31話、斥候問答、キッカケ
「さてはて、どこから行くか」
考えてるレンの声は、まるで無機質のように俺に突いてくる
「まず、ミアリスさんの目はなぜ色が変わるんだ?」
感情魔法をいきなりバラすわけにもいかない、伏せるか
「魔力の質により変わるんだ」
「そうか、しかし...」
レンは答えが決まったようで、考えるのをやめてこちらを真っ直ぐこちらをみた
「私たちはいろんな人を見てきた中でも、お前は特にひどい」
ひどい?なぜいきなりそんな事を?
「いきなりなんだ?」
レンは無感情のまま俺に話してくる
「お前は、斥候をなんだと思ってる?」
「斥候は斥候だろ、仲間のために道を切り開く先遣隊。何があっても俺が死ねばパーティは危険に晒さられるから生きて帰らないといけない」
死んだら斥候は仲間を危険に晒すが、真っ先に死ぬのも斥候だからね
「わかってるのに死にたいのか?」
「死にたくはない」
レンの言葉に素直に答えると、レンは即返してくる
「ならなぜミアリスさんが心配する?」
「言わないからわからない、だけど」
今日は、なぜか、素直に言えるかもしれない
「ミアは1人でなんでもできるようになったからな」
「どういうことだ?」
「今日わかっただろ?索敵魔法で周囲の警戒ができて火魔法は使い方がわかった。さっきも索敵魔法でみんなの役に立てた、敵も1人で倒せる。それに比べて俺は盾にもなれない、ならミアの幸せを死んででも守る」
レンが絶句してる
「俺は、こんな生き方しかしてこなかった」
やめろ、本音を出すな
「俺は自分を犠牲にすればみんなは喜ぶから」
気持ち悪がられるぞ、自分をだすな
「お前、それは」
「すまない、喋りすぎた」
ほら、気持ち悪がられ...あれ?
レンは、何故か悲しそうな顔をしていた
「そうか、なら今は一つだけ言おう。索敵魔法にも限度がある」
直感でわかる、今から聞く事はすごく大事な事だ
「起きてる時しか発動しないし、今殺したらミアは簡単に死ぬぞ」
言われてみれば確かに...
レンは、悲しみの顔が深まり、下を向いて喋り出した
「それにな、私もそうだが」
レンが話しながら薪を入れる、それはまるで
否定を力付けるように
「フレイルが居たら私は必要無くなっちまう、それは...悲しいな」
炎が最初はくべられるがそれを糧にパチパチと音を鳴らしながら勢いが増す
「索敵魔法より私たちが優ってる事がある」
下がった視線がこちらを向いて、木を指差す
向いた方向には
「フレイル達は果物とか偽装したやつの場所はわからん」
未成熟のリーゴの実があった。
確かに、それはそうだ。
実を取って何をしたか、リーゴの実で美味しいスープが飲めた
休んでるときにヤシミの実の水を飲んでミアが喜んだ
思い出してしまう
「あと、私から最後に質問」
「ミアリスさんとお互いに過去やぶつかり合ったことは?」
無い、ぶつかることがなかったから
デリカシーが無くて殴られたり怒られた事はあった
「デリカシーが無くて怒られた、それ以外はない。向こうが言ってくれるのを信じてるし俺は、持たなくなったらこの笛がある。」
それに、1番はミアが笑ってくれたら力になるし
「ミアが、笑ってくれてたら、、それでいい」
ミアを見ながら小さく言った言葉にレンが頭を抱えた
「お前、いや、お前らに必要な事を教える」
なんだ、もっと重要か?
「嫌われる勇気を持て」
嫌われる勇気、考えた事がなかった
嫌われて当然じゃ?
いや、違う
何かが違う、理解をしなければ
ミアがピクって何度かしたけど、呼吸は一定だ
寝てるみたいで安心した。
レンが区切ったようで、寝る体制をとった
「お互い、交互に寝るぞ」
レンの言葉に俺は、まだ警戒心を解くわけにはいかないから
ミアを守るために
「そうだな、レンに首を切られたくないから警戒はするけどね」
「それでこそ、斥候だ」
レンは、先に寝た。
俺は目を瞑り、浅い眠りにつく
朝が来た、あれから俺たちは何を話すわけじゃない。
「んん、、、」
ミアが起きた、俺の身体から起きたミアの左目は瞳孔が周りは黒で中心が青になっていた
「おはよう」
「おはよう」
短い挨拶をしたが、多分悪夢をみたのだろう。悲しい気持ちが一杯みたいだ
でも表情は普通だから多分そうだろう
「おはよう、起きたか。ベイル!フレイル!起きろ!」
「レン、後1日寝かせて」
フレイルは何回も蹴られてる
「置いていかれたいか!」
ベイルは起きてすぐ後始末や旅支度を整え出し
俺たちも支度も手短に俺たちは動きだした
俺とミア、後ろ3人の順だ
ミアの青い目が凄く気になる
「ミア、何か悪い夢でもみた?」
「うん?どうして?」
普通の顔をしながら言ってくる
言わないなら、無理して聞かない方が良いか
「いや、、、なんでもない」
「...」
「...」
なんか、気まずい、、、
「ねぇ」
ミアが話しかけてきた、普通の表情
「どうした?」
まだ目が青いままだ
「なんでもない」
「そうか」
こんな問答が、長い時間続いた
ちなみに3人は、俺には聞こえない声で喋ってた




