↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
海を揺蕩う文の梁  作者: 文海マヤ
――2023――
PR
198/205

仮題『さらば、向日葵』/『忘れ物の傘』/『傷だらけの翅で離陸する』

何も知らないんだね。

それとも、知らないふり?

土塊の塔を登るんだ。

仮題『さらば、向日葵』


型に嵌めて育てたんだ

真っ直ぐ伸びて欲しいから

水をたっぷりあげたんだ

早く収穫したいから


根腐れを起こした君は

土の底までを殺しきって

恥を恥とも思えないままで

首輪に吊られて枯れていった



仮題『忘れ物の傘』


雨が止んだ 止んだ 傘を捨てた

煌めきの中に身を投げだした

いくつも貫いた水の粒が

痛いとすらも思えないまま


麻痺ではない 逃避でもない

けれど 見つめていたわけでもない

最長の距離で結んだ線分を

近道と呼んで 譲らないんだ



仮題『傷だらけの翅で離陸する』


瞬間最大風速を待って

全身にその風を受けて

飛び立つ瞬間を狙っているんだ


もうどうにもならない

大嫌いな しがらみを蹴飛ばして


瞬間最高声音を張って

喉の奥を切り裂いて

それでも をいくつも重ねるんだ


ほら、今だよ。

今でないと、腐るばかりだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。