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仮題『冷凍:OVER』/『Drop』/『天声』
はにかむように、落ちていった。
見上げた景色に、思わず心奪われるような。
仮題『冷凍:OVER』
血潮すらも凍てつく風の中
贅肉を只管に削ぎ落としてゆけば
残ったのは 白磁の骨格と
あなたの形の血管たちだ
酸欠の末期に見る夢は
そよぐ花びらがいいと言った
甘ったれた 二重の瞼を
握り締めたまま 息絶える
仮題『Drop』
加速 落下 破裂 浸透
雫が生まれてから死ぬまでに
かけられる言葉が憐れみなら
それもまた 悪くはない
言葉の一つもないままで
理解したふりをして死んでゆく
あなたよりは許せるのだから
あなたよりは優しいのだから
仮題『天声』
干涸らびたあなたに降り注ぐ
自称 救いの言葉とやらが
一つとして染み入ることもなく
角質の上で 腐っていく
腐敗にまみれた 醜いわたしが
混ざれる輪など無いのだからと
切り離した縁に理由をつけて
見上げた空を 救いと呼んだ
病んでるふり、やめたらいいのに。




