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海を揺蕩う文の梁  作者: 文海マヤ
――2022――
89/205

仮題『教科書』/『風雲』/『虹の橋』

世界に救いなんてなくても、

あなたは生きているじゃない。

あるがままでいいじゃない。

あなたはあなたにしかなれないんだから。

仮題『教科書』


1足す1の答えを わざと

ぼかして描いた ジュブナイル

青い空の下で透かすのなら

その水色だって 正解なのだ


冒険譚も 御伽噺も

全部全部 死んでしまった世界で

たった一つ 道を照らしてくれるなら

まだ わたしは生きてゆける



仮題『風雲』


流れるものを留めることもできず

両腕を垂らして 茫漠とここに在る

絡まった 弦の振幅を枠線に

見てもいない空を描こうとする


きみの生きていた世界はきっと

私の見ているものよりも美しく

それが骨を焦がしてしまうから

憧れるのをやめられないままで



仮題『虹の橋』


少年の日に 空に見た

夢でも憧れでもない 現実の色

水晶体は濁って久しく

もう 透かし見ることもできやしない


首に括った 宙吊りの縄に

体を預ける その刹那

未練がましく見上げた 窓の縁に

鮮やかに残る それを見た


終わらない話をしよう。

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