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仮題『君の為に唄う詩』/『風吹いて』/『曇り空の下で』
片足だけでも歩けるの?
止め時を忘れてしまったんだね。
仮題『君の為に唄う詩』
美しく生きなくていい
正しく生きなくていい
削り出した あなたの形が
ありのままであればいい
感嘆符の死んだ世界に生まれた
些細な線になぞって切っては
一杯のマグカップに
なみなみと注ぐための僕
仮題『風吹いて』
地球が大きく 息をした
膨らんだ肺が 海を押し上げ
巡った血が 地面を叩いて
何もかもを吹き流していく
何もなくなった世界の上に
絵の具を載せよう ひとつ ふたつ
次に描く 知的生命群は
きっと 上手くやってくれるさ
仮題『曇り空の下で』
蜘蛛の糸を掴み損ねた
あなたは傘すら持てずに
混凝土にすら張れぬ根を
投げ出していたのでしょう
涙を待つのは嫌だった
けれど 微温湯の血流では
何かを捨てる決断すらも
遠すぎて 遠すぎて 通り過ぎた
バラバラの屍体を集めて踊ろうよ。




