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仮題『普遍性:0022』/『大人になる/Dead』/『ハチミツ』
浴びるように飲んでも、潤わないんだ。
マイクを離さないようにね。
仮題『普遍性:0022』
怒声と罵声の恒星間を
忘却の舟が駆けてゆく
誰かに宛てた言葉の方が
よっぽど 書きやすいからさ
惨めに滲んだ 遊びの筆を
蛙に食わせるには惜しいから
「せめて」を連ねた言い訳と
首輪の縄は 細い方がいい
仮題『大人になる/Dead』
蜂蜜漬け 仮死の幸せに
今だけは騙されていようじゃないか
下りのホームに倒れていた
酔っ払いの鼾を背中に
ネバーランドから追放された
翅のない私たちの肺を
優しく 優しく潰してくれる
梅雨と雷を 待っているから
仮題『ハチミツ』
こがねの輝き ひとすくい
疲れたときには甘いもの
脊髄を痺れさせるほどに
痛みを忘れられるほどに
一杯の紅茶に溶かしては
とろり 舌先にまとわりついて
髄まで染み込んでゆくように
骨壺の中でも忘れぬように
あの日の旋律も、君にとっては大切だったんだろうね。




