーキって元クレストのアーキだろ?」


やっぱ、知っていたか。じゃなきゃ辻褄が合わない、初心者なら巨大蜘蛛の討伐なんて誘わないしな

だが今言う理由がわからない。なぜだ?


「今言う必要があるのか?」


レンは昨日と違いあっけらかんと答えてくる


「あるね、今のアーキと噂話とか新聞で見た印象のアーキ。評判と乖離しすぎてる」


「全て、俺が招いた結果さ」


うん、

お前が悪い


「数日間、見ていてわかった」

レンは、確信に近い自信を持って俺に聞いてきた


「アーキは、自分の出し方がわからなくなったんじゃないか?」


ソンナコト、あれ?

「なんでそう思う?」


「私は、似たやつを見た事があるから」

俺みたいなのが居た?


「そいつは親が大好きでな」


「ずっと親の顔ばかり見て、親の言うことばかり聞いて」


「自分を殺す事に慣れた奴だったんだ」


まるで、見て来た様にレンが語ってる

もしかしてレンがそうだったのか?


「大体、こういう奴は言葉と行動に乖離がおきる」


「自己犠牲しながら他人を助け、他人に嫌われたくないから助ける」


「それがごちゃごちゃになると、他人には自分しか見えてない独りよがりの自己陶酔野郎になる」


レンに、言われると凄い刺さる



「間違ったらごめん、私が思うに追放された時は嫌われない材料としてお金、今はミアリスさんに嫌われたくないからミアリスさんに間違った依存はしてないか?」


え、依存?ソンナワケナイ、だって

「半分は正解か」


「残り半分は、本当にお前、、ミアリスさんが大好きなんだな」


そうだよ

「あぁ、当たり前だ。だからこそ悩む」


好きだからこそ相手を見る、悩む


「最初に会った時よりも毎日可愛さを更新していって」


「頑張り屋さんで」

やめとけ


「恥ずかしがり屋さんで」

口に出すな


「失言してもそばに居てくれて」

今口に出したら


「目の色がコロコロかわって」

後悔するぞ


「スープがすごく美味しくて」

後悔はしない、涙出たし


「可愛いものとか好きで喜怒哀楽がしっかりしてて」

守りたくなる


「抱きしめたらミアって、すっごく良い匂いする」

抱きしめたい


「ミアの笛を聞くたびに、ミアのために動ける」

俺の笛とミアの笛の繋がり


「ミアが死にそうなら俺が代わりに死ねる」

彼女を守るためなら命を差し出すのも惜しくない


(お前は今までの経験を考えたら結局、死ぬことでしか価値を証明できないからな)


「ミアが魔法を使うのをやめて何処かに定住するなら」


「俺は旅を辞めて側にいたいと思うくらい」


「大好きだ」


なんかミアや他の2人もピクっとしたような、気のせい?


「そこまで言えとは言ってない!」

なんでだよ、レンが顔真っ赤にして言わせたのはお前だろ!?


「大好きなんだから別に良いだろ!?」


「よくはねーよ!私はしばらく甘い物禁止にするぐらいだわ!」


「なんだと!?もっとミアの魅力を言ってやろうか!?」


「言わんで良い!もう十分だ!ってか寝てる本人や他2人に聞かれてるとは思わんのか!」


「今気づいたよちくしょう!」


それは想定外だった


まて


俺は今何を言った?ミアの匂いとか言ったな?

寝てるミアの前で何を言ってるんだ俺は、気持ち悪い。嫌われたらどうするんだ


ミアが何故かお腹当たりの呼吸が一瞬乱れた?


そっと、ミアの頭を撫でた。起きずにゆっくり寝ろ?俺の気持ちのために


気になった、俺に似たやつはどうなったんだろうか?

幸せになってるのかな?

「ちなみに、俺に似たやつってどうなったんだ?」


「あぁ、それは」

いうか迷ってる、だが

「うん、すっごく幸せになってるよ」

「それにさアーキ、ちゃんと自分を出せるじゃないか」


幸せになってるのタイミングでレンが、満面の笑みを見せた。顔は少し赤かった


確かに、俺


自分の意見を言えた


そこからは果実の話や、保存食のおすすめとかを聞いた

俺の知らない果実とか聞けて嬉しかったし、レンも知らなかった事があったのかびっくりしたり笑ったりしてた


起こさない様にミアの耳にはそっと手を押さえて聞こえない様にした


朝になって、ミアが目を覚ましたようで寝ぼけ眼で起き上がり



「おはよう」

「おはよう」


起き上がったミアの左目は、輝きがすごいくらい金色だった

・・・夢でいい夢を見たかもしれないから見ないふりをしておくか


そして片付けをして歩くと昼になる前に目的地の人工洞窟についた


ずっと、ミアは動きと会話は普通なのに目は金色だし3人はニヤニヤしながら見てる。まさかレン、バラしてないよね?


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