表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
海を揺蕩う文の梁  作者: 文海マヤ
――2022――
PR
57/205

仮題『意味』/『場所』/『数字』

わざわざご苦労さま。

おはよう、朝からもう一つどう?

仮題『意味』


外殻に貼り付いた 黒い卵を

剥がしてゆく指先のように

本当に必要なものは祈りの言葉で

名前を呼ぶ あなたの声


不確かで揺らいでしまうものを

錆びた鎖で縛り付けて

成形した 薄布の下で

蠢き 助けを乞うのだろうか



仮題『場所』


生まれてしまったことすらも

取り返しのつかない過ちであるのなら

一人分を占めてしまうことを

恥じても仕方がないのでしょう


それでも わたしのぶんの足場を

等しく ふたつに切り分けて

互いに預けあって生きることが

そんなに (いや)だったのですか?



仮題『数字』


零が壱になるために

小数点以下を 無限に伸びてゆく

その指先が届かぬと知っても

あなたは諦められないのだ


重ねた玖は 近付いてゆけども

決してそこに至ることはなく

愚直に伸び続ける桁の橋を

あなたが渡り切るのを 眺めている


れーてん、きゅうきゅうきゅう、きゅう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ