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仮題『ガラス戸の向こう』/『さざれ石のカーテン』/『自己嫌悪浴、36.5℃』
執着の言い換えでしかないね。
視神経に突き刺してみようか?
仮題『ガラス戸の向こう』
三千度の火で炙ろう
志の融点なんて 知らないから
焦げ付くほどの熱い炎で
すっかり 爛れさせてしまおう
根拠のない励ましで膨らんだ
溺死体の心を弔うのに
たくさんの薪が必要なのだ
あなたの尺骨が必要なのだ
仮題『さざれ石のカーテン』
触れたら壊れてしまいそうなものは
片端から握り壊していくんだ
断末魔なんて 聞こえないふりで
一つでも多く奪うのだ
質量が保存されるのならば
この さらさらと燃ゆる命は
誰かから奪い続けなければ
いつか 消えてしまうのだろうから
仮題『自己嫌悪浴、36.5℃』
硝子細工に触れるように
愛を指先に変えたのだ
それも気に入らないのなら
最初から比重が違うのだろうか
クラクラの頭を砕いてしまえ
あなたを救えぬ頭蓋など
プラプラの足を潰してしまえ
あなたに向かえぬ両足など
嫌いになったならそう言ってよ。




