表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
海を揺蕩う文の梁  作者: 文海マヤ
――2022――
59/205

仮題『AI』/『千年の祈り』/『眠りの森』

おっけーぐーぐる、とか?

仮題『AI』


『なんなりと お申し付けください』

『その感情は搭載されておりません』

『キーを操る指の先にでも』

『浅黄色の光は見つかるでしょう』


『その感情は搭載されておりません』

『あまりにも不毛で 無能な思考です』

『その感情は搭載されておりません』

『零は壱に なれないのですから』


『その感情は搭載されておりません』

『その感情は搭載されておりません』



仮題『千年の祈り』


遠くに見える 灯籠の火を

君は 夏の花火だと言った

輪廻の欺瞞も 死別の運命も

信仰の傷が 覆っていた


わたしにくれた 花の名前を

灰になったあとも 覚えているだろう

車輪が廻って 世界が風化したあとに

もう一度 花火を見に行こう



仮題『眠りの森』


せせらぎの中に わたしはいる

手足は 節足に齧られて

血肉は 掃除屋に啜られて

ただ呼吸をしては 貪られている


無形を奪われる日々に耐えかねて

胸いっぱいに吸い込んだ匂いを

吐き出すことも忘れたままで

この鼓動の 一部となるのだ


いつまで祈るの、ヴェンセール。

まだ眠るには早いでしょ。

逃げないでよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ