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仮題『示』/『否』/『これから』
期待しないでよ、こんな世界にさ。
仮題『示』
衒いも捻りも要らないんだ
知っているものを知っている形で
出力できる薄煙さえあれば
わたしたちは 二足で歩いてゆける
目の前に真っ直ぐ伸びた
明らかで朗らかな光の道を
踏み殺してゆけるだけの力が
母から与えられたのだから
仮題『否』
指に慣れた配列 圧 圧 圧
割れた爪に染み込んでしまった
インストールしたはずの自由が
齎してしまう ネクローシス
拒みたくない手のひらも
もう 信じられないなんて
誰かの言葉を借りることに慣れて
錆びる 錆びる 骨の髄
仮題『これから』
線上に並んで よーいどん
わたしの胸を貫く鉛玉
立ち上がるだけでもやっとなのに
あなたたちは 振り返って言うのだ
決まって ゴールの間際にて
両手を上げたあなたたちには
わたしのことなどわからないのに
口を合わせて らい らい らい
五十音順の断頭台だね。
こんなところで何してるの?




