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仮題『公園』/『龍の巣』/『あばら家で首を吊る』
指の間から溢れるものを、見過ごしてきたのはあなただからね。
仮題『公園』
過去の死体が座っていた
揺れるブランコも 滑り台も
まるごと亡くなったそこは
大人たちの墓場のようだ
町から子どもが消えてゆく
行き先も知らず 老いてゆく
読点忘れを指摘されても
夕間暮れからは逃げられず
仮題『龍の巣』
探しに行こう 雲の中に
探しに行こう 空の向こうに
君が残した尺骨の傷が
全て癒えてしまわぬように
ブリキの翼で感じる揚力が
全部終わりだと教えてくれた
いなくなれ わたし
いなくなれ わたし
仮題『あばら家で首を吊る』
異国の言葉を縦に並べて
解読中の脳細胞の群れ
燃やしてしまおう 埋めてしまおう
毒になる絵本たちなんだから
ああ 愚かな苦しみよと
天を仰ぐな 馬鹿馬鹿しい
死に至るまでの数万秒を
すり潰すことしかできないのに
雨を待っているんだ、全部吹き流してくれるように。
焚き火に焼べた、骨を惜しんだんだね。




