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海を揺蕩う文の梁  作者: 文海マヤ
――2023――
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118/205

仮題『唯』/『絶対』/『burdened』

要らないものを足してもいいよ。

それで息苦しくならないならさ。

仮題『唯』


成功と失敗を2つに割った

オンボロ橋を渡る手形を

誰かから受け取ったはずだったんだ

期限はとっくに切れていたんだ


産まれるときにもらった煌めきを

守り抜くことができなかったなら

せめて譲れないものを一つ

一つくらいは 抱えて尽きよう



仮題『絶対』


お守りのように口にする

あの日這っていたの五線譜のように

あるいは 終業の鐘のように

折れることも曲がることもなく


そんなものが本当に

戸を叩いて 現れてくれたなら

棺に閉じ込められることもなく

隣で 笑っていてくれたの?



仮題『burdened』


凭れてくれていいよと

言ってくれたあなたの依存を

汚いものだと断じる前に

席に着けばよかったのだ


肩に食い込む痛みを知っていた

あなたの笑顔が偽物であるとも

なのに その胸を借りたのは

厭う心と ただの弱さだ


無責任転嫁が私のスタイルだよ。

いい? よーく、聞いてね。

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