166/205
仮題『ステイタス:???』/『プライスレス:Fake』/『バッターボックス』
眠り猫に触るものじゃないよ。
彼らは解放されているのだからね。
仮題『ステイタス:???』
横文字を並べて 柵で覆って
着飾った衣 腕時計
どれもがあなたではないはずなのに
何よりも あなたを証明してくれる
流れは速く 何より激しく
礫に打たれて 粉微塵
下らない飽和水溶液になる前に
答えを 答えを 答えを
仮題『プライスレス:Fake』
高く買ってもらおうなんて
欲を出すなよ つまらないぜ
悪い大人が手を叩けば
半値で買われて やり直し
最低 劣悪情動 持て余した昨日を
低迷 血と汗にまみれた今日すら
迷妄 銃口を向けられた明日に
定形のお別れはどうだい?
仮題『バッターボックス』
二死満塁の辺の中
そろそろ飽きたと一文字
喝采も笑顔も煎らない
この四角では不純物
そうやって削り落とした何かが
握力だったのだろうか
呆然と帰るグラウンドの上
そんなことを不意に 思い出した
踊るのは好き?
歌うのも好き?
後悔先に立たず、なんて、言われる前にわかっていたのにね。




